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MI ジャーナル

―はたけと芸術を楽しみつつ、仮説を立てながらいろんな人と協働して問題解決を図り、子どもとともによりよい社会を目指していきたい、そんなことを考えている人のヒントになりたい―


キーワードは、農業(はたけ)・仮説実験授業・楽しさ・子ども劇場・芸術文化・冒険遊び場(プレイパーク)・チャイルドライン・協働などなど(ただし、私の中でつながっているだけで、それぞれに直接的な関係があるわけではありませんので、誤解のないようお願いします)


「MI ジャーナル」とは、Micro Intermideate Journal(マイクロ・インターミディエット・ジャーナル)。元のタイトル「農芸楽仮説変革子ども」は私の関心領域のキーワードをつないだだけだったので、2010年3月3日より、私の日々の情報発信という意味で、MI(村夏至)ジャーナルとしたのですが、2014年9月4日から、MIの意味を変えて、小さいながら何かのきっかけや何かと何かをつなぐ内容にしたいという意味の名称にしました(詳しくは、カテゴリー「21MIジャーナル」をご覧ください)。

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電気自動車の不思議(私が記事を書くにいたる具体例)

[2012年04月28日(Sat)]
最近、ちらほら路上でもみかけるようになった電気自動車。

私には、疑問でならないことがあります。

電気自動車と普通のガソリン車を比べた場合、ランニングコストが電気自動車のほうが数分の一お得らしいのです。

それって、単純に不思議。

だって、ガソリン車は、化石燃料を直接燃やして回転エネルギーに変えて自動車を動かしているわけですが、電気自動車は、基本は化石燃料(原子力発電もある意味化石燃料を使っているので含める)を燃やして電気を作って、送電線で家庭に送り、そこで充電してその電気でモーターを回して動くわけですから、直接エネルギーを回収するより相当ロスがあるはずです。

それなのに、何倍もランニングコストが逆に違うなんて、何かからくりがあるとしか考えられません。

単純なエネルギー効率はガソリン車のほうがいいはずなのに、それにかかる経費ははるかに電気自動車のほうが安い。

まず考えられるのは、化石燃料(重油などです)の値段が電力用と家庭用でかなり違う。それは、税金の問題と、事業用として優遇されているということがあるのでしょう。なんだかんだ言っても、現在では電気のない暮らしというのは考えにくいわけで、電力の安定供給というのは当然の要請のように考えられていて、実質的に独占企業である電力各社は、競争にさらされることなく発電と送電を行っており、しかも実質的に国策として進められていた原子力発電の研究開発費には多くの税金が投入されていたのですから。

今回の震災を受けて、電力需要の見通しやコスト計算が厳しく問われようとしています。これまで独占企業で宣伝する必要がないのにになぜか経費として認められていた宣伝費などは電力生産の経費として認められにくくなってくるでしょう。そうなれば、いかに最低限の電力を、最低限のコストで発電していくかということが課題になってくるはずです。

そうしたときに、ガソリン自動車の変わりに電気自動車がどんどん走る時代(電力会社はそうなってほしいと思うでしょうけど、それは本当は電力会社にとってもおかしいのですが、それは別話)というのは考えにくい。

では、次に考えられているのは何かというと、燃料電池自動車ということになるのでしょう。水素と酸素の緩やかな化学変化によって電気を直接生み出して走る自動車です。

大手の自動車会社は、もうかなり前から開発に取り組んでいて、数年後には実用車が発売される予定になっているようです。

ネックになっている技術的な課題は、

1 燃料となる水素の安定供給
   水素供給ステーションの設置も必要(ちなみに、酸素は空気中にふんだんにあります)
2 吸着技術などを使ったコンパクトな水素の貯蔵技術
   最も軽く、反応しやすい水素をコンパクト安全に貯めることが難しい
3 効率がよく安全な化学変化を起こさせるための触媒技術
   爆発的反応でなく、継続的な化学反応が必要
4 発生した電気を効率よく貯めることのできるコンパクトな蓄電池
   今回の震災の影響で、今後家庭用にも需要が見込める

などですが、今ひそかに話題になっているのは、1番めの水素の安定供給です。というのも、水素は非常にありふれた元素でありながら、すぐ酸素とくっついてしまうので、単体として自然界に存在することはあまりなく、人間の生活に欠かせない活動の副産物として安定供給されることが考えられていました。

具体的には、製鉄業と原子力発電の二つ(ほかにもあると思いますが、私は知りません)。

鉄の製造過程の中で、熱した鉄と水が触れることによって、水が水素と酸素に分解され、多量の水素が発生し、副産物として回収されています。

そして、案外一般的に知られていなかったのは、原子力発電の工程の中で、強力な中性子線やα線によって燃料棒を囲んでいる水分子が水素と酸素に分解され、副産物として回収されていました。しかし、今回の事故によって、原子力発電の再開が危ぶまれているので、こちらの大口の供給源はあまり期待できない状況になってきています。

しかし、要は水を分解すれば水素を得ることはできるわけですから、今後効率のよい水素発生工程というのは開発されていくと思います。

自動車の分野で言えば、さらに新しい技術も開発されていくと思いますが、とりあえず、今私が注目しているのは、この燃料電池自動車です。

ここに書いた程度の情報は、別に隠されているものではないので、その気になれば、インターネットなどで得ることができます(もちろん、核心的な技術的な細かなことはわかりません)。知っている人にとっては、何を今さらという話だとは思いますが、一般的には知られていないことだとも思います。

上記のことは、
1 もともと電気自動車については疑問に思っていたことがあった。
2 4月15日にあったイベント、マチュピチュ・エン・ハポンでたまたま電気自動車の試乗車に乗って、ますます電気自動車について考えるようになった。
3 2、3日前に、知り合いと話していたら、その人の知り合いが燃料電池自動車の化学反応部分の開発に携わっていて、その開発だけに200人規模の研究者が携わっており、他の技術開発にも同様の研究者が携わっていて、原子力発電所から水素が供給される予定になっていたことを聞いた。

といった、考えや体験や伝聞が重なったので、一気に考えが進み、「原子力発電所 水素」などといった検索キーワードで、原子力発電所では、この間の事故のように燃料棒が露出して高温にならなくても、通常の発電状態で水素が発生することを確認したりして(この検索ワードでは、今回の事故の時に起こった水素爆発関係のことがたくさん出てきますが、それは無視して探してみると、通常運転の時にも水素が発生することがわかります)記事として仕上げたのです。

微妙に間違っているところがあるかもしれませんが、大きなところでは間違っていないと思います。もしこれを読んで大きな間違えに気付いた人は、是非教えてください。訂正しますので。


Posted by 村夏至 at 12:37 | この記事のURL | コメント(0) |
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