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草の根チーム第3回渡航報告(2) [2017年08月14日(Mon)]

第3回渡航報告(2)教育活動報告

この草の根事業の教育活動は、3年間で以下のような教育指導を目的としています。
(1)学校へ行っていない子どもに対して
・学習をとおして知らなかったことを知る楽しさ、喜びを味わい、学習したいという気持ちになるよう教材・教具を工夫すると共に、学校へ通学するように助言する。
(2)学校へ行っている子どもに対して
・学校で学習したことを定着させ、子どもたちが学びたいことを増やし、伸長できるように自学自習の方法教える。

*今回教育担当(野口/6月19日〜25日)は、
ゲゲーレン(チンゲルティ区)とサインナイズ(バヤンズルフ区)の2箇所のセンターで、それぞれ3日間の教育活動を行いました。
モンゴルはこの時期すでに学校は休みに入っていて、集まる子どもの数が少なかったのが残念でした。

教育セミナー
6月20日 ゲゲーレン教育活動の中で90分開催
「大学卒業から現在まで、障害児・者と共に」というテーマで話す。

6_education_Seminar.jpg

写真は重度重複の視覚障害児の授業で使った教材を提示しているところ。

教育指導
各センターに来た児童・生徒・特別支援学校卒業生に指導。
どの子どももとても熱心に学習しました。


(2017,8,15 教育担当 野口陽子)
草の根チーム第3回渡航報告(1) [2017年08月14日(Mon)]

第3回渡航報告(1)療育活動
 
*療育担当(諸石/6月19日〜30日)教育担当(野口/6月19日〜25日))の2名で実施してきたことを、2回に渡り報告します。
 
障がい児の保育に取り組むゲゲーレン(チンゲルティ区)とサインナイズ(バヤンズルフ区)の2箇所のセンターで、それぞれ3日間の療育活動(実習生の実習4日間)を行いました。

⑴体操(ゲゲーレン);Aグループ(首の座りやお座りがまだの子ども達)
6種類の体操を親子4組で取り組んでいる様子です。

1_taiso_gegeeren.jpg

・体操が、「首の座りや呼吸を促し、関節が硬くならない予防になる」ことを伝えたり、
・間違ったやり方を修正する機会になりました。

⑵おもちゃを「見る」ことを練習する個別指導(ゲゲーレン)
5月の「スカイプ」で初回相談から、6月の初回評価指導を始めた5歳の脳性麻痺児です。
すでにグループ体操活動に参加し、熱心に家庭でも取り組んで、「頭を起こすようになった」と、嬉しそうな母親の報告を受けました。

2_toy_gegeeren.jpg

・異常反射の影響が強く、今までおもちゃを見る遊びが困難だったことから、「姿勢の工夫」を伝える機会になり、スカイプでは限界があることを、現場指導で可能にする効果を感じました。

⑶腰掛け座りで足で体重を支える個別指導(サインナイズ)
母親は、センターのリーダー役で忙しく、今まで指導時間が不足していて、3回目にようやく十分な機会を持てました。

3_individual_sainnaiz.jpg

・大腿が開くようにストレッチしたり、足底に体重を載せる時間をピーナツバルーンで楽しく親子で取り組めています。

⑷療育者養成セミナー(デモンストレーション)
6月28日 モンゴル・日本センターで2回目のセミナーを6時間/21名の受講者で開催
「姿勢編ガイドブック」の使い方を、デモンストレーションで示しました。

4_seminar_demo1.jpg

No1;首がまだ完全に座っていない4歳の脳性麻痺児の適切な抱き起こし方を母に伝え、

5_seminar_demo2.jpg

No2;適切な抱きかたをしたら、首の座りが促されることを母親に伝えているところです。

(2017,8,8  療育担当 PT諸石真理子)

もみの木園からモンゴルの子どもたちへ [2017年07月03日(Mon)]

草の根チームの梅村リーダーが、西東京市内で活動をしている「子どもの広場」というグループの通信に書いた原稿です。もみの木園の尾上園長さんを通じて、子どもたち全員から、原稿とインターネット上の写真掲載許可をいただいて掲載します。「子どもの広場」は元保育士さんが自宅を開放してつくってこられてきた、乳幼児から学童、家族が交流する場です。
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もみの木園からモンゴルの子どもたちへ
                    梅村浄

 モンゴルで障害をもっている子どもたちの家族に、セミナーを開く機会を与えられました。セミナーは3月末にあります。テーマは障害をもっている子どもの保育と決めました。日本での実践を伝えるには、話よりも映像がいい、と既製のDVDを探しましたが、見つかりません。
 「自分で作るしかない」と作成を思い立ったのは、2月始めでした。J君とご家族、もみの木園が頭に浮かびました。もみの木園は横浜市で20年前から青空保育を行っている無認可の幼稚園です。J君はこども診療所にことばの相談に来ていました。いつもご両親と園長先生、時にはお姉さんがついて来ました。
 もみの木園には特別な保育はありません。いろいろな子どもを(障害をもっている子どもも、そうでない子どもも)一緒に育てていこうという気持ちと工夫さえあれば、誰にでもできる保育の形だから、モンゴルでもお手本になれるのではないかと、考えました。長い冬には-30℃になるので、無理ですが。
 古くからの知人が撮影と編集を引受けてくれました。撮影日は2月15日の一日だけです。カメラと三脚を持ち、二人で電車に乗ってゴトゴトと横浜まで行きました。
 J君は、今年、近くの小学校の3年生です。もみの木園に通っていた幼児期は撮ることができません。園長さんと両親のインタビューで当時を振り返り、もみの木園を卒園した小学生が、週1回放課後集まる、もみの木クラブの活動を撮影しました。

unnamed.jpg

(もみの木園尾上陽子撮影 2017年6月)


<もみの木園の始まり>
 20年前に団地内にあった幼稚園が閉園することになりました。ほとんどの子どもたちは転園しましたが、障害をもっている3人の子どもは行く先が見つかりません。
 7人の子どもとお母さんが集まって、青空保育を始めました。園長は当時その幼稚園に務めていたO先生。今も皆に「ようちゃん」と呼ばれて頼りにされています。場所は横浜市の舞岡公園。
 ここは里山で、アップダウンのある山道を、晴れた日は帽子を被って、雨の日はカッパを着て、お弁当と水筒、着替えを入れたリュックを背負って、子どもたちは歩きました。カリキュラムはありません。道で出会うカラスや、ミミズ、蝉、象の形をした「ぞうのき」、丘に咲いているタンポポと触れ合いながら子どもたちは育ちます。
 目がよく見えない男の子もいました。二年間共に幼稚園で過ごした他の子どもたちは彼の動きをよくわかっていて、手をつないで山を登り下りしました。20年前の記念碑的写真に加えて、もみの木園の子どもたちが、舞岡公園にある田んぼを借りて、田植えをしている様子、木登りをしている沢山の写真を送ってもらいました。

DSCN2249.jpeg

(もみの木園尾上陽子撮影 2014年3月)


<運動会のバンブーダンス>
 1本だけ、4歳の運動会の映像がありました。J君のおじいちゃんが作ったものです。緑の草原を群れなして走る子どもたちの映像にリズム感のある音楽がそえられています。お母さん達と手を取り合ってダンスする姿の後、子どもたちは次々に、数人の小学生が手と脚で身体を支えて作ったトンネルを這いながら抜けて、今度はうつ伏せに寝ている数人の大人の背中を踏み越えて、地面に着地します。「ハイ、ポーズ!」J君は園長さんに手を握って、支えてもらいました。
 そしてこの運動会のハイライトであるバンブーダンス。園長の回想がダンスの映像にかぶります。
「バンブーダンスってありますね。子どもたちは二本の竹の棒を、右、左とまたいで踊ります。4歳の最初の運動会の時、J君は竹をまたぐことができず、ぴょんぴょん棒の間で飛び跳ねるだけでした。次の年は遅いスピードで動かせば、棒をまたげるようになりました。」
「運動会当日、J君の所だけゆっくりした調子でバンブーダンスが始まりました。そのうち、全部のグループがそのペースにあわせて、竹の棒を動かし始めたのです。ほんとうに私たちはビックリしました」
 スクリーンに写っているのは、4歳時の映像ですが、話を聞きながら、観ている者はその場面を、ありありと感じることができました。
 この他にもたくさんの写真がありました。リュックのチャックを開け閉めするのが苦手だったJ君のために、お母さんがチャックにつけた太い紐。手づかみで食べていた当時、食具を使うきっかけとなった皆で作った竹箸など。

<モンゴルでの上映会>
 3月30日にホテルのホールを借り切ってセミナーを行いました。50人余りの家族が集まりました。23分間の日本語の映像を、所々で止めながら、通訳がモンゴル語で内容を伝えました。
 終わってから、あるお祖母さんから発言がありました。
「こんなものを観ても何の役にも立たない」
「孫が少しでもよくなる方法が知りたかった。時間の無駄だ」
 この発言が、最初にあったので驚きましたが、家族の日本から来た専門家への期待を物語っているとも思いました。
 子どもが小さい時には、家族は治す方法を求めます。ウランバートルにある国立母子健康センターでは、脳性麻痺児に対して鍼灸を行う、脊髄腔に定期的に注射をするなどの方法で、治療しています。以前、南ゴビの障害児センターを訪問した時には、アメリカから寄贈された高圧酸素療法で麻痺の改善を目指している話を聞きました。「治らないと分かった時、どうするのですか?」と尋ねた時、親は子どもを「捨てるのです」という答えを聞いたことがあります。医師から「これ以上することはありません」と言われて、近隣の幼稚園も学校も、障害のある子どもたちを受け入れる体制がなければ、家族はなす術がありません。それが「捨てる」の意味だと解釈しました。
 回復が望めないと分かった時、2つの道があります。
 ヨーロッパで学んで来たある医師は個人クリニックを開業して、数年前からリハビリテーションを始めました。子ども自身の機能を伸ばし、車椅子や補装具を使って、日常生活に適応させる方法です。
 もう1つはもみの木園に答えがあります。もみの木園では、できないことがあったら、周りの子どもや大人が寄り添って歩く、リュックに紐をつけるなどの工夫をして、共に活動できる方法を編み出してきました。どの子も自然と関わりながら力を発揮して、半日を共に過ごします。

 J君の場合はどうだったでしょうか?
家庭の延長のようにのびのびと育って来たもみの木園を出て、J君は一年生から六年生まで多勢子どもたちが居る小学校に入学しました。
「これじゃあいけないぞ」
「しゃべらないとわかってもらえない」
と思ったらしいと、お父さん。
 J君は一年前から、横浜市にある療育センターで、土曜日の午後、言語聴覚士の先生とことばの勉強を始めました。これはリハビリテーションの道とも言えます。
 撮影日、学校から帰ってきたJ君は「こんにちは」と、私たちに挨拶し、給食の献立をポツポツとお母さんに答えました。この時期のタイミングよい指導が、J君がことばを話し始める助けになったようです。

もちろん、会場からは辛口のコメントだけでは、ありませんでした。参加者からのアンケートを翻訳したものを見ると、
●プロジェクトに関係ない人にも必要なセミナーでした。
●初めてセミナーに参加して、とても気に入りました。
●障がい児を持ってないお母さんに見せても、すごく反応が変わると思う。障がい児が怖いと思っている一般の人たちの意識も変わると思う。一般の子どもに見せても、障がい児と共に学び暮らすことを経験させることを理解させることができる。
●ビデオの下に訳してサブタイトルを付けて、母親たちに見せたい。
●子どもはそれぞれ特徴がある。私たちは、効果がでるようにすごく急いでいる。それが問題です。例えば、J君の幼稚園の先生がJ君に合わせて対応しているのが、とてもよい。
など、多くの家族は、前向きにとらえてみてくれたことがわかります。

FullSizeRender.jpeg

(ニンジン梅村浄撮影 2016年6月)

<ゲゲーレンとサインナイズへの手紙>
 6月に草の根チームが渡航する時に、もみの木園からの手紙を届けてもらうことにしました。小学生がモンゴル語で書いた挨拶のカードを作成し、他の子たちは絵や折り紙を作成して、園長の挨拶文と共にゲゲーレンとサインナイズに届けてもらいました。
 今、子どもたちはモンゴルからの手紙が返って来るのを心待ちにしています。(2017.6.23)
【7月31日出発】モンゴル交流ツアー [2017年06月05日(Mon)]

第11回ニンジン・モンゴル交流ツアー
――障がい児に車いすを届ける旅――


 ニンジンでは、モンゴルの障がい児療育支援活動をご理解いただきながら、モンゴルの人々と出会い、素晴らしい自然、文化にふれる旅を行っています。
今年は、車いすをモンゴルに運びつつ、モンゴルの大草原をバスで西へ向かい、世界文化遺産となっているハラホリンや、ツェンヘル温泉では露天風呂のあるツーリストキャンプに泊まり、またモンゴルの夏の祭りであるナーダムも見ることができるツアーになっています。
このツアーでは、3日目にバスで長距離を移動しますが、ここ数年の間に道路の整備が進んでいます。未舗装の区間が30kmほどあります。
見どころ満載です。モンゴルの大草原が待っています。ぜひご参加ください。

Kharhorin.jpg


こちらからダウンロードできます。
  募集要項 17tour_boshuyoukou.pdf
  申し込み書 17mousikomisho.pdf
日 程  7月31日(月)〜 8月7日(月)7泊8日
-------------------------
1 日目  7/31
12:30 成田空港に集合 14:40成田空港⇒19:10 ウランバートルにモンゴル航空で移動
専用バスでホテルへ
2 日目 8/1
障がい児保護者の会を訪問。市内観光、モンゴル民族歌舞鑑賞。
3 日目 8/2 
専用バスに車いすを積んで、ハラホリン経由ツェンヘルへ。到着後、モンゴルの温泉で疲れを癒します
4 日目 8/3
ツェツェルレグへ行き、保護者の会アルハンガイ県支部に車いすを届ける。県立博物館、ブルガン山を眺めキャンプに帰る。希望者は乗馬体験ができます。温泉を楽しみます
5 日目 8/4
世界遺産オルホン渓谷に位置するハラホリンへ、エルデネゾー寺院、ハラホリン博物館、亀石、ホショーツァイダム博物館を見て、ブルドのツーリストキャンプへ移動。夕食は、モンゴルの伝統料理ホルホグをお楽しみください
6 日目 8/5
専用車でウランバートルに向かう。午後、ウランバートル郊外にてモンゴルの夏祭り、ナーダムを見学
7 日目 8/6
午前、ウランバートル市内観光、午後、ショッピングにご案内
8日目 8/7
17:55 モンゴル航空で東京に向け出発
13:40 成田空港へ到着。解散

* 現地の都合により、日程は一部変更になる場合もあります。
------------------------

参加費用: 2名1部屋使用、ゲルは4名で1ゲル使用、航空機はエコノミークラス利用
      会員価格 お1人様:¥237,000.− 
      (ニンジンの賛助会費 ¥3,000.-、正会員 \10,000.-)  
     シングル追加料金:¥18,600.- (ウランバートル市内4泊のみ)
募集定員: 10名
申込み期限:6月26日(定員に達し次第締め切りとなります)

希望者が10人を超える場合でも航空券が確保できれば参加は可能ですので、ご相談ください。
ご不明の点はどうぞお問い合わせください。

お問合せ⇒特定非営利活動法人ニンジン Tel/Fax: 03-3553-7056 
Email: info◆ninjin-npo.org  ◆を@に変えて送信してください。

草の根チーム第2回渡航報告A 療育だより [2017年05月22日(Mon)]

療育だより
PT諸石、OT堤

1)家族への療育指導とホームプログラム
去年の9月から半年ぶりに12人を再評価しました。ホームプログラムを熱心に取り組んできた親子は、お子さんの成長に良い変化(例;踵をつけて歩けるようになっている。)が見られています。家庭の事情から、3名退出がありましたが、新たに加わっているお子さんもあり、新しく8名評価しました。

2017,3 オヤンガさん.JPG


2)グループ体操と運動遊び
チンゲルティ区はゲゲーレンへ、バヤンズルフ区はサインナイズへ毎週集まって、2チームに分かれて体操や運動遊びのプログラムを楽しみます。
4月からは、第二次チーム編成をして、ゲゲーレンは14名、サインナイズは11名です。

2017,3  逋りご萓ソ繧・IMG_3532.JPG


3)姿勢保持具ワークショップ
緊張で両足が重なって突っ張ったり、食事介助の時、頭が後ろに反りすぎないように、クッションで対応したり、牛乳パック椅子で腰掛けられるように工夫する姿勢保持具です。
保護者が作り方を覚えたら、家庭に取り入れて、子育てがやり易く、お子さんも腰掛けて遊ぶ時間ができる事を目指します。

2017,3  逋りご萓ソ繧・IMG_3609.jpg


4)療育者養成セミナー&家庭医・看護師セミナー;第1回目実施しました。
 療育者養成セミナーは、PT/OT/ST/教師&聴講生と多くの障害児に関係する仕事の職種が対象です。障害児の子育て者(→子育てをする保護者)に専門的な指導ができることを目指しています。また、専門技術の実力をつけるため実習を始め、2箇所の療育センターに3日間で8人の実習生が来ました。
 
草の根チーム第2回渡航報告 [2017年05月18日(Thu)]

草の根チーム第2回渡航報告

「勉強するって楽しいねえ」

「勉強するってすてきだね」


渡航メンバーと渡航期間:
     梅村医師、諸石PT(2017年3月20日〜31日)
     堤OT(2017年3月19日〜4月1日)
     野口教員(2017年3月27日〜4月5日)
活動内容:
⑴ 親達があつまって立ち上げたゲゲーレンセンター、サインナイズセンターを訪問した。9月渡航時に「果たして冬の間センターを開けるのか」心配していたが、それぞれ冬期暖房問題を乗り切り、毎週センターに集まって活動を続けてきた。チンゲルティ区から暖房費の支給があるゲゲーレンでは、ワールドビジョンから半年間食材寄付があり、厨房で昼食を作っていた。

⑵ 9月渡航時に家庭療育の方法を指導した10組の親子のうち、熱心にリハビリに取り組んだ家庭では子どもの運動機能の改善が見られた。各センターに親子が集まって行うA(自立歩行が可能な軽い運動障害の子)、B(まだ歩行してない子)グループの集団体操が定着してきている。

⑶ 算数の計算力が伸びた子どももあった。学習プリントが子どもの学びたい意欲を引き出していることが伝わって来た。
 教員の野口さんは学校での仕事があり、春休みに入ってから渡航し、先発チームが帰国後も残って指導を続けたが、ゲゲーレンでは新しく参加した10歳女子とたくさん算数の勉強をしたそうだ。1年生に入学後、しばらくして学校を中断していた。すでに4年生の年齢になっている。
 物を数えて数字と一致させる、次に一桁の足し算、答えがあうと赤ペンでマルをつけて、全部あうとハナ丸をもらえる。「勉強って楽しいねえ」「勉強ってすてきだね」
 帰国した野口さんから「日本でこんなこと言う子はいないよ」と、笑顔で報告があった。
 この子を含めて、就学についての相談が数件あった。

⑷ 前回草の根チームが80冊寄付した絵本の読みきかせ活動は、当初、現地補助員の通訳が定期的に行っていたが、子ども達が絵本に興味を示して喜んで読んでもらっている姿を見て、現在は家族が集まって毎週、定期的に行っている。目を本にくっつけんばかりにして読みいっている男の子の写真など、両グループのメンバーが参加しているニンジン草の根のFacebookには、読みきかせの写真がたくさんアップされている。

⑸ 辞めた子どももあり、新しく参加した子どももあった。ゲゲーレンの数人の女子と絵を描いたり、文字を書いたりする時間をもった。センターで共に活動したいと願う子どもたちの気持ちが伝わって来た。後日、両センターのリーダーが親の会本部とともに、子どもたちの日常的な教育、文化活動プログラムについて話し合いをもったと連絡があった。
IMG_0452_2.jpeg


⑹ 週に1回ゲゲーレンに来てリハビリ指導を行っているPTに、草の根チームの指導場面に参加してもらった。次回からこのPTに療育者育成セミナーへの参加を依頼した。このセミナーは療育者が家庭療育方法を家族に指導出来るようになることを目指して、3年間で7回実施する予定。

⑺ サインナイズでは今のところ定期的なリハビリの指導がない。第10幼稚園と話合ったところ、夏休み中にPTが訪問、9月からは外来診察が可能との返事があった。複数の第10幼稚園PTが療育者養成セミナーに出席しており、次回から、両グループで行う実習を希望している。
 療育者セミナーで修得した方法を身につけた専門家が増えて、3年後には両センターの子どもの指導を行えるようになる糸口が、これで少し見えて来た。

⑻ 家庭医との連携はサインナイズでは2016年8月に70人の子ども達が健康診断(尿、血液、エコー)を受けた。年に2回春と秋に実施している。
 年に1回、障害手当のための障害児認定診査があり、その時期に家庭病院から電話でサインナイズに問い合わせがあるが、障害児の子育てを巡って、家庭医と家族のやりとりはまだ、不十分な現状である。

⑼ 3つのセミナーを行った。
 療育者養成セミナーと家庭医•看護師セミナーは公的に認可を受けたので、参加者は公務として参加し、保健省が認める単位を取得できることとなった。
療育者養成セミナー参加者26人
家庭医•看護師セミナー参加者28人
親の会セミナー参加者 57人
 家庭医•看護師セミナーは第一次医療期間である家庭病院のスタッフに障害についての幅広い知識を紹介し、専門医との連携をとって療育の一端を担ってもらう狙いでPT、OT、医師からの講義を行う。今回は医師から「母子手帳の活用方法」について講義後、2センターと親の会から障害児の現状について報告、PTの講義も行った。
 参加していた障害児親の会のメンバーから「家庭医は母子手帳に何も書いてくれない」と発言があった途端に会場は急にざわめきたち、医師側から「私たちはちゃんと書いている」との反論があり、活発なやり取りがあった。親と家庭医が互いに話合っていく機会を逃さず、日常的なサポ―ト体制に結びつけて行きたいと考えている。
 親の会セミナーは医師、OTが、家族に障害児を育てるために役立つ知識や日本での実践を紹介する目的で行うもので、今回は障害児保育の映像「もみの木園とじょういくん」を上映した。
 3つのセミナーともに、アンケートでは概ね良い評価が得られた。セミナーが終わってから活発に質疑応答、意見交換があった。
 療育者養成セミナーの参加者は、いずれかのセンターで実習することになっている。今回は急な募集であったが、数人が実習に参加した。
IMG_0445.jpeg


⑽ 以下の組織を訪問して、草の根プロジェクトについて話合った。
  親の会    
  JICAモンゴル事務所 
  労働社会保障省    
  国立リハビリテーションセンター 
  第10幼稚園•治療保育園 
  健康医科大学看護学部学長 
  START          
自立生活センター  
   
⑾ 次回は6月18日から30日まで野口さんと、諸石さんが渡航する予定。
  5月20日に現地とスカイプを実施する。(2017.5.8 梅村)

  


     
【6月10日】「モンゴルの風」コンサート [2017年04月17日(Mon)]

モンゴルの障がい児を支援するための
チャリティコンサート


『モンゴルの風』

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 今年は例年より早く、6月10日(土)の夜に開催します。
 このコンサートは、モンゴルの伝統音楽演奏家のご協力をいただいて、まだ車いすの入手も難しいモンゴルの障がい児に身体に合った車いすを送り、医師、理学療法士などの専門家を派遣してモンゴルの障がい児を支援するために開催するものです。当日は、ニンジンのモンゴルでの活動のご報告もします。

演奏するのは、今年もモンゴルの民族楽器を演奏する「イフタタラガ」ですが、今年は、馬頭琴とホーミーの男性3人に加え、女性のモンゴル琴と新たにヨーチン(楊琴)の奏者も加わり5人編成になりました。最高の馬頭琴に二人のホ−ミーの音色、そこに琴とヨーチンの繊細で豊かな音が広がります。

◆「イフタタラガ」…ホーミーと馬頭琴、モンゴル琴、ヨーチンの一流奏者が組んだユニット
 ・A. バトエルデネ…馬頭琴
 ・B. ボルドエルデネ…ホーミー&馬頭琴
 ・A. ドルギオン…馬頭琴&ホーミー
 ・Ch.ミャグマルスレン…モンゴル琴
 ・D. ネルグイ…ヨーチン

IKH_TATLAGA_4_small.jpg

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ぜひモンゴルの草原を吹き渡る、さわやかな風を感じにご来場ください。

開催日:2017年6月10日(土)
時 間:19:00開演 (18:30開場)
会 場:ルーテル市ヶ谷センター(市ヶ谷駅より徒歩) 新宿区市谷砂土原町1-1 
定 員:200席
料 金:前売券2,500円、当日券3,000円   前売予約可

チラシはこちらからダウンロードできます⇒http://www.ninjin-npo.org/news/20170610concert.pdf

◆チケット購入方法◆
FaxまたはEメールにて、お名前、ご連絡先、必要枚数、チケット受取方法をお知らせ下さい。

《チケット受取方法》
@郵便振替にて送金の後、郵送で受け取る。
A当日受付で支払い受け取る。

《振込先》 
郵便振替  口座番号 00130-9-778399 
      加入者名 特定非営利活動法人ニンジン

ゆうちょ銀行 
店番019 店名 ○一九店  
口座番号 当座 0778399
     加入者名 トクテイヒエイリカツドウホウジンニンジン

《申込み先》 FAX:03-3553-7056  
       Eメール:info◆ninjin-npo.org
(◆を@に変えて送信してください。)
草の根グループ活動報告 (2016年10月から2017年2月) [2017年03月16日(Thu)]

〇プロジェクトマネジャー 梅村浄
 
 ニンジン草の根チームのプロジェクトでは、モンゴルのサインナイズ、ゲゲーレンという2つの療育グループを支援しています。草の根チームは9月の渡航後、月に1回、2グループとスカイプ会議をして来ました。11月12日、12月17日、1月28日です。お母さん達と2グループのリーダーに加えて、子ども達も参加しています。元気な顔をみて、お互いの声を聞くことができるので、皆、喜んでいます。

 この冬、夜は−40度にも冷え込み、大気汚染が苛酷な中、2人の子どもと1人の大人が入院したそうですが、昨年の「冬期暖房が無い」という問題は解決したようです。
 サインナイズは今冬、教会からお金が出てブレーカーのアンペア数を上げたため、普段活動していた建物の全体に暖房ができるようになりました。ただし、それでも建物内は寒かったようで、スカイプ会議ではいつも大きなストーブの入った、より暖かいゲルに集まっている親子と会います。ゲゲーレンはチンゲルティ区から石炭費用と石炭夫の費用が出るようになり、月曜日から金曜日まで活動しています。昨年冬はどちらも冬期活動停止していたことから考えると、お父さんお母さん、おばあさん達の交渉力は凄いなと思います。

9月から現在までに以下のような出来事がありました。

・療育に参加している脳性麻痺の親子は家庭でのホームプログラムに加えて、定期的に集まってグループ体操をしています。2月からゲゲーレンには、毎週1回家庭病院からPTが来て指導をするようになりました。

・教育担当者は、算数の問題プリントを、日本からモンゴルに行く人に持って行ってもらったり航空便で送ったりしていたのですが、渡したプリントは「もうやっちゃったよ」ということでした。

・9月からの新学期に担任が代わり、学校に行けなくなった中学生の相談がありました。学校に手紙を書いて欲しいと言う依頼でした。祖母さんとグループのリーダーが学校と話し合い、週に3日間は学校へ、2日間はゲゲーレンで学ぶことになり、解決しました。

・ニンジンから50冊の絵本を寄付しました。現地駐在員のチメゲーさんが定期的に行って読みきかせをしていましたが、新年のプレゼントに更に15冊を持って行ってもらいました。子ども達が喜ぶ姿を見て、お母さん達は読みきかせの力に気づき、定期的に集まって読みきかせを始めました。本を持ち帰って家庭でも読み出したそうです。

さて、今後の予定としては、まず次回の渡航準備です。

 2回目渡航をゴールデンウィークから3月20日から4月5日へと前倒ししました。3つのセミナーを今後7回の渡航時に実施するために、現地と調整を始めました。
 家族が我が子の療育に取り組み始めたところで、療育関係者育成セミナーと家庭医セミナーを行ない、専門家に知識と技術を届けます。また、親たちに向けた保健•教育セミナーは、医師、作業療法士、教師とともに子育てについて話しあう企画です。

〇療育担当より 諸石真理子

 去年9月第一回め渡航において、2箇所の療育グループで、「個別ホームプログラム」と、「グループ体操&運動遊び」が療育活動として始められるよう、取り組みました。 療育グループ10組の親子です。それぞれ、3日間の中で、お子さんの課題をお母さんに説明し、ホームプログラムのやり方を伝えました。
 又、グループ活動内容を実演指導し、定期的に集まって継続実行するよう、グループリーダーに託しました。
 家庭でお母さんが取り組む「ホームプログラム」もグループとして集まって取り組む「グループ体操」もお母さんたちは初めてでした。
 しかし、そのやり方を伝える時間は一人20分と、少なく、グループ体操の実演も一回しか時間が取れなかったため、渡航後、お母さんが家庭で独りで実行できるか、又グループ活動が順調に遂行されるか、案じていました。
しかし、毎月の「療育活動報告」で、「ホームプログラム」の実行率が平均7割ということで、これにはとても驚いています。お母さんの「一生懸命取り組もうとする気持ちと姿勢」がスカイプで伝わってくるようです。
 療育グループの10名の子ども達の運動障害のレベルは様々なため、レベルを二つのチームに分けて、11月からチームの内容やテーマを一緒に楽しむことで、「体の取り組み」が行われるようにしています
 第2回目の渡航が間近になってきました。1回目の反省を踏まえ、グループリーダーや保護者との意見交換の時間を必ず作って、チーム主体のグループ活動に成長するよう、又、モンゴルの生活に寄り添う「ホームプログラム」の取り組み、になるよう準備しています。
  
〇経理担当より 鈴木茂

 ふりかえれば、諸石PT、梅村Drの「モンゴルの障害児に日本の療育の提供を」との思いからスタートした事業でした。
 日本の療育を根付かせたいのに支援のお金は助成金を頂いてもかなりの部分が自分持ち、これがこれまでのニンジンのスタイルでした。そこに、足立ニンジン前理事長の知恵が重なって、JICAへの申請に繋がりました。
 しかし、採択されれば3年間で3千万円の委託費が来るはずでしたが、手続きの過程で1千万円が限度ということに変わってしまいました。こんな額で本当にできるのか心配でしたが、どうせボランティアでやってきて、委託費が出なければこれまでと同じく個人の持ち出しで進めるのだから、いくらでも出るだけありがたいと頭を切り替えて申請したところ、採択されたのでした。
 幸運だったのは、ヒシゲーさんから紹介していただいたチメゲーさんとオユンゲレルさんの二人の通訳、そして現地在住者としてかかわってくれることとなった堤OTが、いずれも専門性の高い人だったことです。
 3千万円が出ていれば、必要な人材は募集して送り込むことができたでしょう。しかし1千万円では、メンバーの渡航費用にも事欠くありさまで、事実、サービス提供には直接かかわらない私の今後の渡航旅費までは捻出できません。梅村リーダーも全8回の渡航のうち、半分の4回しか行くことができません。
 この状況で、編集者、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士という専門性を持った方々を採用できたことは、この上ない幸運でした。
野口特別支援教育教員の教育支援と相まって、全人的支援として展開できることとなりました。
 また、ニンジンとして関係を作ってきた障がい者保護者の会のセレンゲ会長や国立リハビリテーションセンター、第十治療保育幼稚園などともスムーズに連携できたことは、JICAの信用を得るうえでも計画を作る上でも、お金に代えがたい財産でした。
 こうして、ラッキーなスタートが切れたものの、堤さんの帰国、スカイプ会議の開始などの予定変更のほか、チメゲーさんの離脱の危機などもありました。
 いよいよ2回目の渡航であり、各種セミナーを順調に立ち上げられるのか、大きな山場となります。これからも事情の変更は重なるでしょうが、みんなの団結で乗り切っていきましょう。

【3月10日出発】北タイ焼畑の村スタディツアー [2016年12月29日(Thu)]

北タイの山の上、ローチョ村に行きませんか


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いまなお照葉樹林の焼畑を営んでいる北タイの山岳民族ラフ族、その中で子どもたちの寮をつくり、研修農場をつくり、自分たちの民族の未来をさがし求めてきたダイエーさん(ルデラ/Rural Development of LAHU代表)。そのダイエーさんたちが今取り組んでいるRTFプロジェクト(森を復活し、豚を飼い、コーヒーをつくる環境型農業への転換)を訪ねるとともに、村の暮らし、文化にふれるツアーを行います。今回もRTF事業の一環で、獣医のお二人(東金市の西芳秀さん、茂原市の南出宏さん)が養豚講座を実施し、全員で持参した古着のバザーを行います。

期 日:2017年3月10日(金)〜3月17日(金) 7泊8日
参加費:110,000円(ニンジン会員価格)(ニンジンの賛助会費は3,000円です)
(航空券、宿泊費、移動費、村での食事代を含む)(一人部屋使用には追加料金が必要)
申込締切:2017年2月1日(但し、募集定員15人になり次第締め切ります)
日 程:
3/10(金)
10時〜11時 羽田空港発
バンコク乗換で18:30チェンマイ着
チェンマイ市内ホテル泊
3/11(土)
午前 フリー
午後 ピックアップトラックで、チェンマイ→ウィアンパパオ
   研修農場→メタム子ども寮→山の村(ローチョ村)へ
村でホームステイ
3/12(日)
村の生活にふれる、養豚講座、焼き畑の森を歩く
村でホームステイ
3/13(月)
村の生活にふれる
持参の古着バザールを開催(売上は子ども寮に寄付)  
村でホームステイ
3/14(火)
朝食後 山の村から車で移動→研修農場。研修農場の見学
午後 研修農場→チェンマイへ移動
チェンマイ市内ホテル泊
3/15(水)
チェンマイでフリータイム(象に乗ったり、お寺を見学できます)
チェンマイ市内ホテル泊
3/16(木)
チェンマイでフリータイム
20:50 チェンマイ発(TG121)→22:10バンコク着(乗継)
深夜便で、羽田空港または成田空港へ、機内泊
3/17(金)
早朝帰国

*参考資料:『北タイ焼畑の村―天地有情』小松光一著 三一書房 1,890円
*事前学習会を2月17日(金)18:30〜予定しています。
 
申込方法:参加申込用紙をここからダウンロードしてください。
参加申込書.pdf
     ご記入の上、FAXで下記へお送りください。
お問合せ:特定非営利活動法人ニンジン 〒104-0043東京都中央区湊2-16-25-202 担当:槇
     Tel/Fax:03-3553-7056  Email: info@ninjin-npo.org
             (お急ぎの連絡は、090-1255-7396まで)

通常総会を開催しました [2016年12月29日(Thu)]

12月18日(日)にニンジンの第13期通常総会が無事終了しました。

総会に先立って、ニンジンのモンゴル障がい児療育支援事業の活動報告がされました。
最初は、中島医師チームのこの春のホブド訪問報告を中島先生と保健師の立川雪子さんから、次に9月から始まったJICA草の根技術協力事業「モンゴル障害児療育・教育支援及び療育関係者育成事業」について、プロジェクトリーダーの梅村浄さんから報告されました。

総会で承認された議案は以下でご覧ください。

事業報告、決算報告はこちらからダウンロードできます。
第12期15-16事業報告書決算書一括.pdf

来年9月30日までの事業計画、予算はこちらからダウンロードできます。
第13期(16-17年度)事業計画・予算.pdf

ニンジンもついに予算規模1千万を超えることになり、組織基盤の充実が大きな課題になっています。
本当に多くの皆様のお力のおかげでここまで進んで来れましたことを厚く御礼申し上げますとともに、2017年にも、ますますのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
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