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2017年05月18日(Thu)
金正恩氏の「目を覚まさせる必要」
核開発は“全世界の脅威”
米太平洋軍司令官が制裁を強調


北朝鮮の弾道ミサイル発射に国際社会の非難が高まる中、訪日中の米太平洋軍のハリー・ハリス司令官(海軍大将)が5月17日、笹川平和財団で講演を行い、北朝鮮の核開発について「ロシアも含め全世界の脅威となっている」と指摘した上で、「激しやすい金正恩のような指導者に委ねるのは大惨事の元になる」、「屈服させるのではなく野心を捨てるよう目を覚まさせる必要がある」などと制裁の必要性を強調しました。

講演するハリス司令官

講演するハリス司令官


講演は笹川平和財団が進める日米オピニオンリーダー交流事業の一環で、演題は「A View From The Pacific」。この中でハリス司令官は北朝鮮について「今世紀に入り核実験を行った唯一の国」とした上で、5月14日のミサイル発射について「今年7回目の挑発で、中国にとってもお荷物になっている」と指摘、その一方で「失敗を重ねつつも成功に近づいている。彼(金正恩氏)の野望は本物だ」と強い警戒感を示しました。

その上で北朝鮮に、日本などに対する敵対行為を止めさせ、自国民に対する圧制を放棄させる必要があるとするとともに、「対日防衛義務に対する米国の決意は揺るぎない」、「日本の主権を脅かす侵略者に対してはいつでも日本を守る」などと述べ、最新のF35B戦闘機の岩国基地配備などを引き合いに、「米国は装備も人材も最新のものを全て太平洋地域に投入している」と語りました。

谷口内閣官房参与=右=の司会で討論も

谷口内閣官房参与=右=の司会で討論も



さらに日米同盟に関しては「全世界がその恩恵に浴している」と評価、尖閣諸島に関しても「日本に施政権があり、米国は日米安全保障条約第5条で日本の防衛義務を負っている」と述べるとともに、「日本政府のサポートがあって初めて米国は防衛義務を果たすことができる」と指摘。米国太平洋軍は太平洋からインド洋までがカバーエリアであり、今後、日、米、印の三国、あるいは豪州を加えた4国で「新たな可能性が模索されることになる」とも述べました。

会場は満席、関心の高さをうかがわせた

会場は満席、関心の高さをうかがわせた



またモデレーターを努めた谷口智彦・内閣官房参与=慶応大学大学院教授=が南シナ海での「航行の自由作戦」に対するトランプ政権の対応を質したのに対し、即答は避けたものの「国際法が許す限り作戦行動を取るべきと考えている」と述べるとともに、「願っているだけでは均衡は得られない。アクションこそ必要」と訴え、講演を締めくくりました。

ハリス司令官は1956年、神奈川県横須賀市で生まれ、母は神戸市出身の日本人。前日16日には新型ミサイルの発射など北朝鮮情勢を中心に、安倍首相や岸田外相、稲田防衛相らと会談しました。また講演の冒頭、秋篠宮ご夫妻の長女眞子さまが婚約されたことについて「素晴らしい」と祝意を表しました。

講演会の会場となった笹川平和財団ビル11階・国際会議場には定員いっぱいの300人近い人が詰め掛け、トランプ政権誕生後、一段と緊迫度を増す朝鮮半島情勢に対する関心の高さをうかがわせました。


カテゴリ:世界







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