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ラテン日系留学生

私たちは中南米で生まれ育った日系人です。
現在、日本財団から奨学金をいただき、それぞれの夢の実現のために日本で猛勉強中です。
「中南米日系人から見た日本」をテーマに、28人のラテン日系留学生が毎週記事を掲載します。乞うご期待!


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携帯 [2008年07月29日(火)]
日本に来た頃、とてもびっくりしたことがある。それは「ケイタイ・カルチャー」なのだ。当然、僕の出身でも携帯電話の普及はどんどん進んできているが、日本ほどは使われていないような気がする。日本は、小学生さえ自分のケイタイを持っているし、電車内でケイタイで遊んだりする人が大半だし、授業中にケイタイと遊んでいる人が数多い。どうだろう?ちょっと気になるところがある。それは人間関係の悪化なのだ。例えば、友だちと一緒に電車に乗っても、全く話し合いせず、自分のケイタイに夢中する学生は少なくない。



僕の個人的な意見に過ぎないが、それはとても切ない社会問題だと思う。というのは、本物の人間関係・人と人の触れ合い・人間らしいコミュニケーションなどよりも「バーチャルリアリティー( Virtual Reality )」を選ぶ人がいるわけだよね?もちろんケイタイはその社会問題の代表的なものだけだが、テレビゲームやらアイポットやら、人間らしくない社会をさせていくものが山ほどあるのだ。



そういったものが流行っていくと、将来社会はどうなるだろう?去年、ある留学生対象のエッセイコンテストに参加しており、僕が発表会で話したテーマは大体それだった。そして、発表が終わったら、ある京大の教員と話す機会があって、彼によると、「現代コミュニケーション」こそ最も危ない日本における社会問題だということだ。僕にとってそれは第2問題になるけれど、確かにとても危ない状況になりつつあると思う。というのは、人と人の関係が悪化することによって、社会全体がどうしようもない社会になるからだ。



とはいえ、僕はケイタイが悪いと思うのではなく、ケイタイの使い方がちょっと間違っているということなんだ。まあ、あるブラジル音楽によると、1980年代生まれの人々は「コカコーラ世代」だそうだが、おそらく「ケイタイ世代」の方が正確なのかもしれないね?


新谷 光 アルベルト
ブラジル出身・5期生
神戸大学文学部日本史学専修2年生