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2017年03月13日(Mon)
伊勢神宮で初の奉納公演
伊勢音頭先頭に賑やかにお練りも
にっぽん文楽プロジェクト


2014年に始まった「にっぽん文楽プロジェクト」の4回目となる公演が3月11日から4日間の予定で、伊勢神宮で開催されています。神宮司庁によると、日本文化の原点とも言える伊勢神宮で古典芸能・文楽の本格的な奉納公演が行われるのは初めて。前日10日には文楽には珍しい「お練り」が伊勢音頭の先導で賑やかに行われ、障害者も楽しめるバリアフリー文楽として工夫が凝らされるなど話題豊富な公演となっています。

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華やかな義経千本桜の舞台


会場となったのは外宮第2駐車場。プロジェクト用に吉野のヒノキ材をふんだんに使って制作された移動式舞台を組み立て、藍を使って「にっぽん文楽」と染めた幔幕で周囲を囲い、350席の特設会場が用意されました。舞台は幅19.7メートル、高さ6.7メートル。大阪の国立文楽劇場に比べ、やや小ぶりですが、鈴木健一伊勢市長の提案で組み立て作業を見学した地元の三重県立伊勢工業高校の生徒は豪華で精巧な特設舞台に驚きの声を上げていました。

300人を超す人が奉納公演を楽しんだ

300人を超す人が奉納公演を楽しんだ

冒頭、挨拶に立った尾形武寿日本財団理事長の呼び掛けで、発生から6周年を迎えた東日本大震災の犠牲者に黙祷、その上で尾形理事長は「悠久の歴史を刻むお伊勢様で公演できるということは大変、稀有なこと」と神社司庁など関係者に謝意を述べ、鈴木市長は「日本財団には文化事業だけでなく児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉にも深く尽力いただいており敬意と感謝を申し上げたい」と述べました。

人形との記念撮影も人気

人形との記念撮影も人気

演目は奉納公演に相応しい祝儀物「二人三番叟(ににんさんばそう)」と桜の名所・吉野山を舞台にした華やかな名作「義経千本桜 道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」。4月に6代目豊竹呂太夫を襲名する豊竹英太夫さん、三味線の鶴澤清介さん、人形の桐竹勘十郎さんら豪華な顔ぶれが登場、幕間に文楽や三味線の分かりやすい説明のほか、文楽人形との記念写真撮影も用意され、長い列ができました。

ウイークデーにかかわらず、おはらい町は多くの人で賑わいを見せた

ウイークデーにかかわらず、おはらい町は多くの人で賑わいを見せた

初のバリアフリー文楽の試みでは、耳が不自由な人にタブレット端末を貸し出し、太夫の語りをそのまま文字で表示、語りが途切れると「今は三味線の音」などと文字で舞台を中継。目が不自由な人にはイヤホンガイドが用意され、手話を使って子どもたちに説明する女性の姿も見られました。

10日の「お練り」も大変な賑わい。伊勢神宮内宮のおはらい町・おかげ横丁入り口から宇治橋まで約700メートルを伊勢音頭保存会の踊り子の先導で45分かけ練り歩き、ウイークデーにもかかわらず沿道はびっしりの人垣。豊竹英太夫、桐竹勘十郎さんらが2体の人形を抱えて進むと、観光客が盛んに写真撮影。太鼓や三味線の音、カラフルな人形に外国人観光客も歓声を挙げていました。

伊勢音頭保存会がお練りを先導

伊勢音頭保存会がお練りを先導

「にっぽん文楽」の幕とともに2体の人形が練り歩いた

「にっぽん文楽」の幕とともに2体の人形が練り歩いた


文楽プロジェクトでお練りが行われるのは昨年10月の東京・浅草寺公演に次いで2度目。中村雅之・総合プロデューサーによると、歌舞伎ではお練りがしばしば行われていますが、文楽では本場の大阪でもほとんど例がないとのことです。伊勢神宮での初の奉納公演に当たり、関係者は御垣内(みかきうち)参拝、さらに公演の成功祈願もしました。

宇治橋前でお練り一行が記念撮影

宇治橋前でお練り一行が記念撮影

今回は奉納公演のため招待制で入場料は無料。応募申し込みなどで観客を募り、11日午後1時開演の初回から14日の夜の部まで全8公演とも350の客席はいずれもほぼ満席。12日には大阪から伊勢まで鑑賞ツアーの観客を載せた近鉄の特別列車も運行されました。

文楽プロジェクトは日本が誇る伝統芸能を劇場とは違った雰囲気で親しんでもらうのを目的に日本財団が文楽協会などの協力で進めており、東京五輪・パラリンピックが行われる2020年まで年2回実施されることになっています。

1回目の公演の後、ボランティアとして参加した大学生らも入り全員で記念撮影

1回目の公演の後、ボランティアとして参加した大学生らも入り全員で記念撮影




にっぽん文楽 〜飲みながら、食べながら文楽〜(日本財団ウェブサイト)













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