皆さんこんにちは!お元気ですが?
とうとう平成が終わりを告げるとは、そしてそれだけではなく、自分の人生で時代が変わるのが二回目だと考えるのは凄いですね。(一回目は覚えていませんが...)
と言うことで、上記をきっかけに今回は元号と近代の元号の名前の由来に関して紹介したいと思います。
元号は日本を含むアジア東部での年を数えたり記録する方法です。年号(ねんごう)とも呼ばれることもある。
日本では飛鳥時代(645年)に最初の元号「大化」が用いられました。当時から今年の5月から始まる「令和」まで248の元号が使用されてきました。
また、改元の理由としては君主の交代(代始改元)、吉事(祥瑞改元)や凶事に際してその影響を断ち切るため(災異改元)などがありましたが、1868年(慶応4年)に一世一元の詔(いっせいいちげんのみことのり)により天皇一代に元号一つ一世一元の制が定められました。
元号の選び方に関しては、1979年に制定された元号法がありますが、たった2項から成り立ってます:
・第1項: 元号は、政令で定める。
・第2項: 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める(一世一元の制)。
ただし、「年号の歴史」(1996年雄山館発行)によると、元号の選定条件は6つあるそうです:
(1) 国民の理想としてふさわしいような、よい意味を持つものであること。
(2) 漢字2文字であること。
(3) 書きやすいこと。
(4) 読みやすいこと。
(5) これまでに元号または送り仮名として用いられたものでないこと。
(6) 俗用されているものでないこと。
と言うことで、今度はいくつかの元号の名前の由来に関して紹介したいと思います。
まずは紹介されたばかりの「令和」。これは万葉集にある「初春の令月(れいげつ)にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」との文言から引用したものであり、安倍総理によると「厳しい寒さのあとに、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたい」と言う願いから決定されたとのことです。
ちなみに、これまでの元号は全て中国の古典を由来としてきたとされてますが、今回は初めて国書を由来とした元号です。
その前の「平成」は、「史記」五帝本紀の「内平外成」、そして「書経」大禹謨の「地平天成」から、「内外、天地とも平和が達成される」という意味を元に決められたそうです。「内平外成」は、家の中は穏やかで、世間も平和で安定している、さらに国内が平和で、他国との関係もうまくいっているという意味で、「地平天成」は万物が栄え、世の中が平穏に統治されていて、天の運行がうまく進み、全てのものが栄えると言う意味です。
僕が生まれた「昭和」は、四書五経の一つ書経尭典の「百姓昭明、協和萬邦」から来てます。
百姓(人々のこと)が、照明すれば(それぞれ徳を明らかにすれば)、萬邦(世界中)を協和できる(仲良くさせることができる)という意味から、国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う意味です。
その前の「大正」の由来は「易経」彖伝・臨卦の「大亨以正、天之道也」で、天の徳が支障なくゆきわたり、政が正しく行われるという意味だそうです。
最後に「明治」の由来も「易経」で、「聖人南面而聴天下、嚮明而治」より名付けられました。
「聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)ひて治む」 は、聖人が南面して政治 を行えば、天下は明るい方向に向かって治まるという意味です。
いかがでしたか、皆さん?元号の名前の由来を考えると、例え名前通りにうまく行かなかったとしても、やっぱり何事もまずはより良い結果や期待を込めて始めるのは大切だなと思いました。なのでまだちょっと早いですが、皆さん、良い令和時代を!
また次回!
14期生
メキシコ
南重松行紀