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ラテン日系留学生

私たちは中南米で生まれ育った日系人です。
現在、日本財団から奨学金をいただき、それぞれの夢の実現のために日本で猛勉強中です。
「中南米日系人から見た日本」をテーマに、28人のラテン日系留学生が毎週記事を掲載します。乞うご期待!


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サンバとマンガを併せ持つ日系人アイデンティティー [2008年07月24日(木)]
 先月に英語新聞JapanTimesの取材を受けました。6月19日号のものでプリント版はもう手に入れられないのですが、オンライン記事は今でも読めるので、気になった方はご覧になれます。

ブラジル日系人のアイデンティティーについての記事のはずが、ブラジルでの日本製マンガの人気や在日ブラジル人の境遇などと広く話してしまいました。もちろんこの記事だけで自分の思いは伝え切れなかったのですが、英語圏の外国人にもアピールできるチャンスだと思って、長い時間話してしまいました。

日本には現在200万人程の外国人は既にいますが、これは人口の2%にも満たない割合ですので、日本人はまだまだ外国人になれていない状況です。今後日本の人口が少子高齢化により減少し、ますます外国人移民の存在が重要になってくると思います。しかし、このまま外国人の数が増えれば、「未知に対する警戒」という心理が動いて、外国人に対する風当たりが強くなる可能性もあります。

例えば警視庁が発表する報告書の中でも、誤解を与えるような文章も書いてありますし、メディアでの捉え方も公平なものばかりではありません。しかし、これらを見て行動を起こさなければ状況は変わらないでしょう。

私は日系人が日本人と外国人が上手く付き合うように手助けが出来ると信じています。顔が日本人で心が外国人を持ち合わせてる私達こそ、両側を繋ぐ架け橋になれると。

日系人は今でも母国では「日本人」と呼ばれ続けています。それは日本では「外人」の概念と同じく、自分達とは違うことをさし、軽蔑語としても使われていました。しかし先祖の努力と勤勉さが実り、母国では高い社会的ステータスを手に入れることに成功し、少なくとも現在のブラジルでは「日本人」は頭が良くて、信頼できる民族と認められています。最近では閉鎖的だった芸能界でも段々と日系人が成功をし始めています。もちろんサンバが踊れないとか、サッカーが下手とかは今でも言われ続けていますが、それもそのうちになくなると思います。つまり、日系人はブラジルでは100年かけて偏見を打ち壊すことに成功したのです。

しかし、その尊敬されている民族である日系人がデカセギとして20年前日本に来た時は、まさに100年前と変わらない待遇を受けたのです。安い労働力として見られ、日本人がもうやりたくない仕事ばかり与えられ、日本語が出来ないからバカにされたり、騙されたりなど日本人が移民した時と同じ苦汁を味わったのです。つまり、歴史が繰り返され、残念ながら移民した日本人がブラジルで苦しんだ時の教訓が活かされなかったとの見方も避けられないでしょう。

でも、視点を変えると悪いことばかりではないと私は思います。デカセギ現象が始まってまだ20年しか経っていません。この20年間ですでに単純作業から抜け出して、豊かな生活を送っている日系人も多少いますし、日本のトップクラスの大学を卒業している日系人もいます。日本のプロスポーツなどで活躍している日系人もいれば、大手企業で勤めている日系人も何人もいます。

顔が似いているせいか、日本語さえ話せれば、日本人には親しみやすく、警戒されなくて済む。ただし心はやはり外国人、ラテン特有なおおらかさ、修羅場を生き抜いた生命力、不安定な社会を経験して身に付けた応用力、“未来への不安”など当たり前でものともしない頼もしさなど最近の日本人に欠けてるものを幾つも持っています。これらに日本人特有の努力、計画性、勤勉さ、組織力、などを日本に住んでから身に着けば、最強の組み合わせになるのではないかと本気で思ったりもします。

日系人は両側のいいとこどりが出来る恵まれた存在だと自信を見つめ直し、自信を持って苦難に挑むべきです。「母国では日本人+日本では外人=自分はどっちでもない」のではなく、「=両方である」と自覚すればアイデンティティーの問題は簡単に解決でき、自分の可能性を幅広く活かし、成功できると思います。

そして多くの日系人が成功すれば「外人」は軽蔑語でなくなり、無根な警戒をされる所か、スポーツ以外でも賛同を得る日がくることを願っています。100年を経て南米で「日本人」がそうであるように。
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日系留学生OBの葛尾ネイデがバイリンガル先生として活躍! [2008年07月24日(木)]

群馬朝日新聞記事

2008年07月17日


バイリンガル先生活躍 太田の小中学校


「あ・い・う・え・お」。国際教室で日本語の勉強に励む子どもたち=太田市の宝泉小学校


日系ブラジル人が多く暮らす太田市の小中学校で、ポルトガル語と日本語を併用して授業を進める「バイリンガル教員」が、ブラジル人児童の日本語教育や学力向上に成果を上げている。ただ、最近は子どもたちの国籍が多様化する傾向にあり、ポルトガル語以外の言語を話せる人材の確保も迫られている。(滝沢隆史)


太田市内の小中学校では現在約450人の外国人が学び、その62%はブラジル人が占める。増え続ける南米系外国人の子どもたちの教育に力を入れるため、市が4年前から登用したのがバイリンガル教員だ。ブラジルなどの教員免許を持つ日本人や日本の教員免許を取得した日系人ら8人を独自に採用している。


拠点校を指定し、バイリンガル教員に日本人教員14人と日本語指導助手12人が加わって、日本語の習熟度に応じた少人数授業をする。


児童約700人のうち38人が外国人の宝泉小学校では、日系ブラジル人2世でバイリンガル教員の葛尾ネイデ先生(42)が中心になり、日本語の指導にあたっている。


今春入学した1年生アラカキハルミさん(6)は、父親がブラジル人で母親はペルー人。いまは日本語はほとんど話せないが、「いっぱい勉強して将来は学校の先生になりたいの」という。


宝泉小に2年生の娘を通わせる日系ブラジル3世の母親(30)は「日本に永住するつもりなので、娘は不自由なく日本語が話せるように育てたい。バイリンガル教員が細かく指導してくれるので本当にありがたい」と話す。


バイリンガル教員の役割は生活指導や日本語教育だけにとどまらない。本当のねらいは、学力の向上だ。市教育委員会は「日常会話はすぐに話せるようになるが、算数や理科を日本語で理解できるようになるには時間がかかる。言葉が分かる教員でないと、教えるのは難しい」。


成果は表れている。02年度に5割だった外国人生徒の高校進学率が、06年度には87%に増えた。


一方で、子どもたちの国籍は年々多様化しており、最近はフィリピンや中国が増えている。特に、フィリピンはこの数年で倍増した。教員免許を持ち、母国語のタガログ語が話せる人材の確保が切実になっているという。


清水聖義市長は「少子化が進む中で、外国人の子どもたちは将来の日本社会を担う大切な人材。高校進学率を引き上げ、大学へも進めるような環境を整えたい」と話す。


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ayumi


葛尾あゆみネイデ


ブラジル出身


2004年に日本財団日系スカラーシップの1期生として来日し、


4年の留学期間を終えた後、太田市でバイリンガル教員の仕事に就きました。


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