ニンジンは、2004年から心身障害児総合医療療育センターのご協力をいただいて使用済車いすを集め、整備してモンゴルに運び、現地で車いすの適合をみながらモンゴルの障がいのあるお子さんにお渡ししてきました。
この5月にモンゴルにニンジンから専門家訪問団が行った折には、モンゴルでも始まっている自立生活センターを訪問しました。団体名は「ユニバーサル・プログレス・センター」です。
このときに同行された車いすの専門家、今清水勝人さんが壊れかかった車いすや、体に合わない車いすにのっているメンバーの採寸をしました。帰国後、その採寸表をもとに車いすを探しました。
8月のツアーのときには、いつものように集まった車いす他26台と、サイズにあわせて探した10台をモンゴルに運び、自立生活センターにそのうちの7台を運びました。
それぞれの名前のついた車いすにのってもらい、さらに調整をしてお渡ししました。
皆さん、本当に喜んでくださいました。
受け取ったメンバーからのお礼状を一部ご紹介します。
「私の名前はムンフサイハンです。
私は四肢麻痺です。
二本の脚は膝上で切断されています。
私は長年車いすに座っていましたが、自分に合った車いすに座って
仕事したことはありませんでした。
車いすを寄贈してくださった皆さんにたいへん感謝しています。
自分に合った新しい車いすを持つことになってたいへん喜んでいることをお伝えします!」
「サインバイノー(こんにちは)。私はゲレルツェツェグといいます。
私は『ユニバーサル・プログレスセンター』で働いています。
私は3歳の時にポリオに罹り、座りきりになりました。当時は車いすが入手できず、13歳まで乳母車(直訳/子どもカート)に乗せられていました。初めての車いすは自分の身体より2倍もある大きなもので泣いてばかりいました。それ以降、車いすを買ったり、もらったりしましたが、自分に適した軽い車いすは手に入らず、手に入った車いすを使うしかありませんでした。
しかし、ニンジンの皆さんが来てくれて、サイズを測って、私にぴったりの軽い車いすを下さった時には、私は夢を見ているかのように思えました。私の足となって社会参加の機会を与えてくれたニンジンの皆さんに喜びと感謝を申し上げます。皆さんの今後の生活のご成功を祈ります。
L.ゲレルツェツェグ」
こうしたその人に合った車いすの支援ができたのも、今清水さんを通じてご協力くださいました株式会社MIKI様のおかげです。本当にありがとうございます。