ヘリポート [2006年12月31日(Sun)]
病院船 hospital ship の必需品ヘリポートについて検証してみます。
ヘリポートはヘリコプターが離発着する場所です。 海外災害派遣時の病院船の運用は、沖合いに停泊して陸地上の被災地からヘリで負傷者を搬送します。ヘリの運用は通常、正・副で2機+予備機(待機)=3機です。ヘリポートは2機分を用意します。これはヘリポート上でヘリが故障して動けなくなっても、もう一つのヘリポートで運用を継続できます。 ヘリポートの大きさは、ヘリの大きさの1.2倍以上の長さ・幅が必要です。 ヘリがタンダムローターのCH-47JAだと全長:30.1 m・機体長15.88m・全幅18.29m機体幅4.80mです。 引用=航空自衛隊JASDFhttp://www.jda.go.jp/jasdf/refs/ch47panp/ch47.htm 1.2倍するとヘリポート1基の大きさは長さ36.1m幅22.0mです。ローターは海に出ててよいので、後ろ側のヘリポートはローター分8mを引いて長さ28m。次のヘリポートとローターが接触しないように2基ですから少し余裕を持って全長72mにします。幅は船体と同じ32mいっぱいです。 ヘリを新型のCH-101(EH101)とすると全長22.8m胴体幅4.6mメインローター直径18.6m です。(図下中央)2機着陸しても余裕のある大きさです。(図下右) ヘリポートマークですが日本では、勘違いしている人が多々いるようです、病院用ヘリポートのマーク(表記)は、世界的にICAOの基準に従い「白十字の中に赤H」と決まっています。これで普通のヘリポートと区別し、病院ヘリポートであることが明確になる。白十字の周囲の色は決まっていませんが、FAAのマニュアルには「RED BACKGROUND(OPTIONAL)」と書いてあります。緑地に丸Hではありません。さらに、病院名と着陸可能な重量を表示する事になっています。http://www.aero.co.jp/heriport/heriport.htmlホウエツ病院のHPhttp://www.houetsu.com/side-menu/heri/index.htmに、わかりやすく載っています。 病院船hospital shipも病院hospitalですから、ヘリポート標識も病院と同じものにします。(図左下=上から見た想定) ヘリポートの前方にヘリを収納する屋根付きの格納スペースを設けます。屋根が無いとヘリに海水がかかる事になり、機能に影響します。大きさは3機が翼(メインローター)を付けた状態で収まる大きさにします。(図下右)メインローターを付けたり外したりですと時間は掛かりますし、安全上も良くないです。そのまま納える様にします。 ヘリの給油・整備は病院船hospital shipでは行いません。これは陸地上の病院にある屋上ヘリポートと同じ運用方法です。病院機能を優先します。 |