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ラテン日系留学生

私たちは中南米で生まれ育った日系人です。
現在、日本財団から奨学金をいただき、それぞれの夢の実現のために日本で猛勉強中です。
「中南米日系人から見た日本」をテーマに、28人のラテン日系留学生が毎週記事を掲載します。乞うご期待!


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多文化共生 [2008年04月15日(火)]


みなさんは、“多文化共生”という言葉をきいたとき、何を想像されますか?
また、多文化共生について考えたことはありますか?私は、外国籍住民が増加傾向にある今日の日本において、多文化共生について考える機会が最近多くなったように感じます。

私は日系3世ペルー人ですが、両親ともに日系2世であり、5歳のときから現在(21歳)まで日本で生活しています。私の住む滋賀県では外国籍住民が2007年末で31,575人と、昨年に引き続き過去最高を記録しています。そんな中で習慣や考え方の違い、また意思疎通の困難さから、様々な問題や摩擦が起こっているのも現状です。

このような背景を持つ滋賀県なのですが、去る3月8日、滋賀県大津市で、“ヒューマニティーフォーラム21”という、国籍や民俗・宗教など、異なる人々が互いの文化的な違いを認め合い、多文化共生社会の実現を目指すフォーラムが開催されました。今回で8回目を迎えるフォーラムですが、今年の来場者は定員の400名を超え大盛況に終わりました。
フォーラムは3部で構成され、第2部では、ジャーナリストの「大谷昭宏」さんのコーディネートで、「外国籍住民が暮らしてみて、地域を語る」と題したパネルディスカッションが行なわれました。今回私は、このパネルディスカッションに参加させていただきました。



私は日本で16年間生活し経験したことや感じたこと、また外国人として日本で生活する大変さを率直にお話させていただきました。
1週間程前に当日来場された方のアンケートを読ませていただきましたが、恐る恐る見てみると、本当にたくさんの意見が寄せられていて、どれも大変参考になり、とてもありがたく感じました。
特に多かったご意見として、「今までは無意識だったが、これからはもっと外国の人に関心を持ちたい」「偏見や先入観、そして恐怖心を捨て、外国籍の人と接したい」「今まで知らないことがたくさんあった、大変勉強になった、意識改善の必要性を感じた」など前向きなコメントや単刀直入な意見、鋭いつっこみそして批判など様々でした。これほどに日本の方の意見を直に聞くことができ、私は大きな感動を覚え、1つ1つのご意見を真摯に受け止めたいと思いました。
また、大谷さんのコーディネートの中のお言葉で特に印象に残ったのが、「共生を目指す社会、外国人にとって住み易い社会というのは、日本人である私たちにとっても住み易い社会、良い社会なのだ。」というお言葉でした。本当に重みのある言葉だと感じました。



今回はこのようなイベントに参加でき、とても有意義な時間を過ごせたこと、これほどたくさんの方の前でお話し、いろいろな方の意見を聞くことができた機会に感謝しています。そして何よりも、私が日系人であり、日本とペルーの両国のルーツを持っているということに感謝し、これからも誇りをもって生きていきたいと思います。

ペルー出身
5期生
チャベス・トレイシィ