病院船の運用コスト [2007年02月14日(Wed)]
災害支援・災害救助に役立つ病院船の必要性は数多くの人が認めていますが、実現しない理由に、災害時以外(日常)何に使うか?と言う問題があります。
病院船の出番となる様な大規模自然災害は、2年〜3年に一度程度しか起きません。 日本国内での台風災害も病院船の出番は、1年に2度程度でしょう「もちろん、出番が無く災害が無いに越したことはありません。」 では、災害の無い期間は「寝ているか・遊んでいるか」ではもったいなくてしょうがありませんね。そこで、何度も言っていますが日常は精密健診と簡単な手術を行ないます。 もったいない話をすると、病院船を建造はなんとか建造出来たとして、https://blog.canpan.info/ngosinano/archive/63 出来上がった病院船には、いっぱい活動して貰わないと建造費がもったいない(勿体無い)です。 原価償却と言う考えがあります。原価償却とは、建造コストを回収しよう。簡単に説明すると寿命が来るまでに元を取ろうと言う事です。220億の船舶が15年の寿命とすると、220億÷15年=1年間に14億6千万円稼がないと元が取れないよ。1ヶ月に1億2千万・1日395万分使わない(活躍してもらう)といけないよ、という事です。(※税法上の計算とは違います) 全てのお道具(機械・器具・設備)は、使うために生まれてきます。決して、飾って置くためや、しまい込んで置くための、物ではありません。病院船も毎日毎日、活動する必要があります。 病院船運用計画https://blog.canpan.info/ngosinano/archive/78 平常時の活動https://blog.canpan.info/ngosinano/archive/29 に書きました。 世界的規模の自然災害への救援活動・国内災害時の支援活動と 平常時=離島医療と健診医療を行い、 病院船は、この2つの組み合わせ運用により、効率よく活動できるのです。 病院船運航団体は、病院船の航行・維持・管理だけを行います。医療スタッフを持ちません。医療活動・検診活動は、病院船をチャーターした医療団体が行ないます。 日本全土を範囲に医療・検診活動を行なうにはたくさんの医療スタッフが必要です。それを、一つの団体が持つ事は得策ではありません。さらに、地域での医療はその地域の診療所との密着が必要です。ですから、病院船の日本国内の医療・検診活動では、その都度その地域の医療機関のスタッフに乗船していただきます。 この方式は、病院船は医療スタッフを持つ必要がないので、医療スタッフのローテーションや人件費を考慮しないですみます。病院船運航団体は運航・整備クルーだけの保有ですみ、効率のよいコスト配分になります。 病院船運航団体と妙な表現になりましたが、病院船の所有者(船主・オーナー)は共有建造方式で建造https://blog.canpan.info/ngosinano/archive/63 の場合、鉄道・運輸機構JRTTです。 |