グーグルの検索予測機能が訴えられた件
検索サイトとして有名なグーグルの検索予測機能(サジェスト機能)によって、日本人男性がプライバシーを侵害されたとして米国グーグル社を訴えた問題。
これは、私のブログの「インターネット補完計画」に関係するので少しだけコメントを。
このサジェスト機能は、当初から、計算機の代わりに使えるとか、ひらがなのあとに読点をいれると面白いのが出てくる(例えば「す、」と入力すると「す、すごいチョコボだよ」が出てきたり)とか、呼びかけに応えるようなものがでてきたりとか、プログラムと戯れるネタとしてはいろいろあったわけですが、笑えないようなこともあったりして、遂にという感じです。
しかし、この「サジェスト機能」、グーグルにとっては、基本理念に関わることなので問題は深刻と言えば深刻です。
グーグルは、インターネットに対して楽観的な見方をしているようで、それは、簡単に言うと「自由でフラットなインターネット環境を機械的に提供すれば社会はうまくいくはずだという楽観主義」と言えるでしょうか。「サジェスト機能」もそのための実装の一つということになるのでしょう。
「みんなが検索している頻度の多いものを選択肢として出せば、より効率的に検索できて作業効率が上がり、インターネットを使う人もより賢くなる」
グーグルとしては、その手助けをしているだけなのだから、文句を言われる筋合いはない、「サジェスト機能」だって、使わないような設定をすることだってできるのだから、と。
さらに言えば、せっかく作った「サジェスト機能」にプログラム変更をかけて、こういう場合は機能しないようにするとか表示しないようにするとかすると、プログラムの中に特定の人間の思惑がはいってしまうのでよくないというか、人の手が加わることが、グーグルの基本理念に反するのではないかと考えられます(「サジェスト機能」のプログラムは、人によってつくられているのにね)。
しかし、です。
私自身は、「サジェスト機能」(を外すのが面倒なので外してませんが、)は好きになれません。多くの人が関心のあることが、必ずしも私の関心のあることではないし、むしろ、多くの人の関心のあることが私の考えをじゃますることのほうが多かったりするからです。
例えば、調べ物をしていて、ある検索ワードを入れたとき、実は調べたかったことと別の言葉が出てきたときでも、そういえばこのこと気になっていたんだ、となって、本来調べようとしていたことを忘れてしまったりとかして、「サジェスト機能」が結局、個人を多数の意見に引き寄せてしまう機能があるということは見逃してはならないと思います。
無色透明なプログラムなどあるはずもなく、新しいプログラムは、新しく私たちに影響してくることを十分考えてからでないと実装すべきではないと思います。
グーグルは、多分、インターネットに対して楽観的なのでしょう。私は、人間に対しては楽観的ですが、インターネットに対しては、楽観的ではありません。
だから「インターネット補完計画」を着々と進めていかなくてはならないのです。
これは、私のブログの「インターネット補完計画」に関係するので少しだけコメントを。
このサジェスト機能は、当初から、計算機の代わりに使えるとか、ひらがなのあとに読点をいれると面白いのが出てくる(例えば「す、」と入力すると「す、すごいチョコボだよ」が出てきたり)とか、呼びかけに応えるようなものがでてきたりとか、プログラムと戯れるネタとしてはいろいろあったわけですが、笑えないようなこともあったりして、遂にという感じです。
しかし、この「サジェスト機能」、グーグルにとっては、基本理念に関わることなので問題は深刻と言えば深刻です。
グーグルは、インターネットに対して楽観的な見方をしているようで、それは、簡単に言うと「自由でフラットなインターネット環境を機械的に提供すれば社会はうまくいくはずだという楽観主義」と言えるでしょうか。「サジェスト機能」もそのための実装の一つということになるのでしょう。
「みんなが検索している頻度の多いものを選択肢として出せば、より効率的に検索できて作業効率が上がり、インターネットを使う人もより賢くなる」
グーグルとしては、その手助けをしているだけなのだから、文句を言われる筋合いはない、「サジェスト機能」だって、使わないような設定をすることだってできるのだから、と。
さらに言えば、せっかく作った「サジェスト機能」にプログラム変更をかけて、こういう場合は機能しないようにするとか表示しないようにするとかすると、プログラムの中に特定の人間の思惑がはいってしまうのでよくないというか、人の手が加わることが、グーグルの基本理念に反するのではないかと考えられます(「サジェスト機能」のプログラムは、人によってつくられているのにね)。
しかし、です。
私自身は、「サジェスト機能」(を外すのが面倒なので外してませんが、)は好きになれません。多くの人が関心のあることが、必ずしも私の関心のあることではないし、むしろ、多くの人の関心のあることが私の考えをじゃますることのほうが多かったりするからです。
例えば、調べ物をしていて、ある検索ワードを入れたとき、実は調べたかったことと別の言葉が出てきたときでも、そういえばこのこと気になっていたんだ、となって、本来調べようとしていたことを忘れてしまったりとかして、「サジェスト機能」が結局、個人を多数の意見に引き寄せてしまう機能があるということは見逃してはならないと思います。
無色透明なプログラムなどあるはずもなく、新しいプログラムは、新しく私たちに影響してくることを十分考えてからでないと実装すべきではないと思います。
グーグルは、多分、インターネットに対して楽観的なのでしょう。私は、人間に対しては楽観的ですが、インターネットに対しては、楽観的ではありません。
だから「インターネット補完計画」を着々と進めていかなくてはならないのです。