• もっと見る

MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

<< 2010年06月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
Google

Web全体
このブログの中
カテゴリアーカイブ
最新記事
PVアクセスランキング にほんブログ村

『新装版 図説 野菜の生育 ―本物の姿を知る』

[2010年06月07日(Mon)]
『新装版 図説 野菜の生育 ―本物の姿を知る』(藤井平司著、農文協、1978年、新装版は2005年)


本に書いてあるプロフィールによると、藤井平司さんは、6年間、大阪府農事試験場に勤め、その後長年野菜農家の現地指導をしながら品種の育成と研究を続け、人間の自給生活を追及し、2002年に亡くなった人です。

決してうまくはないのですけれど、自らが、生きている野菜の生育の様を描いた野菜のイラストを駆使しながら、野菜の生育について、深く考察していて、教えられることが多い。

野菜の分類も独自なもので、編立てのタイトルからして面白い。
三編からなる各編のタイトルは次のとおり。

第一編 水にはぐくまれて
第二編 お日さんとともに
第三編 光と水を受けて

野菜の育ち方についての深い知見は、文章の随所に見られ、想像力を刺激してくれます。
2、3例抜粋すると、

「水辺で競り合い満ちて生育するセリの“なかま”たち―窪地で生活する人間、そして水を求めて寄りあう多くの“生きもの”たち―みな、水にはぐくまれて生息している。」

「ニンジンの本名は「セリニンジン」という。セリが水辺で競り合って育っているように、セリニンジンも、もとは水に近いところで群生したものである。(中略)
 ニンジンの葉は、全体的にみて、葉片が細かいから、何枚重ねても小さい葉片の重なりが少ないものである。つまり、木の葉は、密植生である。しかも、小さい葉片の先がとがっている。それは密植しても葉上の水切れがよく、風の通りもよくて、“さわやかに育つ”ようになっている。
 ところが、ニンジンの葉は繊弱である。しなやかな葉は、とても一葉では立っていられるものではない。(中略)ぽつんぽつんと発芽したのでは生育しないのだ。」

「水辺のアブラナ科植物の種子には、胚乳がなくて、脂分が多いから、水中や多湿な条件でも、種子は腐敗しない。そして、チャンスがくれば発芽する。この適応性は、まさに好機をとらえて発芽する、という野生的な本質である。」


などなど。見ても読んでも楽しい本です。



| 次へ
プロフィール

村夏至さんの画像
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村 にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 広島(市)情報へ
にほんブログ村
最新コメント
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/nougeiraku/index2_0.xml
月別アーカイブ