71『沖縄スパイ戦史』2018横川シネマにて61
『沖縄スパイ戦史』
(監督:三上智恵・大矢英代、114分、2018年、日本ドキュメンタリー映画)
2018年、映画鑑賞71作品目にして、劇場での鑑賞61作品目。
毎日放送ならびに琉球朝日放送アナウンサーを経てジャーナリストとして活躍している三上智恵さんと、琉球朝日放送記者を経てフリージャーナリストとなっている大矢英代さんがタッグを組んで、沖縄北部で第二次世界大戦末期に行われたゲリラ戦やスパイ戦など「裏の戦争」について、実際にその戦闘にあたった当時十代半ばの少年たちのインタビューを中心に明らかにしていくドキュメンタリー。
民間人を含む24万人が亡くなったとされる沖縄戦には、諜報や防諜、宣伝などの秘密戦に関する教育や訓練を目的として作られた東京の「陸軍中野学校」から42人のエリート青年将校たちが送られ、秘密戦のための「護郷隊」を組織したり、アメリカに接収される可能性のある離島では、作戦のじゃまになると、住民たちをマラリアの危険性のある別の島の山間地に無理やり疎開させ、実際多くの住民がマラリアによって亡くなったり、住民同士に監視をさせてスパイの嫌疑をかけて殺害したりといったことが起こされた。住民同士の感情の問題もあって、なかなか語られることのなかったことも含め、丹念に取材を重ねて事実に迫っていく。
「護郷隊」を指揮したエリート青年将校は、作戦が始まるまでは少年兵たちに勉強を教えたりして慕われていたことや、戦後何度も沖縄を訪れ、元少年兵たちと交流をしていた事実など、決して残忍な面だけではなかったことも取り上げている。
最近になって、沖縄の離島では、自衛隊の部隊の配属がされつつあったり、過去のこととしてでなく、現代にもつながる視点で描かれていて、辺野古への基地移転のことなども含めて、他人事でなく考えていく上でも観ておきたい作品。
横川シネマにて、8月31日まで。
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(監督:三上智恵・大矢英代、114分、2018年、日本ドキュメンタリー映画)
2018年、映画鑑賞71作品目にして、劇場での鑑賞61作品目。
毎日放送ならびに琉球朝日放送アナウンサーを経てジャーナリストとして活躍している三上智恵さんと、琉球朝日放送記者を経てフリージャーナリストとなっている大矢英代さんがタッグを組んで、沖縄北部で第二次世界大戦末期に行われたゲリラ戦やスパイ戦など「裏の戦争」について、実際にその戦闘にあたった当時十代半ばの少年たちのインタビューを中心に明らかにしていくドキュメンタリー。
民間人を含む24万人が亡くなったとされる沖縄戦には、諜報や防諜、宣伝などの秘密戦に関する教育や訓練を目的として作られた東京の「陸軍中野学校」から42人のエリート青年将校たちが送られ、秘密戦のための「護郷隊」を組織したり、アメリカに接収される可能性のある離島では、作戦のじゃまになると、住民たちをマラリアの危険性のある別の島の山間地に無理やり疎開させ、実際多くの住民がマラリアによって亡くなったり、住民同士に監視をさせてスパイの嫌疑をかけて殺害したりといったことが起こされた。住民同士の感情の問題もあって、なかなか語られることのなかったことも含め、丹念に取材を重ねて事実に迫っていく。
「護郷隊」を指揮したエリート青年将校は、作戦が始まるまでは少年兵たちに勉強を教えたりして慕われていたことや、戦後何度も沖縄を訪れ、元少年兵たちと交流をしていた事実など、決して残忍な面だけではなかったことも取り上げている。
最近になって、沖縄の離島では、自衛隊の部隊の配属がされつつあったり、過去のこととしてでなく、現代にもつながる視点で描かれていて、辺野古への基地移転のことなども含めて、他人事でなく考えていく上でも観ておきたい作品。
横川シネマにて、8月31日まで。
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