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2017年05月10日(Wed)
障害者が働く生花店&カフェ、都心に開設
ローランズ×日本財団 共同プロジェクト
就労継続支援A型、全国平均上回る賃金目指す


障害者の日常生活や社会生活を総合的に支援する活動を行っている「ローランズグループ」(福寿満希・代表)と日本財団は5月8日、共同の「Flower Ring(花の輪)Project」として、都心にカフェテリアを併設したフラワーショップを開設しました。最大約20人の障害者が交代で働く就労継続支援A型の多機能型生花店&カフェです。全国平均を上回る賃金を目指します。

開所式の様子

開所式の様子



店の名前は「ローランズ原宿 social flower & smoothie shop」。JR山手線原宿駅から一歩入った、東京都渋谷区立千駄谷小学校前バス停100メートルほどの5階建てビル、ベルズ原宿(東京都渋谷区千駄ケ谷3‐54‐15)1階フロアーを改修して店を構えました。周辺の原宿エリアは若者ファッションの発信地として名高く、駅を少し離れると高級住宅地の集まる場所としても知られています。こうした立地の良さに期待を寄せた「障害と向き合うスタッフが働くお花屋さん」です。

主催者あいさつをする笹川・日本財団会長

主催者あいさつをする笹川・日本財団会長



当日は開店に先立ち、店内で開所式が開かれました。主催者あいさつに立った日本財団の笹川陽平会長は「障害者を障害者としてではなくて、一人の社会人としてきちんと仕事ができる場を提供することが大事です。福寿さんのような若い人が、社会福祉という概念から外れて、障害者を一人の素晴らしい人格を持った人として取り扱ってくださり、働く喜びを与えてくださる。こうした活動を支援するのは日本財団の仕事です。皆さん方の力添えがないと広がりは出てきません。ここで成功物語をぜひ、つくらせてください。それが私たちの切なる願いです」と呼び掛けました。

ローランズグループの福寿代表

ローランズグループの福寿代表



次に福寿代表が、事業説明を兼ねて、あいさつをしました。福寿さんは、自身の中で「花」と「障害」が結び付いたきっかけや、赤坂エリアで障害者を雇用する新型生花店のオープンを試みたものの、事情が生じ事業開始寸前で断念することになった経緯などを説明した上で「今回このように都心で障害がある人たちが働けるお花屋さんをつくることができ夢のように思っています。皆さんのご協力をいただきながら、障害枠のスタッフの雇用を守っていけるよう精進していきたいと思っています。ここからがスタートとなりますが、勉強させていただきながら頑張っていきます」とお礼の言葉を述べました。

来賓あいさつをする女優の東ちづるさん

来賓あいさつをする女優の東ちづるさん



来賓のうちの一人、女優の東ちづるさんは「誰も排除しない、まぜこぜの社会を目指す」という自身の活動を紹介した上で「障害があるとかないとか、病気があるとかないとか、関係なく、みんな同じ。制約ではなくて選択のある社会。支援や施しではなくて、つながる・チャンスのある社会。ここは、この扉を開いていくお店だと思います。ここをどんどん活用して、宣伝していきましょう。今日、私は母の日(14日)のお花を発注していきます」と祝福しました。

開所式が終わり、さぁオープン。来客を出迎える福寿代表

開所式が終わり、さぁオープン。来客を出迎える福寿代表



開所式冒頭、司会を務めた南晴子さんは「昨年、駒込店がオープンしたとき障害者枠で入社しました。入社してから私の生活は明るくなり、楽しくなりました。大好きなお花に囲まれ、仕事に対する意識も変わり、入社前より真剣に仕事に向き合いたいと思うようになりました。私にとってローランズの仕事は夢であり希望です。障害があることで就労の選択肢が狭まることのないように、お花の仕事を通して障害者の可能性を広げていきたい、という代表・福寿の思いと、障害のある人が活躍する社会をつくろうとしている日本財団さんが一緒につくり上げたこの店を、私たちスタッフ全員が努力して、発展を目指していきたいと思います」と感謝の気持ちを述べました。

店内で出されるスムージーと軽食の試作品(5月2日撮影)

店内で出されるスムージーと軽食の試作品(5月2日撮影)



ローランズグループは株式会社ローランズと一般社団法人ローランズプラスで構成。ローランズプラスは、ローランズのグループ組織として2013(平成25)年2月に設立されました。ローランズは川崎市川崎区で、ローランズプラスは東京都豊島区駒込で既に店を構えており、今回の「原宿店」はローランズプラスとしては2店目、グループとしては3店目になります。

ローランズ原宿が入ったビル全景

ローランズ原宿が入ったビル全景



駒込店と原宿店はいずれも障害者のスタッフがメインで働く就労継続支援A型の店舗です。就労継続支援A型は、通常の事業所に雇用されることが困難であっても雇用契約に基づく就労が可能な障害者に対して、雇用契約の締結などにより就労の機会や生産活動の機会を提供し、就労に必要な知識や能力向上のために必要な訓練などの支援を行う事業です。厚生労働省によると、就労継続支援A型の全国平均賃金は、2015 (平成27 ) 年度月額6万7,795円。ローランズグループの月額賃金は「既に全国平均を上回っており、さらに上を目指します」と福寿さん。

原宿店のコンセプトは「はたらく女性を植物の力で応援する空間」。生花の販売と併せ、植物に囲まれた店内で、フルーツをたっぷり使用したバラ成分配合のスムージーや軽食を楽しむことができます。営業時間は午前11時〜午後7時まで。

日本財団は障害者就労の環境改善を目指し「就労モデルの構築」と「人材育成」を2本柱として15年4月から「はたらくNIPPON!計画」プロジェクトを全国展開しており、ローランズ原宿店の開設も、このプロジェクトの一環です。



ローランズ原宿 social flower & smoothie shop
場所:東京都渋谷区千駄ケ谷3‐54‐15
営業時間:午前11時〜午後7時


● はたらくNIPPON!計画 ウェブサイト






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