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☆地域移行を検証するblog☆

……長野県・西駒郷は知的障害者の入所施設として昭和43年に開設。500名を超えた入所者は今、地域へと戻リ始めた。そのひとり1人に焦点をあて、ノーマライゼーションを検証するチームの調査レポート。


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胃が痛くなった・・・ [2007年12月09日(Sun)]
三田です。

実は10月1日から発奮して「こずかい帳」(家計簿)をつけ始めました。
以前この記事でもお伝えしたように、西駒郷から移行したみなさんが苦労しながらつけていらっしゃることを聞くにつけ、私なら続かないなあ・・・と確信していたのですが。

今までも年始めや年度初めに意を決して挑戦したことはありましたが家計簿1冊を継続した試しもなく、1ヶ月ですら息も絶え絶えだったことが実情。
いくじのない私。

しかし

「三田さん、財布にいくらあるか、今月いくら使ったかわからないようじゃ自立しとらん!」

という厳しい彼らからの声に押され、スタートしました。


今回は・・・
かなり頑張りました(すでに過去形 苦笑)。
11月半ばまでは帳尻を合わせながら(付け忘れたら翌日追いつく感じ)頑張りました。

しかし、気がつくと放置約3週間。
たまったレシートと薄れゆく記憶の中で、家計簿のことを考えると胃が痛い思いです。
すでに3日前の買物すら覚えていません。
また、新たに何かを買った際には「忘れずに書かなくちゃ」「たまった分もつけなくては・・」と自分に言い聞かせていることで、どんどん買物が苦痛になってきました。

買わなければつけなくて済みます。
「ゼロ」と書けばいいのです。
なんて楽なのでしょう!!
そんな風にも思いました。

正直、1ヶ月半の家計簿付けで少しだけ私の経済生活上の問題も浮き彫りになった気がします(中身は内緒)。
しかし、一度わかったらしばらくはお休みしたい家計簿つけ。
で、しばらくしたらまた1ヶ月つけてみる・・・分析、反省。
それではだめかな?・・と、思ってみたり。

買物のたびに、見えない「記録しなければならないプレッシャー」と対峙するのは

くたびれました。

無理です、私には。

ああ、どうしましょう!!!
きっと「こずかい帳はどうなったの?」と彼らに聞かれるはず。
また「自立できてなーーい!」と太鼓判押されそうです

皆さんにもこの気持ちをお裾分け。問題です。

昨日、何を買いましたか?
それらはそれぞれいくらでしたか?
今、お財布にいくら入っていますか?(また、小銭はいくらありますか?)
今月のおこずかい(決まってない人も)はあとどのくらい残っていますか?
計画的に使う訓練をしていますか?
そして、家計簿はきちんとつけていますか?



・・・私は悔しいので、ニンテンドーDSのコレがんばる私の家計ダイアリーを買いに行ってきました。
形から入るタイプではないけれど楽しくつけたら続くかも!?・・・という淡い期待。

自信ないけど、またご報告しますね。
とんでもないフォーラム!?やります! [2007年12月04日(Tue)]
もったいぶって

ちょっとだけ告知。

とんでもない内容になりそうです。



どう「とんでもない」のか?


それはこちらから
素敵なチラシができました。長野県ボランティア地域活動センターのHPから入っていただくと、「長野発地域で暮らしていこうフォーラム」のご案内と申込書があります。

「地域へ出よう」から「地域を創ろう」へ。
長野では地域移行にとどまらず地域を豊かに作り上げていくことを視野に置き始めています。

日本財団の助成をいただきスタートした検証事業。今年は全県下で、知的障害者ご本人だけでなく精神障害者ご本人(退院促進支援事業利用者)へのインタビューも約400名を対象に県内相談支援事業者総出で鋭意実行中です。
厚労省プロジェクトとして全国的にも注目されています。

昨年、国の研究助成に出した際にはみごとに却下されたのに、西駒郷からの地域生活移行の日本財団プロジェクトは少しづつ多くの方に知られるようになり、その結果、こうして広がっていっています。

ありがたいことです。

これら検証事業の報告もありますのでお楽しみに。


ただ

企画・準備段階で、すでに私たちが


「いいのかな、こんなことして・・・?」


と内心どきどきハラハラのプログラムからスタートです。


そう、すごい劇から始まるのです音符
出演者は・・・・プロはいません。脚本から手作りの、渾身の思いをこめた「地域」にこだわった演劇なのです!

吉と出るか凶と出るか。


どうぞ、手帳にメモメモくださり、ぜひお越しくださいねびっくり

皆さまにお目にかかれるのを楽しみに、一同お待ちしています。



2008年1月11日(金)、12日(土)
長野県長野市のメルパルク長野で、フォーラムを開催。



by 三田
ぼーっと・・・ [2007年11月01日(Thu)]


西駒郷も含めて人生のほとんどを入所施設で過ごさざるを得なかったAさん。

グループホームでは庭付きのお部屋を用意してもらいました。その庭には洗濯物が風に揺られ、庭いっぱいに松の木、花の木がきれいに植わっていました。

その先には隣家も見えるけれど、でも・・・・


ここでさー、ぼーっとして庭を眺めているのがいいんだあ


と、彼はしみじみ言いました。

私もお庭の方に目をやりました。無言で庭を眺めるのもいいものです笑顔

さらに彼が言ったことは


近所の町は人もお店もいっぱいで楽しいけど、ずっと町にいたらくたびれちゃうでしょ?

部屋でさ、好きなときにコーヒーも飲めるんだよ

だからさー、ここはいいよ・・まる


短い言葉が多くを語っていました。何より、その顔が忘れられません。

もうひとつ感心したのは・・・
具体的には書きませんが

グループホームの世話人さんの距離感が見事だったこと。

せかさず、目をはなさず、そして何より彼のペースを大事にしている・・・。

短時間でもそんな関係が強く感じられた訪問でした。私も非常に居心地のいい空間でした!

40年を施設で過ごしたAさん。大事に地域での時間をかみ締めているようでした。


PS 私もぼーっとする時間を味わうゆとりももたないといけないなあ、と思わされた次第です。うーん。

by 三田
西駒郷のこれから:決意を新たに [2007年10月31日(Wed)]
そばの花が一面に広がる夏の終わり・・・・



西駒郷では新たに建築した60名規模の小舎制のピカピカ施設に入所予定者発表の日でした。青い空の下、西駒郷の歴史に新施設が加わるセレモニーが行われました。



特にセレモニーに呼ばれたわけではない私は、その建築物を眺めたあと、複雑な思いで広い施設内を歩いていると、見慣れた顔ぶれに次々に会いました。
そう、地域で聴き取りですでにお会いしている方たち。
交流会でおしゃべりを楽しんだ人たち。

西駒郷から地域移行しても、昼間は西駒郷内で授産作業を継続しているため、グループホームやケアホームから通っている人たちです。

新施設の建築過程を終始見守った彼らは、この新施設オープンをどう見ているのでしょう。
その場では何も言わなかったけれど・・・。


実は、聴き取りでも何人かから尋ねられました。


ねえ、どうして施設から出しているのに、また施設を作っているの?

もしかして、いつかはまた私たちはあそこに戻されるの?

私が言えるのは、「あなたは自分の暮らしを自分で決めていいんだよ」という言葉だけ・・・。

なんだかうそっぽい言葉。
なんともやりきれない気持ち。


長野は地域移行が進んでいていいですね〜

・・・というのは本当ですか?
すぐにまた元にもどることは十分あるのではないですか?

なんだか悲観した自問で申し訳ないです。ひさしぶりなのに・・・。
しかし地域移行とは一集団を残してでしかできないとしたら、当事者や家族の賛同を受けられないと私は思います

この新施設をどうするか。どうなるのか。
「まだ足りない」と新たに建築するのか?

それは、知的障害をもつ本人たちが決めてほしいと思います。
彼らを抜きにこの施設を作ることを決めたことが大きな間違いだと私は思っています。

その青写真は改築検討委員会の提言からもはずせませんでした。
そのメンバーとしても私はこの施設の行く末を見つめ続ける責任があります。

ぜひ皆さんも一緒にお願いします。

検証作業をきちんと記録に残しながら、本人たちの声を掻き消すことなく集約することが、大きな使命でもあり、重要な作業だと改めて痛感した夏の日でした。

地域で暮らすための本! [2007年10月29日(Mon)]
ずいぶん前になりますが・・・・(ご紹介遅れてすみません)

すてきな本が贈られてきました。もっているのは学生です(笑)



その名も「知的障害者が入所施設ではなく地域で暮らすための本」です。

編纂:ピープルファースト東久留米
単行本: 121ページ
出版社: 生活書院 (2007/06)
ISBN-10: 4903690091
ISBN-13: 978-4903690094
発売日: 2007/06

とにかく表紙の絵が印象的で、かわいくて・・・
しかしタイトルは結構ストレート!!

このコンビネーションがいいです。
中は・・・
ぜひお手にとってごらんください。
amazonでも買えます。

ここでは前書きをちょっとご紹介しますね。



何で自立をしたか。学園でも何かまわりが見えないので社会に出てみたかった。
自分で決めて、自分でやりたかった。施設の時に文句言われたり、これはいけないとおこられたから。自分のことは、何でもできるようになりたかった。年金をもらうのは、職員ではない。それはぼくのお金だから自由にしてもらいたかった。

できない時は、悩まないで相談すればいい。できないことは介護者が手伝ってくれるよ。
自分の生活を自分で作っていけるから、地域に出てきてもいいと思う。介護者をいれて、買い物とか家賃を入れるのを手伝ってもらったり、畑をやったり温泉に行ったりしています。一人で行けない所も介護者と行けばいい。
地域の人と関係をもてるようにした方がいい。地域でのびのびしたらいいんじゃないですか。施設に入らなくてもいいと思う。

地域に出よう。
ぼくたちもがんばります。」


( ピープルファースト東久留米 代表 小田島栄一)

こんな本を西駒郷から地域移行した彼らとまとめたいと思いました!

送ってくださったOさん、本当にありがとうございました〓
社会就労センターってご存知ですか [2007年09月08日(Sat)]
昨日は松本まで講演に出かけていました。県内の社会就労センター施設長さん相手に「障害者自立支援法の再確認と―地域生活を支える資源として―」と話しました。実はこの社会就労センターとは何か・・・ですが、いわゆる障害者の授産施設とは異なり、生活保護授産施設(生活保護法第38条第1項)と社会事業授産施設(社会福祉法第2条第2項第7号)が合わさったものです。
講演依頼を受けたときに、実態が分かりませんので情報をいただいたりしましたが、障害のある方たちの支援にある意味では特化してきた意識があるためか、運営実態をなかなか理解できません。
つまり、ここには生活保護対象となった高齢者・3障害分野の方たち・母子家庭・一時期は中国帰国子女の方たちが通い、所得保障の機会を提供する役割を果たしています。全ての方たちが通所されるわけではなく、高齢の方や中途障害のため組み立て部品のような下請けの仕事を配達する、いわゆる内職の斡旋・配達・回収的な「家庭内授産」と呼ばれる役割までしています。長野では山間地にあるため、こうした配達手段が必須なのです。
もともとこの生活保護授産・社会事業授産は、戦後の失業者・引揚者・生活困窮者の雇用対策として1町村1施設の設置を積極的に進められてきた経緯があります。S23年には全国で1272箇所設置されたと資料にあります。その後経済復興により労働者が企業に吸収されるとともに、公的な色彩をもたせる意味でもS26年の社会福祉事業法に組み込まれて半数以下に激減し、以後知的障害・身体障害・精神障害における通所授産施設の整備が進められるのと並行して、これら障害のある人たちの通所利用も認められ多様な利用形態となったようです。
私がH15年に西駒郷の地域生活への移行に関わるまで、愛知県で地域生活支援を行っていましたが、恥ずかしながら全く知りませんでした。
H11年のデータ(古いですよね)では、全国に約200ヶ所設置されており、障害分野を含めた授産施設(入所・通所)の1割を占めています。
長野県が47箇所・東京都が76箇所・神奈川県が12箇所の3都県で7割弱を占めており、後は約30府県が1桁の設置となっています。
愛知県は4箇所となっていますが、丹下さん、どの市町村に設置されているか教えてください。
長野県のデータ(H19)では、44箇所に約1600名が通い、通う半数は60歳以上の方でした。3障害の方たちは約500名が通っておられ、大変重要な日中活動というより就労の場となっています。
自立支援法の取り扱いでは、H18.10以後は経過措置なしで移行するよう事務連絡(H18.4.5)が出されています。利用者負担はどうなっているのだろうか?
ほとんどがこれまでの設置経過から公立公営となっており、自立支援法移行に伴うサービス管理責任者研修を受講された施設長さんが、私が講義した提供プロセス・連携・役割を他の施設長さんに伝えて欲しいと講演会になったわけです。
実際、就労継続支援B型に移行されたセンターは数箇所しかなく、講演依頼をしてくださった熱心な施設長さんは、どの方向付け・ビジョンを持てばよいか悩んでおられました。身内の話ですが、所轄する担当課(障害福祉課ではありません)にもどんな将来ビジョンを持っているか、講演に先立ち問い合わせをしましたが、電話の向こうからは何で山田さんが話をするの?といった具合で、ビジョンは持っていないの一言。ここ5年来20%を超える利用低下の原因はと聞いても知りませんと連れない言葉しかかえって来ませんでした。田中知事から交代したら、県職員の規範・意識が低下したのかと疑ってしまいました。西駒郷から地域生活移行した方は僅かですが2名この熱心な施設長さんのセンターを利用していました。
多様な利用は、センターの成立の歴史から、様々なサービスの谷間を埋めるように機能してきたことが分かります。とりわけ地域生活支援体制を整えていく時、山間地・過疎地での数万円の工賃は大切な雇用機会となっています。長野県では、10圏域全てに障害者総合支援センターを整備して就労支援ワーカーを配置しています。どう連携していくか、どんな役割を果たしていくのか、また気になる資源を見つけてしまいました。

西駒郷地域生活への移行現状 [2007年09月06日(Thu)]
メタクサ久しぶりで書いています。
現在の西駒郷地域生活への移行現状は西駒郷地域生活支援センター
http://www.pref.nagano.jp/xsyakai/nisikoma/の地域生活への移行状況を探ってみてください。
三田さんたち研究班がまとめてくださったH18版の報告書をどのようにして関心のある人たちに届けようか腐心しています。
厚生労働省のH19年度25億円プロジェクトに長野県がしっかりと10圏域に張り巡らせた「障害者総合支援センター」をベースに2件事業開始をしています。その一つ、西駒郷以外の入所施設から地域生活移行した方・入院病院から地域生活へ移行した精神障害のある方たちの聴き取り調査がまもなく始まります。その聴き取りノウハウは日本財団から助成金をいただいて実施しているこの研究が一部生かされます。
地域生活移行検証について日本財団に助成金をお願いした成果の一つとして、西駒郷だけが地域生活へ移行すればよいのではなく、日本に入所する12万人と言われている知的な障がいのある方たちの「施設を出たい」という願いの実現に波及していくことを願っていました。まずは長野県内へ広がり、さらにさらにと願っています。
今日、三重県と富山県から地域生活移行の実践について行政担当者が訪問してくれました。それぞれ、どう地域生活への移行を進めていくか、そのための施策としてのアイデアを聞かれていきました。
お話した中で、繰り返し力説してしまったことは、障害認定区分4(50歳以上は区分3)を下回った(支援度合いが軽い)方を、その理由で地域移行対象とすることの、支援者側の驕り気をつけなければならないことでした。
入所施設に自分から利用を決めた方は僅かしかいません。分からないまま入ってこられた方がほとんどです。
出るときは、ご自分で納得いく説明を受け、納得行く生活環境を得て、自分で決めて出ていただきたいと思っています。
再び支援者側の都合で、出ろと言う発想では、過ぎ去せてしまった時間・人生に対する言い訳をどのようにするのでしょうか。
障がい程度区分を、地域生活への移行の動機付けとして、支援者側がよりよい地域生活環境を整えなければなりません。
きっかけ・動機付けは何でもいいのです。
一人ひとりの思いをしっかりと聴きだし、それに応えていかなければなりません。
私もまた、地域生活移行検証で送り出して人たちに評価を受けなければなりません。
報告書について [2007年09月05日(Wed)]
しばらくさぼってしまい申し訳ありません。
気がつけば9月になっていますね。

さて、本日はお知らせがあります。
平成18年度の日本財団助成事業報告書がまとまりました。
事業延長をいただいたので、平成19年7月までの検証事業の報告書となります。すでに平成19年度の中間報告の時期になっている状況なのですが(笑)、一区切りの証としてまとめた次第です。

成果をご希望の方に配布しようと考えていましたが、もっともっと多くの方にごらんいただき、用いていただきたいので、長野県社会福祉事業団のホームページにアップしました。
ご自由にダウンロードしていただき、お手にしてくださったら幸いです。

虎ノ門での成果発表会の資料とダブるものもありますが、ご了承ください。

ダウンロードはこちら → 長野県社会福祉事業団ホームページ

・・・とはいえ、文献の裏づけ、十分な考察にはまだまだ至ってはおらず、事業終了予定の平成19年3月末には、2年間の集大成をまとめたいと思っています。

ただ、この1年余りの検証事業を振り返るにつけ、とても貴重な作業に関わらせていただいたことを心から感謝するばかりです。
前代未聞の、しかもどうなるのかもわからない事業内容に助成をくださった日本財団の太っ腹な(!)英断にただただありがたく思います。

報告書の後半に、聞き取りをする私たちの至らなさ、聞き取り調査の難しさを自戒の念もこめてあえてまとめました。お恥ずかしい限りですが、正直な実態です。

しかし、それでもなお、一人ひとりの地域での暮らしを当事者主体で築くことの意味を、この検証研究事業を通してこれでもかと考えさせられたことは、私個人にとっても目からウロコの出来事でした。

まだ終わったわけではありませんが(苦笑)、もう一度、身を引き締めて今年度の検証事業を進めていきたいと思っています。

このブログに来てくださっている皆さんからの、ご意見・コメントも大歓迎です!
各地の様子もお知らせくださったら幸いです。

by みた
結婚します! [2007年08月05日(Sun)]
本日、大阪にて西駒郷の地域移行および検証事業について報告する機会をもちました。
真夏の大阪、カンカン照りの中、たくさんの方が集まり、あっという間の4時間でした。

大阪での地域移行をどうするのか
地域のサービスをどう充実していくのか


皆さんの関心は同じ。思いはひとつだったと感じます。
志のある方達がこんなにいるのだと実感させられました。
この会のために、準備をしてくださったパンジーの皆さん、出発(たびだち)なかまの会の関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。

地域移行と同時に、たくさんの地域生活待機者のために、まだまだサービスもお金も人も足りません。
また、大阪でも地域移行された方達がたくさんいます。その方達からの声を丁寧に収集し、うねりを作っていかなければならないのだと思います。
長野での検証事業はぜひ大阪でも実現し、広げて行きたいと思いました。

最もそう実感したのは、入所施設から地域に出て、おしゃれし、自分の時間を自分で設計し、堂々とデートもできるようになったと話してくださった当事者お二人からの発言でした。

ジャージ以外の服を着れた
好きな色の髪に染めた
好きな時に買物に行ける


これらの内容は長野の当事者からの声と重なっています。
騙されて入所させられた様子も淡々と報告され、改めて地域移行は入所施設のあり方を問い、検証し、反省することと表裏一体のことであると実感・・・。

お二人からの声を聞かせていただき、感謝です。

最後に、この研修会でお互いの気持ちを率直に語ってくださったお二人へ。

「11月に結婚したいです!!」という力強い宣言、応援したいと思います。
とっても印象的な場面でした

長野だからできたこと、ではなく
長野でも大阪でも当事者の思いは同じはず
評価は当事者がする!!というスタンスで
大阪の皆さん、がんばりましょう
お知らせ [2007年07月06日(Fri)]
大阪で「知的障害者の地域生活を考える〜地域移行から見えること〜」が開催されます。
たくさんの方に、西駒郷での地域移行や検証研究に興味をもっていただき感激です。

関西で「当事者中心」の支援を目指してアクティブに活動されている皆さんが実行委員会をつくり、企画してくださいました。

長野の話で終わらずに「じゃあ、大阪ではどうしていくのか」を一同で話し合う場になることと思います。楽しみ音符

東京での報告会に参加できなかった関西の皆さんに、ぜひご参加いただけると幸いです。
詳しくはこちらをご覧ください。

念のため、以下に概要も貼っておきますね。
 ↓  ↓  ↓

知的障害者の地域生活を考える 〜地域移行から見えること〜

日時 2007年8月5日(日)13時〜17時
場所 ヒューマインド 第1研修室

【プログラム】  

第1部
 13時00分  報告
   「長野県西駒郷における地域移行の現状報告」 
    山田 優(長野県西駒郷地域生活支援センター 所長)
 13時40分  報告
   「検証研究概要と地域移行した障害者本人へのききとり調査報告」
   三田 優子(大阪府立大学 准教授)
 14時10分  質疑
 14時30分  当事者からの発言
 14時50分  - 休 憩 -

第2部
 15時10分  大阪の課題についてフリートーク
        大阪の現状と課題 
   <発題者>
   古田 朋也(障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議)
   今村 尚紀(NPO法人いばらき自立支援センターぽぽんがぽん)
   木村 雅一(社会福祉法人熱と光)
   <助言者>
   山田 優 (長野県西駒郷地域生活支援センター)
   三田 優子(大阪府立大学)
   <司会>
   月川 至(NPO法人出発のなかまの会)
  
 16時40分  まとめ
 16時50分  閉会
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長野県にある大型入所施設「知的障害者総合援護施設西駒郷」の4年間の地域移行の取り組みの報告会が、6月3日に東京で開催されました。 今回、幸いにも大阪で報告をお願いする機会を作ることができました。 後半では「地域移行から見えた課題」をテーマに各立場の人に問題提起をお願いしたいと思っています。障害をもつ人の施設や病院からの地域移行について考えるとともに「どんなに障害が重くても、地域でその人らしくくらす」のが障害を持つ人たちの権利であり、それを支えるのが関わる人たちの役割であるという再確認ができる場になることを願っています。参加された方が元気になる場にしたいと思っています。多数のご参加をお待ちしております