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2017年03月15日(Wed)
紛争被害から復興への第一歩
ミャンマー南東部で復興住宅の竣工式を開催

長きにわたって紛争が続いたミャンマー南東部カレン州の村で、2017年3月10日、日本による復興支援事業の一環で住宅100戸が完成し、竣工式が行われました。式典には、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の代理として国民和解平和センター(NRPC)副センター長のドクター・ティン・ミョ―・ウィン氏、カレン州政府首相、ミャンマー国民和解政府代表でもある日本財団の笹川陽平会長、在ミャンマー日本国大使館の丸山市郎公使、少数武装グループ・カレン民族同盟(KNU)のムトゥ・セ・ポ議長らが出席。35度を超える炎天下、村の住民600人が詰め掛けました。

完成した住宅の前で、日本からの参加者を民族舞踊で歓迎するカレン族の人々

完成した住宅の前で、日本からの参加者を民族舞踊で歓迎するカレン族の人々



ミャンマー最大の都市ヤンゴンから車で約10時間。タイ国境近くにあるカレン州のレイ・ケイ・コー村は、60年にわたって紛争の戦場となり、多くの住民が戦火を逃れて別の地に移り住むことを余儀なくされました。
停戦後、この地を支配していた少数武装勢力グループのKNUやミャンマー政府から「住民が帰還できるようインフラ整備を」との要請を受け、日本財団が外務省の資金を活用して2016年3月から復興支援事業を開始。カレン州のほか、モン州、タニンダリー地域において住宅1,250軒、学校7校のほか、医療施設や橋などの建設を進めています。

式典にて、日本財団の笹川陽平会長(中央)と、カレン州首相、ウィンNRPC副センター長、ムトゥ・セ・ポ議長らの集合写真

式典にて、日本財団の笹川陽平会長(中央)と、カレン州首相、ウィンNRPC副センター長、ムトゥ・セ・ポ議長らの集合写真

式典で登壇したティン・ミョ―・ウィン氏は、アウン・サン・スー・チー氏からのお礼の言葉を伝えた後、「復興支援事業により環境が良くなれば、平和に暮らせるようになる。この地を全国的なモデルとするため、事業を成功させたい」と話しました。
笹川会長は、自身が経験した第二次世界大戦に触れながら、「停戦により1人でも多くの人が救われ、平和の果実を得ることで、皆さんが未来に向かって前進させるきっかけにしたい」と竣工式を行う意義を述べた上で、未だ停戦に未署名の武装グループに対し、停戦が明るい未来につながることを示したいと力強く語りました。

100戸の住宅には、既に60世帯が入居。住民の1人、32歳の女性は、12歳で戦火を逃れて国境を越え、タイに逃亡。20年にわたり、タイの難民キャンプで暮らしていたそうです。難民キャンプでは働くこともできず、外出しようとすると警察に取り締まられるため、紛争が終結した後、生まれたレイ・ケイ・コーに自由を求めて戻って来たそうです。復興住宅の存在を知り、2カ月前に入居。「戻ってきたもののお金も持っていなかったし、小さい子どもも4人いるので、家があることは本当にありがたい」と話しました。

インタビューに答えてくれた住民とその子ども

インタビューに答えてくれた住民とその子ども

完成した住宅で暮らす子どもたち

完成した住宅で暮らす子どもたち



レイ・ケイ・コー村以外の地域でも復興支援事業は着々と進んでおり、2017年8月には全ての建物が完成する見込み。今後もミャンマー政府、少数武装勢力グループ、日本財団の3者で協議を続け、着実に復興へと向かうことが期待されています。



● ミャンマー支援プロジェクト(日本財団ウェブサイト)
タグ:ミャンマー
カテゴリ:世界







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