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第10回「多読のためのリライト講座」 [2013年06月22日(Sat)]
第10回「多読のためのリライト講座」

 6月16日  10:30〜16:30

  ここ2週間ほど、「から梅雨」だったのに、何と今朝から雨模様。にもかかわらず12人のもの方が参加してくださいました。
 今回は、ハワイやカリフォルニアで日本語教育に携わっている方や、横浜市で日本語講師をなさっている方などが、時間をやりくりして参加していただいたケースが多かったようです。嬉しい反面、なんとしても意義ある講座にしなければ申し訳ない、と緊張しました。
 参加した方で、英語であれ日本語であれ「多読」という学習法を知っているという方が、ほとんどでした。最近、NPO多言語多読の何らかのセミナー参加者の中で、「もう多読を知っている率」が高くなっているのを感じます。

 多読についての話と、授業の実際をDVDを使ってお見せした後、英語多読の体験に入りました。ORTの文のないシリーズから1冊ずつ読んで(?)いただき、だんだんに文の多くなるレベルのものを体験していただきました。朗読CDを聴きながら読む方法も試していただいたのですが、読み手のスピードが速すぎたり、聞き取りにくかったりすると感じる方もいて、多読学習には聞き読みが必須というわけでもない、という少し深い話もしてしまいました。

rewrite-2.jpg

  英語のレベル別読み物も、棚から何冊かとって体験していただきました。ORTと比べて、字の小ささ、1ページあたりの文の多さに恐怖を感じた様子の方もいましたが、スターターレベルのものを読んでみて「あ、読める」と言って安心した表情になられたのが印象的でした。語彙と文型がコントロールされているというのは、つまり、そういうことなのです。
 一方、よむよむ文庫や、多読文庫と比較して、英語のレベル別読みものの字の小ささと文の密集度を、不思議に思われた方もいました。それに対して、受講生の中から、「英語の読みものは、学習者の、ある程度の学習歴を見込んで作られているのではないか」「日本語に比べて、表記がシンプルなので読めるのではないか」などの意見が出ました。

昼食休憩のあと
午後1時半から、いよいよリライト作業の体験です。
  4人ずつ3つのグループに分かれて、イソップの「北風と太陽」を、多読用読みものの0レベルにしていただきます。作業に取りかかる前に、まず「北風と太陽」って、どんな話だったっけ?という「思い出す時間」を設けました。ああ、皆さん知っていらっしゃって、一安心。記憶の中のストーリーも、皆さんほとんど一緒でした。
  タイトルは、「北風」は難しいから「風」にしよう、というグループと、「北風と太陽」というたとえ話を日本人との会話に取り入れる時のために、「北風」という語を使おう、というグループに分かれました。
 行き詰まると、各グループとも、絵に吹き出しを入れてセリフとして言わせよう、というアイデアが出てきたり、北風が吹く強さを増すところは、だんだん字を大きくするのはどうか? などと、みなさん、短い時間の講義と多読体験をしただけとは思えない柔軟な発想をなさっています。3グループとも、1時間で、絵まで入って見事完成。グループごとに発表しました。
 よむよむ文庫の「風と太陽」を見ていただきました。絵に語らせて、「吹く」「〜ほうが」などの使用語彙表からは逸脱した語も使っていることを、知っていただきました。

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  次に、芥川の「蜘蛛の糸」をレベル3でリライトしていただくことに・・・。イソップのときと同じメンバーのグループで取り組んでいただいたので、案を出す方、まとめ役、その間に絵を描く方など、緩い役割分担まで出来ています。手こずるだろうと思っていた冒頭の部分は、案に相違して、皆さん、かなりスムーズにリライトしていました。「ここは絵の力で・・・」などと、私たちの読みもの作成会でも飛び交う言葉が、聞こえてきます。
  カンダタが蜘蛛を踏み殺すのをためらうシーンを、交通標識のように×を付けた絵にしているグループがあって、面白かったです。ちょっと、絵に語らせすぎ?
  また、いくつかの語を抜き出して、絵で「注」を付ける工夫をしたグループもありました。
  1時間半で、第1章の、お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らす辺りまで進みました。各グループで発表し合った後、よむよむ文庫の「蜘蛛の糸」を見ていただき、最初に極楽と地獄、そしてお釈迦様について、説明を入れていることを紹介しました。

最後に、質問と感想の時間です。
質問
・多読授業を取り入れた場合、評価や採点をどうしたらいいか?
・多読授業は、何分くらいが望ましいか?
・自分自身、英語の本を読む場合、どうしても辞書を引きたくなってしまう。日本語学習者の 辞書引きは、どうしても禁止しなければならないか?
 (ここまでは、授業に関しての質問ですね)
・イソップ寓話など、教訓の部分まで出さないと、原書と意図が違ってしまうのではないか?・芥川など、筋を追うだけでなく、その作品の味を生かした読みものにすべきなのではないか?
・手作り本を1冊作るのに、どのくらいの時間がかかるのか?
   (こちらは、リライトに関しての質問ですね)

感想
 何人かの方から、「多読の本を、既に使っていたが、このようにして作られていたのだと、今日初めてわかった。自身で作ってみて、大変な作業だと実感した」という声がありました。
  また、カリフォルニアの大学で日本語を教えている方から、「同じ物語を、レベルの低いものから高いものまで何段階か作ってみるのはどうか?」 というアイデアも出されました。
 
  参加された方全員が満足されたかどうかはわかりませんが、多読文庫を買って帰られた方も多く、「多読」を 取り入れた日本語授業や、教材製作の手がかりを得て下さったように思いました。
                                    松田 記
第9回「多読のためのリライト講座」 [2013年03月25日(Mon)]
3月24日  10:30〜16:30

東中野から事務所へ向かう時渡る神田川の桜も満開。
狭い事務所にありがたいことに14人もの参加者があり、こちらも満杯。

ドイツのボン、富山、神戸、茨城と、遠いところからもいらしてくださいました。

まず、自己紹介。
すでにセミナーやワークショップに参加された方、英語多読講座に通っている方、日本語多読授業を実践している、または実践したことがある方などが半数近く。

ただ、多読授業実践に、よむよむ文庫や多読文庫を使わずにやって、あまり効果がでなかったという報告など、やはり、レベル別の読み物の必要性を実感しました〜手前味噌わーい(嬉しい顔)

多読についての話と、授業の実際をDVDを使ってお見せした後、英語多読体験に。
前回の反省を踏まえ、英語力を問うものではない、どんなに英語がきらいでも、気楽に楽しく体験してくださいと事前に伝える。ここからは、ひとりで英語多読を実践した会員の宮島さんに、バトンタッチ。

20130324-10.jpgリライト3・24.jpg

ORTから。字のないものも。

ORTについては
・1ページ数語程度のレベルでもオチがある。
・字のないものを読むのは初めて。想像を膨らませて読むという体験ができた。
・シリーズものなので、キャラクターに親しみがわく。
・絵にちいさな仕掛けがあり楽しい。
・ニュージーランドで、ご自分のお子さんが、こういうやさしい本を毎日借りて  きて読んでいた。図書館にも大量に置いてあった。
 〜うらやましい!さすが、移民受け入れダントツのニュージーです〜

途中から、朗読CDを聞きながら読んでもらう。
この聞き読みは、いつもとても評判がいい。ほとんどの方が聞き読みは初めて。
・名前なのか、一般名詞なのかわからなかったが、朗読をきいたら、あ、名前なん だとわかった。
・言葉がいきいきする。会話のニュアンスがわかる。

DSCF0234.JPG

児童書のFrog and Toad
・日本語で読んだことがあり、読みやすかった。
・作者本人の朗読には感動した。

レベル別読み物
・映画のノベライズは、知っているということもあり、読みやすい。
・文法や語彙の難しさだけでなく、字が小さいだけで難しいと思ってしまう。

など、予想通りの反応が多くありました。

昼食休憩をはさんで、午後はいよいよリライト体験です。

3・24リライト.jpg

4つのグループに分かれてまずは、イソップから「アリとキリギリス」を。
レベル0が1グループ。他のグループはレベル1。

始めの一文からリライトしようとしたグループ、分担を決めそれぞれがリライトしようとしたグループには助言をする。

全体の構成を考えて、場面ごとに絵と文字を考えていくグループは仕上がりが早い。

キリギリスのキャラクターを、アロハシャツとか、サングラスにTシャツ(きっとロックT)とか、遊び人っぽくするアイデアは毎回でて楽しい。私たちのアリとキリギリス、もう一息くずせばよかったと、その度に思います。

各グループの発表のあと、多読文庫の「アリとキリギリス」を見せて終了。

次に、「花咲かじいさん」「注文の多い料理店」(宮沢賢治)から選んでもらう。

「花咲かじいさん」は、1グループだけ。

「花咲かじいさん」レベル2
「注文の多い料理店」レベル2
「注文の多い料理店」レベル3、が2グループ。


☆「花咲かじいさん」では、始まりの部分、意地悪爺さんの畑で遊んでいるシロがいじめられて正直爺さんのところへ逃げてくるのを入れるか入れないか、また、日本人なら誰でも知っている「ここ掘れ、ワンワン」をどうするかでも意見がわかれていました。

☆「注文の多い料理店」では、登場人物の2人の若者に、佐藤さん、鈴木さんと名前をつけたグループあり。なんだか不思議な話が急に現代の現実的な話になった妙な感覚でした。
どのグループも、山猫軒を発見する辺りまで、クライマックスに到達する前に時間切れ。名残惜しそうに筆をおいていました。

発表の後、よむよむ文庫の「注文の多い料理店」を抜粋して読んで終了。

3・2420130324-8.jpgリライト.jpg

最後に、質問、感想を。
・語彙表は、もっとちゃんとしたのがあるのか?
 〜すみません、これがちゃんとしたのです〜
 レベル5や6は?
 〜今、検討中です、しばしお待ちを〜

・よむよむ、多読文庫以外の本は?
 〜「多読授業入門」とホームページの多読向け読み物の紹介をみてください。多 読フォーラムも紹介、多読向け本のトピックが新たにたったことも紹介〜

・語彙や表現の選択に客観的な指標があったり(語彙分析の観点から)、多読の効 果を数的に示せたら、もっと学校で取り入れやすいのでは?
 〜よく出る意見です。どなたか、やってくださらないでしょうか〜

・ホームページの読み物紹介が日本語だけだと、ユーザーが辿りつけない。翻訳が 欲しい。あらすじやジャンルなどが知りたい。
 〜検討します〜

・楽しかったけど、リライトは難しかった。使えない言葉がいっぱいで、苦労し  た。

・遠いので、作成会には参加できないけど、メールで原稿を送って、もし合格すれ ば採用してもらえるのか?
 〜はい、準会員以上になって、没になる覚悟をもちつつ(宮島さんが没になるか もと思いながら原稿かいてますと)、送ってください〜 

どんどん質問がでて、全員の感想は聞けませんでした。予定の時間をオーバーして5時近くまで。みなさま、長い時間おつかれさまでした。
多読を実践する方が増えますように。

川本記

2月24日 第8回「多読のためのリライト講座」終了! [2013年03月11日(Mon)]
報告がすっかり遅くなりました。

2月24日に無事、「多読のためのリライト講座」を開催しました。
岡山、静岡、仙台など遠方からの参加者を含む13名が集まりました。
これまで2回にわたって行ってきたリライト講座ですが、今回は、1日にしてほしいという声が多かったため、思い切って1日完了講座にしてみました。

まずは、多読の説明の後、多読授業の様子や指導の仕方を動画で見て、多読の概要を知っていただき、英語多読体験へ。

20130224-1.jpg

私たちにとっては、英語多読であれ日本語多読であれ、多読というのは、わからないところは飛ばして、あまりにもわからなかったらその本はやめていい、という気楽に楽しくやるものですが、「英語多読」と聞いて、緊張して参加された方も。
学校卒業以来、英語と縁のない方も多いはず。さらに「多読」について予備知識がないとしたら・・・。「英語多読」と聞いて、どれだけ難しいものを多読させられるのか心配になるのは当然ですね。次回から予告の時に、だれでもできるという点を強調した方がよさそうだと感じました。

さて、午後は、いよいよリライト。イソップの「アリとキリギリス」を3班に分かれてリライトしてもらいました。やさしい英語の本に影響されてか、みなさん絵にこだわり、絵を大きく使い、そこに字を少し載せるぐらいのすてきなレベル0の読み物を作ってくれました。それに引き替え、我々の「アリとキリギリス」はちと遊び心が足りないかも。みなさんに教えられることが多い、レベル0のリライトでした。

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次にもうちょっと長いものに挑戦。「ごん狐」、「注文の多い料理店」、「花咲かじいさん」。
時間があまりなく、ゆっくり発表や意見交換ができませんでしたが、一通りは経験していただくことができたと思います。

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最後にみなさんとお話ししている中に出てきたビックニュースは、岡山大学が4月から多読コースを設けたということです。「よむよむ文庫」は5セット購入し、授業に備えているとか。JGR多読文庫も2セットお買い上げいただきました。来年度からの新カリキュラムを構想する際、「多読クラスは必要」との声が先生方の中から挙がってきたそうです。。ぜひ、軌道に載せて、授業の様子を報告してもらいたいものです。機会があったら、授業見学にも出かけたいなあ〜。

その他、月1回の読みもの作成会への参加をお考えになる方も二人いらっしゃって、うれしい限りでした。
1日に、多読について知ってもらう、リライトを2つ経験してもらう、この2柱を詰め込んだので、みなさんお疲れだったと思います。無理なく多読のエッセンスを伝えるにはどうしたらいいか。よりよい形を模索しつつ、来期も講座を企画したいと思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。(粟野)
2週連続・リライト講座(上・下) [2012年10月23日(Tue)]
10月14日(日) 弟7回リライト講座 (上)          講師 松田 緑

参加者6人 

今回も、多読を研究テーマに選んでいる大学院生、日本語教師の養成講座で学んでいる方、アメリカの大学の日本語の先生、など、いろいろな背景を持った方々が参加してくれた。その中には、聾学校の先生でご自身も耳の不自由な方がいらっしゃった。幼・小・中の聾の生徒に手話で授業をなさっている方だ。
「教科書の文が難しいので、リライトをして生徒達に読ませたい。そのためにリライト講座に参加した。」ということだった。
手話通訳2人を伴っての参加だった。講座の内容がうまく伝わるのかが心配だったが、従来の講座よりハンドアウトを多めに用意する、お見せする動画を字幕の付いた物にする、などの最小限の配慮だけで講座を始めた。

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今回は英語多読講座を受講している方と、アメリカの大学で私たちの多読本を使って下さっている方が参加していて、多読とは何か。4つのルールはなぜ必要なのか?という問いに、的確に答えて下さった。

ここで、DVDで、ハイジアの多読クラスで日本語初歩レベルの学習者が、嬉しそうに本の内容を話す様子やJET日本語学校の学生達の、一人一人が集中して本を読む様子を見てもらった。画面を見れば、いっせいに音読したり、同じ本を「読解」しながら進んだりするのではないことが、わかる。そして、そのことが学習者を能動的に学ぶ人にさせていることも一目瞭然。

では、外国語での多読を体験してみよう。ということで、イギリスの子ども向けの絵本ORTのいくつかのレベルを読んでもらう。ほとんど字のない物から、数行の文が書かれているものまで、レベルの違いも実感していただいた。
アメリカの大学の先生は、「ORT をこのまま日本語にしてみたら、どうだろう。そうしたら、超初歩レベル向けの多読本ができると思う。」と発言。この本を、そのまま日本語にするのは、手続きとか著作権とか、大変そうだけれど、このようなレベル分けされた絵本があったら、すばらしい。もちろん、英語の易しさと、日本語の易しさの違いの吟味というハードルもあるけれど。

英語多読体験の後、イソップ「アリとキリギリス」をリライト。3人ずつの2グループでスタート。0レベルの製作を目指してもらう。

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Aグループ Bグループともに、全文を3つに分けて分担を決めて書き換え、後で合わせる、という方法をとった。耳の不自由な方のことも考えて原稿を用意したので、逐語簡約になった感がある。粗筋だけを用意して自由な発想で「ありときりぎりす」を作っていただいた方が良かったかもしれない。




30分ほどで両グループとも話をまとめて発表。
日本語多読を授業で使っていたり、英語多読経験のある方のいるAグループが「絵」に頼る傾向。
Bグループは、言葉の力で進めていく傾向。
最後に多読文庫レベル0の「アリとキリギリス」の絵をお見せしながら文を読む。「食べ物」「運ぶ」など、語彙表では該当レベルから逸脱する語彙も、絵で補われていることに気づいてくれたようだ。
 
再話と、簡約の違いについて質問があった。前者は民話や昔話などの伝承文学、後者は著者が特定されている物のリライトである。とお答えした。




10月21日(日) 第7回リライト講座(下)      講師 松田 緑

参加者7人 前回の(上)に出席できなかった方が加わった。この方は、日本語教師で英語多読講座の受講生でもある方だ。

多読の考え方は前回お話したので、多読授業を実際にどう行うのか、事前の準備として何がいるのかを考えていただいてから、準備→初授業→声のかけ方→記録 まで、DVDを見ながら解説。

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授業中の教師の声のかけ方、「1つだけでいいか・・・」とはしょったところ、1と2があったようなので、両方見せてほしいとリクエストが・・・。失礼しました。そこはしっかり見てみたいところですよね。

ここで、英語のGRを読んでもらう。低いレベルから高いレベルへ3段階ほどのもの。CDを聴き読みする人、文だけを読む人、それぞれ。
絵の分量、字の詰まり具合、センテンスの長さなど。短い時間だったが、レベルの違いを体感していただけたようだ。

中級のリライトに挑戦する前に、宮沢賢治「注文の多い料理店」の原文と、リライトした文を見ていただく。比較して、読みやすくする工夫がどこにあるかを気づいてもらった上で、芥川龍之介「蜘蛛の糸」をレベル3にすることにチャレンジ。3つのグループに分かれてスタート。

この作品には、冒頭から、極楽、地獄、お釈迦様、が出てくる。さっきの「注文の多い料理店」には、冒頭に原作にはない文を入れていて、それは場面をわかってもらうための工夫だ、と参加者全員気づいたのだが、いざレベル3へのリライトとなると、言葉をやさしく言い換えることだけに気をとられているようだ。
まとまったところで、発表。極楽を天国と言い換えていたグループもあったが、お釈迦様はそこにはいらっしゃらないような気も・・・。でも、学習者の理解、ということを考えた結果ですね。
1つのグループだけが、極楽と地獄に死んだ人が行くところ、という説明を加えていた。このグループは分担制でなく話し合って進めていく方法をとっていた。その表現で学習者にわかるのだろうか?という疑問を出し合いながらの合作になったことが、よりわかりやすい形を生んだと思う。
最後に、「蜘蛛の糸」の原作とリライトした物の比較がわかるプリントと、よむよむ文庫「蜘蛛の糸」を1冊ずつ配って読んでもらった。「絵がすばらしい!」という声が・・・

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質問タイム
・「蜘蛛の糸」はどのくらいの時間でできあがったのか?
完成稿にこぎつけるのとイラスト作成までで速くて6ヶ月。「よむよむ文庫」になる場合は、出版社との打ち合わせで、さらに6ヶ月。順調にいっても1年です。という答えに、ざわめきが・・・もっと簡単にできると思われていたのでしょう。

・お釈迦様、極楽、地獄などについて、宗教的な立場で拒否反応が出たことはなかったか?
今までの経験ではないが・・・と、お答えする。

・名作などをリライトすると、元のニュアンスは消えたり変わったりしてしまうのでは?
「その通り。ニュアンスは消えたり変わったりしてしまうのです。でも、極力伝えるように、セリフを足して表す。などの工夫をしています。」とお答えする。
この質問に関連して、多読は読書ではなく、言語習得のためのメソッドなのだ。ということを強調してお話しした。

聾学校の先生からは「リライトが言葉の言い換えだけではなく、学習者の背景となる文化などにまで気を配って行う細かい作業だと言うことがわかった。」という感想をいただいた。
その感想だけで、「うまく伝わるのだろうか?」という講座の初めの心配が杞憂だったことがわかった。
手話通訳の方の職業意識に徹した姿にも感動した今回の講座だった。

今回の受講生からも4名の方が「読みもの作成会」への参加を希望してくださった。
また、何人かの受講生で「レベル0以下つくろう会」の発足の動きもあって、嬉しく頼もしい気持ちになった。

松田 緑 記
感謝の気持ちがさらに強く、、 [2012年07月28日(Sat)]
7月15日(日) 第6回リライト講座(下)

参加者7人 前回出席者のうち、3名欠席、
前回出席のKさんが、同僚の先生を誘ってくださり、新たに2名参加

今回初参加の2人に参加動機を話してもらう。
大学と聾学校で教えている先生。
従来の読解ではない、集中を高める目的で、全員同じものではないものを、全員バラバラではないが、何種類かを用意し、時間も各自バラバラという、少し多読に近い指導を実践している先生。
Kさんから、話を聞いて、興味をもって参加とのこと。Kさん、ありがとうございます手(チョキ)

多読の考え方は前回お話したので、多読授業を実際にどう行うのか、準備〜初授業〜声のかけ方〜記録 まで、DVDを見ながら解説。

やはり、どんなものを何冊ぐらいそろえたらいいかに関心が集る。1回の時間についても、子供の場合、50〜90分は長すぎるのではないかと質問。子供の集中力は15分と言われているから、確かに長すぎるかもしれない。12、3才になれば大丈夫ではないか。インターナショナルの先生に現実を聞く。短い時間を何回もという工夫もいい。子供もほんとにのめりこむと集中が続くと思うが、私達は年少教育にあまり経験がないので、これからの課題です。

多読に向く読みやすい読み物について、起承転結のある論文調のものと物語とどちらが読みやすいのかと聞かれる。
それは、もちろん好みによるが、一般的に言って、先がどんどん読みたくなる物語のほうが、読みやすいのではないと答える。どうしても、読解的なことが頭にあると、論理的な文章を読ませたくなるようだが、学習者がそのテーマにとても興味があればそれはその学習者には読みやすいのかもしれない。やはり、指導者が外国語の多読を経験することが一番わかりやすいのだろう。

ということで、前回より少しレベルの上の英語のGRを読んでもらう。

20120715rewrite-2.jpg リライト講座2.jpg

さていよいよリライトに挑戦。今回は芥川龍之介「くもの糸」
2グループとも、ここに絵をいれればわかる、、ここは、こうして、と、リライトしていく。「くもの糸」には、いきなり極楽、地獄、が出てくる。そこをどう扱うか、注目していたが、なかなか気付かない。そこで、読み手は極楽、地獄、ってわかるかなあ、と投げかけてみる。さすがにアメリカのJさんは、そこに気付いていたが。

20120715rewrite-1.jpg リライト講座2.jpg


その後、その辺を工夫して、仕上げていく。がひとつのグループで、逆転して、まず地獄での様子を先に出そうという話になって、時間切れ、アイディアは面白いかもしれない。が、リライトは、そのまま両者発表。

最後に、よむよむ文庫「くもの糸」登場させる。みんな、ほう!へえ!と感心してくれた。

感想から
・ほんとに、こんな大変な作業をしてできてる「よむよむ文庫」に感謝します!!黒ハート
・関西でもリライトのグループを作って「よむよむ文庫」にある作品をまず自分達でリライトして「よむよむ文庫」と比較して勉強していきたい。そして、いずれ自分達でも作品を作ってみたい。手(パー)
・海外では日本語の本が手に入りにくいし、高いので、大変・・多読実践の報告を約束してくれれば、なんらかの援助しますよ。わーい(嬉しい顔)

(川本)
いやあ、リライトがこんなに大変とは!! [2012年06月21日(Thu)]
6月17日(日) 弟6回リライト講座 (上)

参加者8人 

日本語学校の先生3人、大学の先生、インターナショナルの先生、ボランティア教室の指導者、アメリカの大学院生兼講師、私達の本のiphon apriを作ることになった会社の人、と、いろいろなバックグラウンドの8人。
7人がすでに多読を知ってる、よむよむ文庫を知っている、使っている、という。

自己紹介を兼ねて参加動機をきく。動機も様々。神戸のインターの先生が、ここでリライトのコツをつかんで、自分でも読み物を作れるといいと思ってと。そしてリライト終了後、とても楽しかったけど、1人じゃできない。そうですよね。みんなでやればこわくないことも、ひとりじゃ煮詰まっていやになる。一緒にやりましょう。

多読とは?多読に向く本とは?多読の方法、ルール、などの部分は、みなさん、とても納得してしまって、疑問、反論でず、、、うれしいけど、なんだか寂しいわーい(嬉しい顔)

英語多読体験はとても好評。アメリカの大学院生兼講師のJさんには、JGR
多読文庫」を聞き読みしてもらう。これは、教えるときにすごく役に立つ!!
英語多読体験の後、いよいよリライト。題材はイソップ「北風と太陽」
ふたつのグループにわけて、スタート。
英語多読のあとなので、やりやすかったそう。
Aグループ レベル1で始めて、その後0に。

DSCF9316.JPG

Bグループ 初めから、コマワリをして吹きだしで言葉を。一箇所だけ地の文で。

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両グループ発表。ともになるほどと感心。最後に、よむよむ文庫レベル0の「風と太陽」を読み聞かせする。ほう、へえ、と驚きの声があがる。でも、
Bの発想、すばらしいと思う。

感想から
・レベル1、特に大人向きのレベル1がたくさんほしい。
・高校のときたくさん本を読まされた。それは力にはなったとは思うが、つらかった。よむよむや、英語多読体験で読んだ簡単な、さくさく読めるものがあったらよかったのに。
・海外で教えていると、日本は遠いよく知らない国だから、文化紹介的な「着物」「大豆」などは大人気。もっとほしい。
・英語多読を体験したことが、リライトに効果があった。

リライトは難しかったけど、何人かでやったから楽しかった、1人じゃとても無理、これ、全員一致でした。

では、また次回。

文責 川本
第5回多読のためのリライト講座 [2012年03月20日(Tue)]
2012年2月19日、3月18日 第5回多読のためのリライト講座 しんじゅく多文化共生プラザ

ここのところ、忙しくてなかなか報告ができなかったリライト講座ですが、2回分まとめて書きます。

まず前半。2月19日 午後1時半〜4時半
8人の参加。大学、日本語学校の先生、ボランティア教室の先生、子どもの日本語教育支援の先生など。英語多読の先生も一人。遠くからの参加者もいてありがたい。

まずは、私たちが考える多読や多読のルールについてお話をして、英語多読を体験してもらう。

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絵をよく見て、絵の世界に自然に入るように読むこと・・・それを積み重ねていくことで多読は進行していくことをわかっていただきたくて、いつもこの流れで講座を進めている。今回もみなさん、楽しそうにCDを聞きながらOxford Reading Treeを読んでくださった。ORTの絵のすばらしさにはみな感心しきり。これが、次のリライトへのいい準備にもなる。
しばし、英語の世界に遊んだ後、いよいよリライト。二つのグループに分かれ、「アリとキリギリス」をレベル0にしていただいた。
それぞれ、絵心のある方が絵もつけて、なかなか楽しい二つのリライトができあがった。
私たちが作ったものより、ビビッドかもしれない。目

3月18日 後半

欠席が多かったのが残念!しかし、外国から帰省中の飛び入り参加と第4回の後半を欠席された方の参加があり、5人が集まった。
今回の出席者は、海外で長年指導してきた先生方が多く、それぞれの現場での話に花が咲いていた。また、中には私たちが読みもの作りを始めたごく初期に、たくさん買って使ってくださった先生もいらっしゃった。ずっとこの読みもののことを忘れずにいてくださって、今回、会員にもなってくださった黒ハートこういうつながりをこれからも大切にしたいものです。

DVDで、日本語学校とボランティア教室の多読授業の様子を見ていただく。
それから、実際の授業のやり方について質問をしてもらう形で進めた。
本の勧め方、多読はusefulじゃないという学生にどう応えるか、子どもの場合は?などの質問が出た。
ある先生の同僚が大学で「よむよむ」を使ってくださっているとのこと。でも、使い方は、1冊を人数分コピーして配ってみんなで「読解」。予習してくる学生もいるそうだ。
「よむよむ文庫」を予習してきて、教室で読む・・・。今や、それを聞いて「ありえない!」と思うのだが、そういうスタイルしか学生も先生も知らないんだものなあ、無理もないのかな。
やさしく作ってあるから、ぜひ、みんなで色々な本を読んで、取り替えて、また読んで・・・というふうになってほしいなあ。

今回のリライトは、「注文の多い料理店」
原作を読みがらのリライトはどうしても原作を忠実にリライトしがちだが、今回のチームはどうするか・・・

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だんだんレベル3に合わせて大胆にカットしていくようになり、レストランに着くところまで終了。
最後に、「よむよむ文庫」の「注文の多い料理店」を披露して比較してみた。

あっという間の3時間だったが、何かを感じて帰って下さったとしたらとてもうれしい。
中のお一人は、授業に多読を取り入れる準備を始めたそうだ。うまく導入されることを祈ります。
(粟野)
第4回リライト講座 後半 [2011年11月28日(Mon)]
2011年11月27日(日) 午後1時半〜4時半 しんじゅく多文化共生プラザ

 先月の前半に続く、後半。前回の11名の方のうち、元々前半1回だけの参加だった方以外にも、ご都合で3名がお休み。そこへ、葛飾の中学校の先生が加わってくださったので、8名。

 少し、前回の初級レベルのリライトに触れてから、DVDを使って、実際の授業のやり方をレクチュア。



 現実の授業方法よりも、日本語学校などの組織で、時間が取れないことが出席者の多くの方の共通の悩みのようだった。
 また、よむよむ文庫・多読文庫だけでは、レベルの高いクラスではすぐに読み終わってしまうという声も…。
 市販の本もご紹介したが、グレード別の読みものをもっと作らなければ・・・というのがスタッフ側と参加者側の思いになった。



 Q&Aでは、教師の役割の中で、自分のレベルより高いものを無理して読んでいる学習者への対応について、質問が出た。実際に、日本語教育機関で指導に当たっている方から、
 「本人の意識やプライドのこともあり、かなり難しいだろう」との声も…。
 それに対して、
 「『新しく作った多読用の本だけれど、読んでみて批評をお願い』といって易しめの読みものを薦めるのはどうか?」
 「クラスメイトに、適当なレベルの本を紹介させて『面白かったから読んでみたら・・』と言わせるるのはどうだろう」
 などと活発に意見が出た。きちんと座って読むのではなく、いろいろな方向を向いて読むようにさせて、プライバシーを守らせるのもいいかも、などという意見もあった。
 いずれも、何のために『多読』をするのかを、学習者が理解してくれるかどうかにかかっている問題なので、事前の説明の大切さも、わかっていただけたと思う。

休憩後、中級レベル相当のリライト体験を始める。
 
宮沢賢治の「注文の多い料理店」を、3レベルにする。
4人ずつ2つのグループで検討。



1つのグループは、各々が1度、自分なりに書き直して、それを、照合する方法。
1つのグループは、初めから数行ずつ検討しあって進めていく方法。
後者のほうが、時間的には捗って、二人の男が料理店へ着く直前までリライト完成。
照合グループは、その少し前の、犬が倒れるところで終わった。



2つのテーブルのリライトした部分を発表し、既刊のよむよむ文庫の文と比較して終わり。
いつもながら、みなさんの意見は新鮮で、スタッフ側の私が学ばせられることも多い。
白い犬は、この作品の最後のほうで、生き返って二人の男を助けるのだが、それを見越し て、「死んだようだ」という言い方にしたグループに対して、「死んだ、でいいのでは?それ が又生き返ってくる。というのが、賢治の世界」という意見も出て、面白かった。

講座が終わってから、すぐに、6人もの方が、賛助会員になって、読みもの作成会に参加し たいと申し出てくださった。
うれしいことだ音符

松田記 
第4回リライト講座 [2011年10月31日(Mon)]
2011年10月30日(日) 午後1時半〜4時半 しんじゅく多文化共生プラザ

 11名の方が参加してくださった。
 自己紹介をしていただく。みなさんの背景もまちまちで、目的もちがう。
 日本人や、ノンネイティブの日本語教師の指導をしている方。
 英語から日本語への翻訳を仕事としている方。
 公立高校の国語の先生。
 小説を書いている方。
 日本語学校の先生。
 フリースクールの先生。
 修士課程に進む準備をしている学生さん。
 日本語教師養成講座在学中の方。
 ああ、あまりに立場の違うこの方達に、どうやって講義をすればいいの?その上、夏の勉強会や、アルクの教材祭りに参加なさって、多読や、当研究会について、既に知っている方も、半数。
 ええい!しかたがない!知らない方もいらっしゃるので、簡単に、多読とは何か?4つのルールはどうして必要か?を、お話しして、まずは、英語多読体験をしていただく。




 やはり、キッパーシリーズは、「頭の中で翻訳しないで読めますね。」という声が…日本語多読の読みものは、それを狙っているのです…とお答えしておく。
 さて、休憩後、少し早めにリライト体験を始める。
 今回は、初めての取り組み、既に絵の入っているイソップの「都会のネズミといなかのネズミ」に、文を付けることをお願いした。3つのグループに分かれて意見を出し合いながら仕上げてもらう。





 絵が入っているのだから、簡単だろうと思ったが、以外にこれが、難しい。文があって、それを補うイラストを考えるというのが、本来のありかただったかもしれない・・・
 また、絵があるのだから同じようなネズミの話になるだろうと思ったが、かえって、3つのグループで、違う「ネズミ」の話ができた。
 1つは、語彙も文型もクリアして、きれいにまとまった「ネズミ」。
 1つは、絵でわかるからと、普通体の動詞をバンバン入れた大胆な「ネズミ」。
 1つは、いなかのネズミのツィッターのような、全て1人称の画期的な「ネズミ」。

 最後に、我々の作った「いなかのネズミと町のネズミ」を、読み上げて、終わりにした。
 受講したみなさんに感想を聞いたところ「楽しかった」「簡単な話なので、簡単な語彙を使って作るのは易しいだろうと思ったら違った」「一人でやったら効率的なのに、と思って始めたが、複数の意見を聞いた方が、発想が豊かになるという経験をした」などの話が出た。
 来月は、DVDを視ながら授業の方法を知る。そして、中級のリライトに挑戦する。という内容の講座を考えている。
 いろいろな立場の方達が、それぞれに何かを得ていただける講座になれば、うれしいと思う。 
 講座修了後、既に、日本語学校の中級クラスの授業で、「よむよむ文庫」を使ってみた、というお2人から、学習者の読書記録を見せていただいた。 ああ、広まっている!多読!うれしくて胸が震えた。                                     松田 記
  
「こんな作業、一人じゃできない」 [2011年06月29日(Wed)]
第3回「多読のためのリライト講座」後半 6月26日(日)電通大 1:30〜

第2回の講座を受け、その後の震災で後半を受講できなかった仙台の方2人
5月の講座から引き続きの方3人、
初参加の方2人
合計7人の参加者。



初参加は、われわれの「よむよむ文庫」を出版している出版社の編集者とスウェーデンの大学の先生。

始めに簡単に自己紹介。

多読研究会のDVDを一部見る。何人かはHPで見てくださっている。ありがたいことです。
日本語学校の授業の様子とボランティアでの学習者の反応を見せる。

なんでも聞いてくださいタイムに出たおもな質問、疑問
・みなで同じものを読んで、ディスカッションしたりはしないのか?

・日本語学校の場合、文法や会話など他の授業もありのなかの、ひとつの授業なのか?

・読むのは、家や図書館でもできるし、ひとりひとり勝手にできるような気がするが、授業時間に取り入れる意義は?

・映像でヘッドホンを聞いている人がいるが、音楽を聞いているのか?本の音声をきいているのか?

・多読というのは、自分のスピードでどんどん読むのだと理解しているが、CDの速さは決まっている。それは、問題ないのか?

・質問ではないが、学校で教えていると文字と音声は同時に習得していくので、ボランティアでの音声で獲得している言葉を文字と一致させる、ということにびっくりした。

それぞれの疑問には、私だけでなく、すでに多読授業を実施していらしゃる先生からもコメントがありました。

休憩をはさんで
いよいよ、ふたつのグループに分かれて、芥川龍之介「蜘蛛の糸」のリライト作業へ



レベル3のグループとレベル4のグループになりました。
どちらも、終わりまではいかなかった。工夫する箇所が違うのがおもしろい。レベル4にすると、やはり表現が大人っぽくなる。が、逆に、それにあわせてやろうとして、うまくいかず、煮詰まってしまった。
終了後、「よむよむ文庫」レベル3収蔵の「蜘蛛の糸」を見せて読む。手前味噌だが、原作にはない、極楽や地獄の概念を説明した部分を加えたことに、一様に感心してくれた。

感想など
・面白かった、これからもやりたい!の声多し。

・続けてやりたいが、遠隔地だから、参加できない。(ML参加もあることを伝える)

・この作業は、ひとりでは、とてもできない。

・実際には、誰かがたたき台を書いてきてやるのですか?

・何回ぐらい推敲をするんですか?


・何人かでやるよさがわかった。ひとりひとり思考の癖のようなものがあるので、複数でやることで、バランスがとれる。そこが面白い。

・易しくするだけじゃなくて、読み手がどんどん読みたくなるような読みやすさと面白さが大切であり、それが大変だということがわかった。

・こういう活動をするための資金はどうしてるのですか?
・・・・・みなさんの会費が主な資金です!!!どうぞ、よろしく!!!!!

期せずして、素晴らしい終わりの言葉に(笑)

(川本)
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