第8回目となる」「モンゴル交流ツアー〜車いすを届ける旅」は、8月11日(土)成田発、18日(土)帰着で、一行4人と出発の時は少々さびしい感じでしたが、現地では協力者や部分合流した会員もいて、楽しいツアーになりました。
今回も、心身障害児総合医療療育センターのご協力で集められた使用済みの子ども用車いすやバギー、座位保持装置つき椅子などを中心に、2トンロングのトラックで成田空港に運びました。これを航空会社の協力をいただいてモンゴルへ運ぼうというツアーです。
6時間遅れの出発今回は、モンゴリアンエアーラインズという新しい航空会社のチャーター便で午後2時出発の予定でしたが、出発前夜の深夜に連絡がきて「24時間遅れます」というので、参加者とすでに荷物を載せて待機しているトラックの手配変更など、夜中に皆様をたたき起こしてご連絡しました。
しかし、朝になってから「今夜8時でも行けるか?」、お昼すぎには「8時出発決定!」の報が入り、エーッ!どうしようとは思ったものの急きょまた連絡を取り、皆さまのご協力により、何とか間に合わせることができました。
現地に到着したのは夜中過ぎで、トラックを用意して待ってくれていた協力者の高橋生仁子(きみこ)さんに会えたのは1時を過ぎていました。
車いすや訓練具などを届けました今回モンゴルに運んだのは、車いす20台、バギー2台、座位保持装置付椅子6台、歩行器1台、椅子1台、訓練具6点、計36点、他下肢装具13組で、成田空港で並んでいるところはなかなか壮観でした。
12日には、1日かけてそれを手渡す作業をしました。今回日本からの専門家は理学療法士(PT)の諸石さん1人でしたが、 ウランバートルで活動している海外協力隊員の義肢装具士の石橋和比古さん、着任早々のPTの小泉裕一さんと作業療法士(OT)の清水由歌さんが応援に駆け付けてくれました。
午前中は障がい児の親の協会(APDC)で、1人ずつお子さんと車いすの適合を見て調整しお渡しする作業をしました。諸石さんの丁寧な補正で、なんとかそれぞれ身体に合わせることができ、ここでは10人のお子さんにお渡しできました。下肢装具も合わせました。座位保持装置つきの椅子や訓練具など、国立母子センターとソヴド治療保育園から引き取りにきてもらい、お渡ししました。
障がい児親の協会での記念撮影
「車いすってこんなにぴったり身体にあうものなんだ!」午後には、モンゴルでも始まっている自立生活センターを訪問しました。ここには、5月の専門家訪問団に参加されたゼット本社の今清水勝人さんが採寸して、この間に探してくださって受け取る方の名前のついた車いすが8台運びこまれていました。すぐに梱包を解き、乗っていただき、ひとりずつ諸石さんが適合をみて、協力隊の方たちが調整作業に奮闘しました。
1台は本人の希望で他の人に譲りたいとのことで、急きょ筋ジストロフィーの26歳の男性に合わせて調整しました。このテグシェーさんは、これまで車いすがなく家の外に出たことがなかったそうです。
生まれて初めて自分の身体に合った車いすにのったと感激するメンバーたちに、こちらも胸が熱くなりました。今回新たに車いすをお願いしたいと来ていたメンバー3人の採寸をして、ようやく今日のミッション達成。諸石さんはじめ皆さん本当にお疲れさまでした。
「車いす生活24年目にして初めての感覚。車いすと身体が一つになったみたい」とガンチメグさん。
自立生活センターの外でメンバーと