2017年07月05日(Wed)
情報発信のプロのノウハウを学ぼう!
この講座は、鳥取県と地元のメディアチーム「Tom Cat」が主催、ウェブメディア「灯台もと暮らし」が協力、日本財団が助成して行われている。毎回、知名度が高いウェブ業界のプロをゲスト講師に招き、ワークショップ形式でノウハウを伝授しようという試みだ。そのため、講座を受講する「研究生」を募集したところ、応募者は予想を上回り、他県からも応募者があった。主催者側の事前審査で31人に絞り込んだという。 第1回講座は、鳥取市本通商店街の「パレットとっとり市民交流ホール」で開かれた。この日出席した研究生は28人で、このうち女性が15人と過半数を占めた。20代、30代の若者が多く、パソコンを持参してきた人も少なくない。 定刻の午後2時、司会役の小谷草志「ワノクニ」理事が登場した。雰囲気を和らげようと研究生同士の自己紹介を提案。5人ずつでグループをつくり、じゃんけんで順番を決め、1人30秒間自己ピーアール。あちこちで笑顔がこぼれ、早くもリラックスムードに。 続いて「灯台もと暮らし」の鳥井弘文代表取締役が講座のスケジュールを説明し、その中で講師5人を紹介した。第1回は、ブログやSNSを中心に集客・収益化の著書を多数持つインターネットの専門家、染谷昌利さん。2回目は、女子クリエーターのためのライフスタイルづくりマガジン「箱庭」編集部の森史子さん。3回目は旅メディア「ことりっぷ」ウェブプロデューサー、平山高敏さん。4回目がブログ「まだ東京で消耗してるの?」のブロガー、イケダハヤトさん。最終回の講師は、地域の魅力を最大限に引き出す、ローカルウェブメディア「ジモコロ」編集長、徳谷柿次郎さんという、そうそうたる面々だ。 さて、いよいよ本日の講師、染谷さんが登場。会社勤めをした後独立し、インターネットの専門家に。染谷さんは「メッセージを書く際、何が一番大事か」と研究生に問いかけ、(1)何よりも大切なのは志(2)伝えたいメッセージを作ること、の2つを挙げ、そのメッセージで誰が得するのかを意識すべきと強調した。 さらに、染谷さんは「人類に役立つ事象に希少性を掛けたものがメッセージの価値だが、それは人によって違う」と指摘した。そして価値を届ける要素として(1)対象となる読者に響くタイトル(見出し)の作成=インパクト(2)読者が理解できる内容を提供=翻訳(3)読者が行動したくなる便益性を明示=意欲の向上、の3つを挙げた。続いて染谷さんは、「まずやってほしいことは『とにかく動くこと』」と、具体的な行動を呼びかけた。 この後、ワークショップに移り、研究生に自分の弱みや強み、自分の夢や目標を書いてもらい、それをグループごとに発表した。 講義を熱心に聞いていた会社員、渡瀬茜さん(26)は「会社の広報担当になって1年たつが、情報発信がうまくできていない。鳥取の人にどうやったらうまく発信できるか、しっかり学びたい」と話していた。 ● 鳥取県 x 日本財団 共同プロジェクト ウェブサイト |