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クラウドファンディング開始 [2019年05月20日(Mon)]

ついにクラウドファンディングのチャレンジがはじまりました。

モンゴルの障がい児センターにきれいな水とトイレを

Readyforのサイトへはこちらから
https://readyfor.jp/projects/ninjin

ネットはちょっとという方は、事務局で代理登録いたしますので、振替用紙をご利用になりご送金ください。1口、3000円、1万円、5万円、10万円とコースがあります。
     郵便振替口座 00130-9-778399
       加入者名 特定非営利活動法人ニンジン

皆様のご支援を心よりお待ちしております。

CF_chirashi.jpg


チラシはこちらからダウンロードできます。0520修正版 CF チラシ.pdf
【5月20日から】クラウドファンディングにチャレンジします [2019年05月13日(Mon)]

2つの障がい児センターに
きれいな水と安心できるトイレを贈りたい!!


クラウドファンディングに挑戦します

期間:5月20日〜6月28日

目標額:150万円


ニンジンでは2016年秋から、モンゴルでJICA草の根技術支援事業を行ってきました。ウランバートル市内のゲル地区に親たちが立ち上げた障害児センターが2箇所あります。理学療法士、教師、保育士が年に3回渡航して、このセンターに出向き、親たちに障害のある子どもの育て方を指導してきました。
リーダーを中心に親子がまとまり、地域に根ざした障害児センターとして、今後も活動を続けていく自信をつけています。
ウランバートル市の中心部は上下水道が整い、-40℃の冬も暖房が保障されていますが、ゲル地区には水道がありません。水は給水所に汲みに行きます。地面に穴を掘って小屋掛けのトイレが普通です。
子どもたちの衛生と健康を保つために、きれいな水とトイレを贈るクラウドファンディングを行います。施設の条件を整えれば、行政からの援助を得る道を開くことができます。
kickoff_meeting.png
100人以上の子どもたちが2つのセンターに通っています。

ご支援のコースは、1口   
・3,000円
・5,000円
・10,000円
・50,000円
・100,000円
になっています。
Children in the center.jpg
皆このセンターが大好き

5月20日になりましたら、Readyforのサイトをお知らせしますので、ご協力をお願いいたします。
ネット上でクレジットカードで決済するのではなく、従来通り郵便振替や銀行振り込みで寄付金をお送りいただくこともできます。その場合は、6月25日までにお願い致します。
第7次渡航無事終了 [2018年10月13日(Sat)]

第7次渡航 お疲れさまでした

第7次渡航は、10月1日から15日、
明日15日に帰国です。
今回渡航したのは、梅村リーダー、諸石PT、野口先生、そして新メンバーの松本直子さんの4人。
詳細の報告は、帰国後にメンバーの皆さんからされることになります。
今回は、開催したセミナーなども大勢集まり、反響があるようです。渡航中、モンゴルで作っているNINJIN KUSANONEのFacebookから、皆さんの様子が伝わってきます。
でも、非公開の障害のあるお子さんの画像がたくさん載っているページなので、限られたメンバーしか見られません。残念なので、その中で問題のない数点の画像を紹介します。(事務局より)

oyanokai_seminar1003.jpg

親の会セミナー


semina-1009pm.jpg

日本人の専門家の話に聞き入っています。お子さん連れの方も。


naoko.jpg

保育、障害児保育を専門とする松本直子さんは、この春まで親の会本部でJJICAボランティアとして活動していましたので、モンゴル語もOKです。

altanzaya.jpg

昨年の招聘プログラムで来日したゲゲーレンセンターのアズザヤさん、保育活動のあいまには、子どもの先生をしています。この日は、松本さんと一緒に教材づくりをしました。

otukaresannkai.jpg

皆さん、お疲れさまでした。この笑顔を見たら、今回のミッション成功がわかりますね。
左から、野口さん、諸石さん、チメゲーさん(現地コーディネーター&通訳)、梅村リーダー、アルタントゥルフールさん(サインナイズセンター責任者)、ウヤンガーさん(ゲゲーレンセンター責任者)、松本さん。
取り組みの紹介 [2018年09月17日(Mon)]

 JICA東京からのお知らせで、9月29日、30日にお台場センタープロムナードで開催される
グローバルフェスタで配れるように、草の根事業紹介リーフレットをつくりましたので、PDFのファイルをご覧下さい。
 グローバルフェスタについては、
    URL:http://gfjapan2018.jp/outline.html
 JICAのテントに行ったら、ニンジンのリーフレットを手に取ってみてください。

ニンジン草の根技術協力事業紹介リーフレットはこちらから、ダウンロードできます。
20180918ニンジン草の根事業紹介リーフレット.pdf
国立第10幼稚園とゲゲーレンセンター               [2018年06月21日(Thu)]

国立第10幼稚園とゲゲーレンセンター
                梅村浄

<国立第10幼稚園>
この3月にウランバートルに行った時、国立第10幼稚園に行きました。正式の名前は国立第10幼稚園・治療保育園と言いますが、長いので、私たちは第10幼稚園と呼んでいます。モンゴル国で唯一の国立障害児療育センターです。古い建物に、毎日、通園バスで1歳から7歳までの未就学児123人が通って来ます。ほとんどはウランバートル市内からで、遠方から来る子は10人もおりません。このうち100人以上が脳性麻痺にてんかん等の合併症を伴った子どもたちです。身の回りの世話をして、保育指導する先生、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、調理師、バスの運転士、守衛を加えると60人あまりのスタッフが、朝から夕方まで、子どもの保育をしています。
外気は-10℃だというのに、顔見知りのマネジャーMuさんは大柄な体に黄緑色の半袖カッターシャツ姿で迎えてくれました。園長室で園長も一緒に話しました。建物は古いけれど、暖房もあり、便座が壊れた水洗トイレでも、ちゃんと水が流せます。若者からベテランまで、多くのスタッフに恵まれて、育っている子ども達を、ちょっと、羨ましく感じました。
運動障害がある子どもたちの7割は普通食を食べています。麻痺が重い3割の子ども達は、うまく噛んで飲み込めません。メニューを工夫し、食べやすいように流動食、きざみ食を用意して、一口づつ、スプーンで食べさせます。毎月の体重測定結果を見せてもらいました。子ども達は通園を始めて3ヶ月後に皆、1kgから2kg太っていました。
私達も朝のお茶と昼食を園長室でご馳走になりました。朝はカーシ(セモリナ粉を煮て、牛乳、油と砂糖を加えた流動食)と果物と紅茶、昼は肉入り野菜スープに、ボーズ(小麦粉の皮に羊肉ミンチを包んだ蒸し饅頭)とパンを食べました。うーむ、これでは体重は増える一方でしょう。私達も危ない、危ない。
 ニンジンチームの理学療法士Moさんと第10幼稚園で2日間の診察、運動指導と、食事指導をしました。首が座っていない子に上を向いたまま、食べ物を流し込むと、むせて、気道に食べ物が入りこみ、肺炎になりやすいのです。座った姿勢を保って、唇を閉じて、ごっくんと飲み込ませる練習が必要です。お茶でも、食べ物でも、とろみをつけてあげると飲み込み易くなります。

<赤ちゃんのうちからリハビリ開始> 
 脳性麻痺の赤ちゃんの診察を頼まれました。生後7ヶ月の男の子は、まだ小さいので通園はしていません。お母さんとおばあちゃんが付き添って来ました。帽子を被り、大きなおくるみにしっかり包まれて、おばあちゃんの腕に抱きかかえられています。
広いリハビリ室は、理学療法士のMoさんが指導している親子と見学者があふれて、ゆっくり話ができません。個室に移動、通訳を介して診察を始めると、泣き出しました。第10幼稚園で担当している理学療法士が立ち会いました。
このお子さん以外にも、2人の子を診察して分かったことがありました。
1歳の子は毎週、ウランバートルにある健康医科大学のリハビリ外来に通って指導を受け、毎日、お母さんとお祖母さんが家で、指導されたメニューを実践しているとのことでした。モンゴルに行く前に、こども診療所で診察したウランバートル在住のお子さんは、日本で1歳過ぎに大学病院を受診して、脳性麻痺の診断を受け、定期的なリハビリを家庭で実践していました。
2015年秋までは、モンゴルの理学療法士は数が少なく、ほとんど大人を指導している状態でしたが、その後、対象を乳幼児期の子どもに広げ始めていることが、今回の診察から実感できました。
モンゴル政府は障害児の早期発見、早期療育を政策に取り上げて、積極的に進めています。JICAの特別支援教育事業(START)は試験的にウランバートル市内の一つの区で、定期的に乳幼児健康診断を行なって来ました。健康診断で見つけた障害の疑いがある子どもを集めて、月1回の親子教室を開いているのも、その政策を実現するための援助の一環でしょう。

<牛乳パック集めの旅>
子ども達の診察と指導が終わって帰る前に、マネジャーからぜひみせたいものがあるからと引き止められました。昨年11月、NPOニンジンは草の根事業がリハビリ、教育指導を行なっている2つのセンター(ゲゲーレンとサインナイズ)からサブリーダー候補を1人づつ、第10幼稚園のマネジャーであるMuさん、障害児親の会本部のマネジャー、地方の親の会のリーダーと計5人のモンゴル人を招いて、日本の障害児療育センターの見学、実習を行いました。
Muさんは東京にあるいくつかの障害児センターで、牛乳パックを使ったたくさんの障害児用の椅子を見かけました。帰国後、彼女が音頭を取って、第10幼稚園では大々的な牛乳パック集めが始まりました。通園児の両親、守衛さん、大きなレストラン、他の幼稚園、外国(ニンジンの私達が集めて持ち帰ってもらったもの)から運んだ牛乳パックを、第10幼稚園に集めました。まず、作る作品毎にチームを作り、必要な牛乳パックを集めて、1ヶ月間で作成しました。お互いに競争するあまり、完成を目指して夜遅くまで残業していたため、家族からのブーイングがあったと聞きました。色とりどりの椅子やベンチ、おまる、机、昇り降りの訓練をする階段を順番に見せてくれました。
素晴らしい!

IMG_2267.JPG

(2018.3.1Muさんとスタッフと牛乳パック椅子とテーブル 第10幼稚園で撮影)


昨年、12月に5人のモンゴル人招聘団が帰る時に、日本で集めた牛乳パック入りバッグをお土産にしようとした時は、荷物が増えるからと嫌がられました。自分たちで集めて、作製し活用できているんですね。Muさんが私達に見せようとウズウズしていたことが分かりました。日本で集めて、まだ手元にある250組の牛乳パックは、コンテナーに積んで船に載せ、中国からウランバートルまで列車で送ることが決まっています。モンゴル人の運送会社を紹介され、無料で送ってもらいます。ゲゲーレン、サインナイズ、2つのセンターでも新しい姿勢保持椅子ができ上がるのを待ちましょう。

<ゲゲーレンとサインナイズに理学療法士の派遣を>
私たちが支援している障害児センターの一つ、ゲゲーレンセンターの入り口に3枚の看板がかかっています。2016年9月にウランバートル市チンゲルティ区にある家庭病院の建物を借りて、壁にペンキを塗り、玄関にスロープをつけ、自分たちで内装工事をしました。費用を支弁したアメリカとヨーロッパのNGO団体、それに日本の食品会社の名前が記されています。訪問する度に、壁の青色と屋根の緑色に映えている3枚の看板をチラと見て、子ども達を支える人々のことを考えます。

fullsizeoutput_2b01.jpeg

(2018.2.28 ゲゲーレンの看板 )


ちょうどこの移転に前後して、草の根事業が始まりました。それ以来、1年半、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんが力を合わせて、子どもたちを育てて来ました。当初、来ていた子どもの内、3人がグループから抜け、新しい子どもがそこに加わりました。抜けた一番多い理由は「お母さんが仕事に出て、連れて来れなくなった」というものです。私たちの通訳である看護師は、ゲルを訪問して保育をしていた経験があり、重度障害の子どもであっても、鍵をかけたゲルに置いて、仕事に出かけなければならない現実を聞かせてくれました。家庭でお母さんが、リハビリや教育ができるのは、お父さんや、その他の家族の経済力に支えられているからですね。
ゲゲーレンセンターは、全くのボランティアで活動しているリーダーの力に支えられるところが大です。
「お給料がもらえたら、かかりっきりで運営ができるんだけど」
とのつぶやきを聞かされました。給食の費用は一時期、ワールドビジョンから食材が寄付されていましたが、今は途絶えています。
区の第16ホロー家庭病院の敷地内にあります。水道はなく自分の車を動かして、水の供給所から大きなボトルに汲んできます。夏は外に出て、近所の公的施設のトイレを借りたり、隣にある家庭病院のトイレを借りることもできますが、冬の間、センター内にある形ばかりの水洗トイレを流す水にも事欠く状態です。
また、私達が渡航して指導できるのは、年に3回ですから、その間、リハビリを指導する理学療法士がいません。第10幼稚園のように、朝から夕方まで預かって保育、療育してくれる場所には、ほど遠い場所です。
それでも。。。
訪問した時に迎えてくれたある女の子は、一回り背丈が伸びて、肉付きもよくなり、以前は動き回っていたのでおばあちゃんが後ろから抑えていたのですが、今度会ったら、すっかり落ち着いて、机の前に座り、鉛筆を持ってなにやら紙に描いている姿を見て、本当に驚きました。
「ゲゲーレンがあるから、この子はこんなに成長したんですよ。本当に感謝しています」というおばあちゃんのことばに、うなずく私達です。

<労働社会保障省の事務次官との面談>
第10幼稚園には「せめて月に1回でもいいから、理学療法士を派遣して下さい」とお願いしているのですが、ウンとは言ってもらえませんでした。草の根事業のもう一つのカウンターパートである国立リハビリテーションセンターに申し入れをしましたが、「自分たちの理学療法士は産休に入って、子どものリハビリ担当者がいない。誰か居ませんか?」と返って来ることばは同じでした。
やむにやまれぬ気持ちで、知り合いのモンゴル人にメールを送りまくりました。ようやく学び続けたモンゴル語力を発揮する時が来たようです。あるルートをたぐって、4月の渡航時に労働社会保障省の事務次官との面談を実現することができました。大臣、副大臣の次に力を持っている方です。
草の根メンバーと通訳、2つのセンターのリーダーとモンゴル障害児親の会本部の代表と一緒に労働社会保障省に出かけて行きました。まだ30代の若い事務次官は、関係者の間では理論家で誠実な人柄という評判でした。

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(2018.4.24 事務次官との面談 労働社会保障省で撮影)

私たちの話を聞き
「モンゴルの子ども達のために力を尽くしていただいて、本当に感謝して居ます。モンゴル政府としてできるところから手をつけて行きましょう。来週中には関係する部署のスタッフを集めて、3人のモンゴル人リーダーと話をしたいと思います」
との返事をもらいました。
しかし「来週」とは随分長い時間のようです。1ヶ月経った今日まで、まだ、物事は進展して居りません。次はどんなアクションをすればいいのか、日本で策を練りつつ過ごしている今日この頃です。
もう一つのサインナイズセンター について、次の機会にお伝えすることにします。(2018.5.24)
沖縄の高校生がゲゲーレンセンターで交流 [2017年08月14日(Mon)]

沖縄県とJICA沖縄が行っている「おきなわ国際協力人材育成事業」(今年度5年目)で、受託したJOCA沖縄が13名の沖縄の高校生をモンゴルへ派遣し、8月4日にウランバートルでニンジンの活動現場を訪問しました。草の根チームのリーダー梅村先生からの報告です。

沖縄の高校生とゲゲーレンセンターの子どもたちが交流

昨年の9月からNPOニンジンは、JICA草の根事業を引き受けて、ウランバートル市内にある2つの障害児センターの子ども達に、リハビリと教育の指導を行なっています。
 その1つであるゲゲーレンセンターに、沖縄の高校生が訪問するというので、夏休みをモンゴルで過ごしていた私は、8月4日にゲゲーレンセンターを訪れました。13人のうち、男子は3人のみ、女子高校生が多いグループでした。
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 センター長の挨拶に続いて、草の根事業の説明を行った後、高校生から沖縄文化の説明がありました。全員が分担して模造紙に描いた絵を見せて、歴史では沖縄戦の現実を語り、観光案内、食べ物と続き、黒糖を子ども達にふるまってくれました。
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 ゲゲーレンの子ども達が、ちょっと恥ずかしそうに起立して歌を歌った後、全員で表に出て、カチャーシーを踊りました。
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三々五々、そう広くはない前庭で高校生と子ども達の交流が繰り広げられ、最後に子ども達から、紙工作のプレゼントが贈られました。
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 草の根事業ではなかなか、日本文化を紹介する時間がとれなかったので、高校生の活動に感謝、感謝の午後となりました。(2017.8.14)梅村浄

草の根チーム第3回渡航報告(2) [2017年08月14日(Mon)]

第3回渡航報告(2)教育活動報告

この草の根事業の教育活動は、3年間で以下のような教育指導を目的としています。
(1)学校へ行っていない子どもに対して
・学習をとおして知らなかったことを知る楽しさ、喜びを味わい、学習したいという気持ちになるよう教材・教具を工夫すると共に、学校へ通学するように助言する。
(2)学校へ行っている子どもに対して
・学校で学習したことを定着させ、子どもたちが学びたいことを増やし、伸長できるように自学自習の方法教える。

*今回教育担当(野口/6月19日〜25日)は、
ゲゲーレン(チンゲルティ区)とサインナイズ(バヤンズルフ区)の2箇所のセンターで、それぞれ3日間の教育活動を行いました。
モンゴルはこの時期すでに学校は休みに入っていて、集まる子どもの数が少なかったのが残念でした。

教育セミナー
6月20日 ゲゲーレン教育活動の中で90分開催
「大学卒業から現在まで、障害児・者と共に」というテーマで話す。

6_education_Seminar.jpg

写真は重度重複の視覚障害児の授業で使った教材を提示しているところ。

教育指導
各センターに来た児童・生徒・特別支援学校卒業生に指導。
どの子どももとても熱心に学習しました。


(2017,8,15 教育担当 野口陽子)
草の根チーム第3回渡航報告(1) [2017年08月14日(Mon)]

第3回渡航報告(1)療育活動
 
*療育担当(諸石/6月19日〜30日)教育担当(野口/6月19日〜25日))の2名で実施してきたことを、2回に渡り報告します。
 
障がい児の保育に取り組むゲゲーレン(チンゲルティ区)とサインナイズ(バヤンズルフ区)の2箇所のセンターで、それぞれ3日間の療育活動(実習生の実習4日間)を行いました。

⑴体操(ゲゲーレン);Aグループ(首の座りやお座りがまだの子ども達)
6種類の体操を親子4組で取り組んでいる様子です。

1_taiso_gegeeren.jpg

・体操が、「首の座りや呼吸を促し、関節が硬くならない予防になる」ことを伝えたり、
・間違ったやり方を修正する機会になりました。

⑵おもちゃを「見る」ことを練習する個別指導(ゲゲーレン)
5月の「スカイプ」で初回相談から、6月の初回評価指導を始めた5歳の脳性麻痺児です。
すでにグループ体操活動に参加し、熱心に家庭でも取り組んで、「頭を起こすようになった」と、嬉しそうな母親の報告を受けました。

2_toy_gegeeren.jpg

・異常反射の影響が強く、今までおもちゃを見る遊びが困難だったことから、「姿勢の工夫」を伝える機会になり、スカイプでは限界があることを、現場指導で可能にする効果を感じました。

⑶腰掛け座りで足で体重を支える個別指導(サインナイズ)
母親は、センターのリーダー役で忙しく、今まで指導時間が不足していて、3回目にようやく十分な機会を持てました。

3_individual_sainnaiz.jpg

・大腿が開くようにストレッチしたり、足底に体重を載せる時間をピーナツバルーンで楽しく親子で取り組めています。

⑷療育者養成セミナー(デモンストレーション)
6月28日 モンゴル・日本センターで2回目のセミナーを6時間/21名の受講者で開催
「姿勢編ガイドブック」の使い方を、デモンストレーションで示しました。

4_seminar_demo1.jpg

No1;首がまだ完全に座っていない4歳の脳性麻痺児の適切な抱き起こし方を母に伝え、

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No2;適切な抱きかたをしたら、首の座りが促されることを母親に伝えているところです。

(2017,8,8  療育担当 PT諸石真理子)

もみの木園からモンゴルの子どもたちへ [2017年07月03日(Mon)]

草の根チームの梅村リーダーが、西東京市内で活動をしている「子どもの広場」というグループの通信に書いた原稿です。もみの木園の尾上園長さんを通じて、子どもたち全員から、原稿とインターネット上の写真掲載許可をいただいて掲載します。「子どもの広場」は元保育士さんが自宅を開放してつくってこられてきた、乳幼児から学童、家族が交流する場です。
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もみの木園からモンゴルの子どもたちへ
                    梅村浄

 モンゴルで障害をもっている子どもたちの家族に、セミナーを開く機会を与えられました。セミナーは3月末にあります。テーマは障害をもっている子どもの保育と決めました。日本での実践を伝えるには、話よりも映像がいい、と既製のDVDを探しましたが、見つかりません。
 「自分で作るしかない」と作成を思い立ったのは、2月始めでした。J君とご家族、もみの木園が頭に浮かびました。もみの木園は横浜市で20年前から青空保育を行っている無認可の幼稚園です。J君はこども診療所にことばの相談に来ていました。いつもご両親と園長先生、時にはお姉さんがついて来ました。
 もみの木園には特別な保育はありません。いろいろな子どもを(障害をもっている子どもも、そうでない子どもも)一緒に育てていこうという気持ちと工夫さえあれば、誰にでもできる保育の形だから、モンゴルでもお手本になれるのではないかと、考えました。長い冬には-30℃になるので、無理ですが。
 古くからの知人が撮影と編集を引受けてくれました。撮影日は2月15日の一日だけです。カメラと三脚を持ち、二人で電車に乗ってゴトゴトと横浜まで行きました。
 J君は、今年、近くの小学校の3年生です。もみの木園に通っていた幼児期は撮ることができません。園長さんと両親のインタビューで当時を振り返り、もみの木園を卒園した小学生が、週1回放課後集まる、もみの木クラブの活動を撮影しました。

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(もみの木園尾上陽子撮影 2017年6月)


<もみの木園の始まり>
 20年前に団地内にあった幼稚園が閉園することになりました。ほとんどの子どもたちは転園しましたが、障害をもっている3人の子どもは行く先が見つかりません。
 7人の子どもとお母さんが集まって、青空保育を始めました。園長は当時その幼稚園に務めていたO先生。今も皆に「ようちゃん」と呼ばれて頼りにされています。場所は横浜市の舞岡公園。
 ここは里山で、アップダウンのある山道を、晴れた日は帽子を被って、雨の日はカッパを着て、お弁当と水筒、着替えを入れたリュックを背負って、子どもたちは歩きました。カリキュラムはありません。道で出会うカラスや、ミミズ、蝉、象の形をした「ぞうのき」、丘に咲いているタンポポと触れ合いながら子どもたちは育ちます。
 目がよく見えない男の子もいました。二年間共に幼稚園で過ごした他の子どもたちは彼の動きをよくわかっていて、手をつないで山を登り下りしました。20年前の記念碑的写真に加えて、もみの木園の子どもたちが、舞岡公園にある田んぼを借りて、田植えをしている様子、木登りをしている沢山の写真を送ってもらいました。

DSCN2249.jpeg

(もみの木園尾上陽子撮影 2014年3月)


<運動会のバンブーダンス>
 1本だけ、4歳の運動会の映像がありました。J君のおじいちゃんが作ったものです。緑の草原を群れなして走る子どもたちの映像にリズム感のある音楽がそえられています。お母さん達と手を取り合ってダンスする姿の後、子どもたちは次々に、数人の小学生が手と脚で身体を支えて作ったトンネルを這いながら抜けて、今度はうつ伏せに寝ている数人の大人の背中を踏み越えて、地面に着地します。「ハイ、ポーズ!」J君は園長さんに手を握って、支えてもらいました。
 そしてこの運動会のハイライトであるバンブーダンス。園長の回想がダンスの映像にかぶります。
「バンブーダンスってありますね。子どもたちは二本の竹の棒を、右、左とまたいで踊ります。4歳の最初の運動会の時、J君は竹をまたぐことができず、ぴょんぴょん棒の間で飛び跳ねるだけでした。次の年は遅いスピードで動かせば、棒をまたげるようになりました。」
「運動会当日、J君の所だけゆっくりした調子でバンブーダンスが始まりました。そのうち、全部のグループがそのペースにあわせて、竹の棒を動かし始めたのです。ほんとうに私たちはビックリしました」
 スクリーンに写っているのは、4歳時の映像ですが、話を聞きながら、観ている者はその場面を、ありありと感じることができました。
 この他にもたくさんの写真がありました。リュックのチャックを開け閉めするのが苦手だったJ君のために、お母さんがチャックにつけた太い紐。手づかみで食べていた当時、食具を使うきっかけとなった皆で作った竹箸など。

<モンゴルでの上映会>
 3月30日にホテルのホールを借り切ってセミナーを行いました。50人余りの家族が集まりました。23分間の日本語の映像を、所々で止めながら、通訳がモンゴル語で内容を伝えました。
 終わってから、あるお祖母さんから発言がありました。
「こんなものを観ても何の役にも立たない」
「孫が少しでもよくなる方法が知りたかった。時間の無駄だ」
 この発言が、最初にあったので驚きましたが、家族の日本から来た専門家への期待を物語っているとも思いました。
 子どもが小さい時には、家族は治す方法を求めます。ウランバートルにある国立母子健康センターでは、脳性麻痺児に対して鍼灸を行う、脊髄腔に定期的に注射をするなどの方法で、治療しています。以前、南ゴビの障害児センターを訪問した時には、アメリカから寄贈された高圧酸素療法で麻痺の改善を目指している話を聞きました。「治らないと分かった時、どうするのですか?」と尋ねた時、親は子どもを「捨てるのです」という答えを聞いたことがあります。医師から「これ以上することはありません」と言われて、近隣の幼稚園も学校も、障害のある子どもたちを受け入れる体制がなければ、家族はなす術がありません。それが「捨てる」の意味だと解釈しました。
 回復が望めないと分かった時、2つの道があります。
 ヨーロッパで学んで来たある医師は個人クリニックを開業して、数年前からリハビリテーションを始めました。子ども自身の機能を伸ばし、車椅子や補装具を使って、日常生活に適応させる方法です。
 もう1つはもみの木園に答えがあります。もみの木園では、できないことがあったら、周りの子どもや大人が寄り添って歩く、リュックに紐をつけるなどの工夫をして、共に活動できる方法を編み出してきました。どの子も自然と関わりながら力を発揮して、半日を共に過ごします。

 J君の場合はどうだったでしょうか?
家庭の延長のようにのびのびと育って来たもみの木園を出て、J君は一年生から六年生まで多勢子どもたちが居る小学校に入学しました。
「これじゃあいけないぞ」
「しゃべらないとわかってもらえない」
と思ったらしいと、お父さん。
 J君は一年前から、横浜市にある療育センターで、土曜日の午後、言語聴覚士の先生とことばの勉強を始めました。これはリハビリテーションの道とも言えます。
 撮影日、学校から帰ってきたJ君は「こんにちは」と、私たちに挨拶し、給食の献立をポツポツとお母さんに答えました。この時期のタイミングよい指導が、J君がことばを話し始める助けになったようです。

もちろん、会場からは辛口のコメントだけでは、ありませんでした。参加者からのアンケートを翻訳したものを見ると、
●プロジェクトに関係ない人にも必要なセミナーでした。
●初めてセミナーに参加して、とても気に入りました。
●障がい児を持ってないお母さんに見せても、すごく反応が変わると思う。障がい児が怖いと思っている一般の人たちの意識も変わると思う。一般の子どもに見せても、障がい児と共に学び暮らすことを経験させることを理解させることができる。
●ビデオの下に訳してサブタイトルを付けて、母親たちに見せたい。
●子どもはそれぞれ特徴がある。私たちは、効果がでるようにすごく急いでいる。それが問題です。例えば、J君の幼稚園の先生がJ君に合わせて対応しているのが、とてもよい。
など、多くの家族は、前向きにとらえてみてくれたことがわかります。

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(ニンジン梅村浄撮影 2017年6月)

<ゲゲーレンとサインナイズへの手紙>
 6月に草の根チームが渡航する時に、もみの木園からの手紙を届けてもらうことにしました。小学生がモンゴル語で書いた挨拶のカードを作成し、他の子たちは絵や折り紙を作成して、園長の挨拶文と共にゲゲーレンとサインナイズに届けてもらいました。
 今、子どもたちはモンゴルからの手紙が返って来るのを心待ちにしています。(2017.6.23)
草の根チーム第2回渡航報告A 療育だより [2017年05月22日(Mon)]

療育だより
PT諸石、OT堤

1)家族への療育指導とホームプログラム
去年の9月から半年ぶりに12人を再評価しました。ホームプログラムを熱心に取り組んできた親子は、お子さんの成長に良い変化(例;踵をつけて歩けるようになっている。)が見られています。家庭の事情から、3名退出がありましたが、新たに加わっているお子さんもあり、新しく8名評価しました。

2017,3 オヤンガさん.JPG


2)グループ体操と運動遊び
チンゲルティ区はゲゲーレンへ、バヤンズルフ区はサインナイズへ毎週集まって、2チームに分かれて体操や運動遊びのプログラムを楽しみます。
4月からは、第二次チーム編成をして、ゲゲーレンは14名、サインナイズは11名です。

2017,3  逋りご萓ソ繧・IMG_3532.JPG


3)姿勢保持具ワークショップ
緊張で両足が重なって突っ張ったり、食事介助の時、頭が後ろに反りすぎないように、クッションで対応したり、牛乳パック椅子で腰掛けられるように工夫する姿勢保持具です。
保護者が作り方を覚えたら、家庭に取り入れて、子育てがやり易く、お子さんも腰掛けて遊ぶ時間ができる事を目指します。

2017,3  逋りご萓ソ繧・IMG_3609.jpg


4)療育者養成セミナー&家庭医・看護師セミナー;第1回目実施しました。
 療育者養成セミナーは、PT/OT/ST/教師&聴講生と多くの障害児に関係する仕事の職種が対象です。障害児の子育て者(→子育てをする保護者)に専門的な指導ができることを目指しています。また、専門技術の実力をつけるため実習を始め、2箇所の療育センターに3日間で8人の実習生が来ました。
 
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