07遺伝子操作
農薬を使わないはたけは、虫との折り合いが大切になってきます。私の場合、夏場は葉物(キャベツやホウレンソウなど)はあまり作りません。虫たちとうまくやっていくことができないからです。
ところで、野菜たちは、天敵に対して無防備かというと、もともとはそうではなくて、例えば自分たちの体内で毒を作ることによって、食べられないようにしたりしています。
イモ類の多くはもともと毒をもっていました。だって、芋は私たちに食べられるためではなくて、自分たちの子孫を残すために、その栄養源として芋をつくっているのですから。例えばジャガイモだって、私たちは長年かけて、毒の少ないジャガイモだけを選んで残し、徐々に今のようにほとんど毒のないものにしました。実はこれも遺伝子操作なのです(通常、品種改良といいます)(下の写真は、ジャガイモの葉を食べるニジュウホシテントウ)。
時々、中南米の人たちが、原種のジャガイモを特別な粘土のような土と一緒に食べる映像がテレビに流されたりします。それは、その土に毒消し効果があるからです。じゃあ、なぜ品種改良しなかったのでしょうか?その方法を知らなかったから?私は、もしかしたら、そんなことはしないほうがいい、という選択をしたのかも、と思ったりします。
いずれにしても、私たちは長い年月をかけて、無毒な野菜を作ってきました。そうすると、私たちだけでなく、虫たちも大歓迎なので、それを防ぐために農薬が必要というわけです。そして今、遺伝子操作をして、再び野菜たちに自分たちの体内で毒を生産させ、無視を寄せ付けないようにしはじめました。なんだか変。しかも、これまでかけてきた時間からするとほんの一瞬で、試験管の中で無理やり。アメリカなどのように、私たちが想像できないほど大規模な農業(工業?)をしている人たちにとっては恩恵であることは確かです。しかし。(写真はジャガイモの蕾にいたテントウムシの幼虫)
ところで、野菜たちは、天敵に対して無防備かというと、もともとはそうではなくて、例えば自分たちの体内で毒を作ることによって、食べられないようにしたりしています。
イモ類の多くはもともと毒をもっていました。だって、芋は私たちに食べられるためではなくて、自分たちの子孫を残すために、その栄養源として芋をつくっているのですから。例えばジャガイモだって、私たちは長年かけて、毒の少ないジャガイモだけを選んで残し、徐々に今のようにほとんど毒のないものにしました。実はこれも遺伝子操作なのです(通常、品種改良といいます)(下の写真は、ジャガイモの葉を食べるニジュウホシテントウ)。
時々、中南米の人たちが、原種のジャガイモを特別な粘土のような土と一緒に食べる映像がテレビに流されたりします。それは、その土に毒消し効果があるからです。じゃあ、なぜ品種改良しなかったのでしょうか?その方法を知らなかったから?私は、もしかしたら、そんなことはしないほうがいい、という選択をしたのかも、と思ったりします。
いずれにしても、私たちは長い年月をかけて、無毒な野菜を作ってきました。そうすると、私たちだけでなく、虫たちも大歓迎なので、それを防ぐために農薬が必要というわけです。そして今、遺伝子操作をして、再び野菜たちに自分たちの体内で毒を生産させ、無視を寄せ付けないようにしはじめました。なんだか変。しかも、これまでかけてきた時間からするとほんの一瞬で、試験管の中で無理やり。アメリカなどのように、私たちが想像できないほど大規模な農業(工業?)をしている人たちにとっては恩恵であることは確かです。しかし。(写真はジャガイモの蕾にいたテントウムシの幼虫)