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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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『ハート・ロッカー』 事実を、淡々と描くことの功罪

[2010年03月19日(Fri)]
『ハート・ロッカー』(アメリカ映画、監督:キャスリン・ビグロー、2009年)

第82回アカデミー賞で6部門を受賞した話題作。しかし、まだ私の住んでいるところでは公開されていなくて、観てもいないのに予想をするのはフェアでないのを勘弁いただいて、少しだけコメントを。

前評判では、現在進行形の戦争について、政治的なメッセージなしに克明に描かれた映画。と評価が高いようですが、ハードな現場をそのままに描くということ自体が、どういう影響を及ぼすかということに無関心でいいのかという疑問が、私にはあります。

それでなくても、現代には、「過剰である」という問題があります。日々、テレビからは世界各国から、悲惨な事件や戦争が手に取るように流れてきます。そんな映像を、安楽なお茶の間から見て、何もすることができないという現状は、特に子どもたちに、(過剰な負担から身を守るために)思考停止せざるを得ない状況を生み出していると考えられます。

コミュニティが薄れ、人と人との関係が取りにくくなっている現代において、マイナスイメージを伴った過剰な映像は、ますます、個人を閉じ込めさせる傾向を助長させるのではないかと心配です。

最前線という現場では、懸命に頑張っている人がいて、さまざまなドラマが展開されているに違いないと思いますが、それをただ、淡々と描き、マスメディアに載せて大量に流すことの影響の大きさは、その作者の思いを超えていて、配慮されるべきだと思います。

それが、私の考え過ぎであることを祈りつつ。

多分私は、この映画をとりあえずは観ないと思います。しんどくなるだけのような気がして。


「地球温暖化対策基本法と原子力開発」

[2010年03月19日(Fri)]
今朝の通勤途上、NHKラジオ8時台の「今日の話題」のテーマが、「地球温暖化対策基本法と原子力開発」でした。地球温暖化対策基本法が閣議決定したことを受けて、その法律の中でCO2削減(地球温暖化防止)の観点から原子力開発を進める方向の記述があるが、原子力発電については、先送りにした課題など問題点等が多く、慎重に考えるべきであるという趣旨の解説。私もそう思います。

ということで、実際の法案を見てみると、第17条にありました。

(革新的な技術開発の促進)
第十七条 国は、太陽光、風力等の新エネルギー等に関連する技術、燃料電池に関連する技術、安全を基本とした原子力発電に関連する技術その他の温室効果ガスの排出の抑制に資する革新的な技術の開発を促進し、環境保護、経済発展及びエネルギーの分野における安全保障に資する社会基盤を確立するため、財政上又は税制上の措置その他の必要な施策を講ずるものとする。


原子力発電は、一応最後に控えめに位置づけられているのですね。しかも、「安全を基本とした」と枕詞まで付けられています。できたらこの順番(太陽光、風力など、燃料電池の次)で、研究費を配分して欲しいところです。現在は、原子力開発に多くの研究費が費やされていて(映画『東京原発』が製作された時点で、電力開発に関する研究費の9割が原子力発電に対するものでした)、その研究費は原子力発電のトータルコストの中には入っていないようですから。


本を読むときに役立つ技法(これもグラフ)

[2010年03月19日(Fri)]

これは、7年前にとある研修の一部の講師を頼まれたときに、使わせてもらった本です。
研修のテーマは、「より創造的な会議にするには」。
そしてこの本は、『会議の技法』(吉田新一郎著、中公新書、2000年)。

各章ごとのページの小口の一部を少しずつずらしながら黒く塗ると、各章のボリュームがひとめでわかり、この本の場合、第5章「情報<アイデア>を共有する」の部分に一番力が入っているということがわかります。

この本は、上記の研修のベースとして使わせてもらったので、何度も読み返しました。そして、不特定多数の人に対して行う研修で使わせていただくからには、著者にことわりをしなくてはいけないので、ファックスでおことわりと、使う予定のレジメを送付させてもらったら、すぐに快諾していただき、しかもそれから、しばらくメールでいろいろやり取りをさせていただいて、とても勉強になりました(もちろん、私の理解力では、十分に理解できて、研修に生かせたとは言えず、研修当日はヒヤヒヤでしたけど)。

せっかくですので、そのときに使ったレジュメを参考に添付します。

『会議の技法』という本は、グループワーク(仕事であれ、個人的な活動であれ)をしていくうえでとても参考になる本ですのでおすすめです。多様な構成メンバーによって、どうやって意思決定していくかというのは重要なことですので。

ちなみに、レジュメはA4判8ページなので、A3の用紙2枚の表裏に印刷すればよく、印刷もやりやすいし、レジュメとして読みやすいページ数だと思います。



コンセプシオンという町の名前

[2010年03月19日(Fri)]
先日のチリでの大地震で、コンセプシオンという名前が出てきて、いかにも西欧っぽい名前で、植民地時代の名残なんだろうけど、コンセプシオンで浮かぶ言葉と言えば、コンセプトという言葉(「この企画のコンセプトはわかりやすいね」といった使い方)で、「概念」とかいった意味なので、町の名前として違和感があったので調べてみました。

コンセプシオンとはスペイン語で、「無原罪の御宿り」若しくは「聖母受胎」のことで、聖母マリアが原罪の穢れなしに(イエスを)受胎したというカトリックの教義なのだそうです。一方で、マリアも原罪を免れていなくて、神の母になることを承認したときに初めて潔められたという説もあるようです。

いずれにしても、キリスト教の教義で、あって、そこから町の名前が取られたのは間違いないでしょう。しかし、「コンセプト」という普通に使われている言葉との関連は?

語源を当たってみると、con は、「共に」とか「一緒に」と言う意味で、cept は、「捕らえる」とか「受け入れる」と言った意味で、「広く受け入れられる考え方」という意味なので語源からすると、納得できます。

コンセプシオン自体に受胎という意味もある(共に受け入れるから?)ようなので、「原罪の御宿り」という教義としてのコンセプシオンは、省略形なのかもしれません。

ちなみに、コンセプシオンという教義は1854年12月8日に教皇ピウス9世により公認された教義のようです。1854年と言えば、吉田松陰さんが下田でアメリカへの違法渡航を行おうとして捕まえられ、野山獄に収監された年です。

なお、チリも地震大国なのでコンセプシオンは、この300年くらいの間に、何度か地震で壊滅的な被害を受けてます。

追加。今回の地震ででてきた、コンスティトゥシオン(コンスティテューション=憲法)という町の名は、1828年に交付されたチリ憲法を記念して付けられた名前のようで、世界最古の成分憲法であるアメリカ合州国憲法が発効されたのが1788年ですからその40年後にチリでも憲法が定められたのですね。


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