春の雨
春先の雨が続いて木々や地面を濡らしている。
うるおった大地から木々や草花が芽吹いて
花のつぼみがふくらんでいる。
梅は咲いた。桜はこれから。
黄水仙が庭の片隅を明るくしている。
食卓のうえのヒヤシンスはピンクから赤に色を変えていく
寒風が吹き、乾ききった大地に降る雨はいのちを生き返らせるようだ。
自然は春になれば花咲き、秋に実を結ぶ。
しかし人生の嵐は時を待たない。
今日一日をどう生きよう。
誰しも苦労を負っている
四時を忘れずめぐり来る季節に
草木、花、鳥、風、雨、雲、
そして空に日に月に星に、
人は支えられている。
このいまを共に生きる人たちとの信頼によって人は支えられている。
生きてあることは喜びに違いない。
春だ 窓枠を一枚はずすと
部屋の中へ 物音が
近くの寺の 祈祷をしらせる鐘の音が
人声が 車輪の響きが とびこんできた
わたしの心にも命と力がかえってきた
かなたに青く遠景が見える
心は野原へ 広い野原へとぶ
あそこでは 花をまきながら 春が歩いていよう
マーイコフ(樹下節訳)
写真はイメージです。
コラムをお楽しみいただく 参考になれば 幸いです。
機関紙「日造協」が、変わります。
新年度から、新聞型ー縦書きーから通信型ー横書きーへ
もう少しで、みなさまのお手元に届きます。
御期待くださいませ。
☆日造協でした☆
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