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2017年07月05日(Wed)
情報発信のプロのノウハウを学ぼう!
「ぼくらが伝える、鳥取」
メディア研究部スタート


「鳥取県の魅力を全国に発信したい」「地域のお客さんに私たちの店を知って欲しい」。こうした人たちにウェブメディアを運営する人たちや著名なブロガーを招いて、プロのノウハウを教えてもらおうという講座「鳥取メディア研究部〜僕らが伝える、鳥取」が6月24日、鳥取市内でスタートした。タイムリーな企画とあって定員20人に対し2倍以上の応募があり、主催者側は急きょ31人に増員した。初回は女性が出席者の過半数を占めるという、華やいだ雰囲気で始まった。講座は10月まで計5回続けられる。出席者の過半数を女性が占めた初回の講座出席者の過半数を女性が占めた初回の講座


この講座は、鳥取県と地元のメディアチーム「Tom Cat」が主催、ウェブメディア「灯台もと暮らし」が協力、日本財団が助成して行われている。毎回、知名度が高いウェブ業界のプロをゲスト講師に招き、ワークショップ形式でノウハウを伝授しようという試みだ。そのため、講座を受講する「研究生」を募集したところ、応募者は予想を上回り、他県からも応募者があった。主催者側の事前審査で31人に絞り込んだという。

第1回講座は、鳥取市本通商店街の「パレットとっとり市民交流ホール」で開かれた。この日出席した研究生は28人で、このうち女性が15人と過半数を占めた。20代、30代の若者が多く、パソコンを持参してきた人も少なくない。
会場にパソコンを持ち込んだ人が目立った

会場にパソコンを持ち込んだ人が目立った



定刻の午後2時、司会役の小谷草志「ワノクニ」理事が登場した。雰囲気を和らげようと研究生同士の自己紹介を提案。5人ずつでグループをつくり、じゃんけんで順番を決め、1人30秒間自己ピーアール。あちこちで笑顔がこぼれ、早くもリラックスムードに。

講師を紹介する鳥井代表取締役

講師を紹介する鳥井代表取締役

続いて「灯台もと暮らし」の鳥井弘文代表取締役が講座のスケジュールを説明し、その中で講師5人を紹介した。第1回は、ブログやSNSを中心に集客・収益化の著書を多数持つインターネットの専門家、染谷昌利さん。2回目は、女子クリエーターのためのライフスタイルづくりマガジン「箱庭」編集部の森史子さん。3回目は旅メディア「ことりっぷ」ウェブプロデューサー、平山高敏さん。4回目がブログ「まだ東京で消耗してるの?」のブロガー、イケダハヤトさん。最終回の講師は、地域の魅力を最大限に引き出す、ローカルウェブメディア「ジモコロ」編集長、徳谷柿次郎さんという、そうそうたる面々だ。

研究生に語りかけるように話す講師の染谷さん

研究生に語りかけるように話す講師の染谷さん

さて、いよいよ本日の講師、染谷さんが登場。会社勤めをした後独立し、インターネットの専門家に。染谷さんは「メッセージを書く際、何が一番大事か」と研究生に問いかけ、(1)何よりも大切なのは志(2)伝えたいメッセージを作ること、の2つを挙げ、そのメッセージで誰が得するのかを意識すべきと強調した。

さらに、染谷さんは「人類に役立つ事象に希少性を掛けたものがメッセージの価値だが、それは人によって違う」と指摘した。そして価値を届ける要素として(1)対象となる読者に響くタイトル(見出し)の作成=インパクト(2)読者が理解できる内容を提供=翻訳(3)読者が行動したくなる便益性を明示=意欲の向上、の3つを挙げた。続いて染谷さんは、「まずやってほしいことは『とにかく動くこと』」と、具体的な行動を呼びかけた。

この後、ワークショップに移り、研究生に自分の弱みや強み、自分の夢や目標を書いてもらい、それをグループごとに発表した。

講義を熱心に聞いていた会社員、渡瀬茜さん(26)は「会社の広報担当になって1年たつが、情報発信がうまくできていない。鳥取の人にどうやったらうまく発信できるか、しっかり学びたい」と話していた。



● 鳥取県 x 日本財団 共同プロジェクト ウェブサイト
タグ:鳥取県
カテゴリ:地域・まちづくり







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