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2017年01月06日(Fri)
「遺言書はハートを込めて書きましょう!」
楽しい書き方セミナーを開催
「遺言の日」記念日制定イベント


日本財団が制定した「遺言の日」の1月5日、マンガ家の山内康裕さんと水野祐弁護士の対談や相続遺言専門行政書士、佐山和弘さんの「日本で一番楽しい遺言書の書き方」セミナーが東京・赤坂の同財団ビル1階で開かれ、中高年の男性ら約50人が熱心にメモを取っていました。また、この日から紀伊国屋書店新宿本店3階で「生と死を考える」関連書籍コーナーが設置され、自筆証書遺言作成キットが無料で配布されました。

楽しい遺言書の書き方を講演する佐山和弘さん

楽しい遺言書の書き方を講演する佐山和弘さん



遺言の日は、家族が集まる正月に遺言書についての理解を深めてもらおうと制定されたもので、昨年12月6日からすでに第1回「ゆいごん大賞」の募集が始まっています。川柳、手紙(400字以内)、つぶやき(140字以内)の3部門に分かれ、2月5日(当日消印有効)まで受け付けています(応募先は最後に書いてあります)。

この日は午後1時半から、日本財団ビル1階のバウルームで「遺言の日」記念日制定イベントが行われました。最初に長谷川隆治・日本財団遺贈寄付サポートセンター長が「遺言書に大きなハードルを持っている人が多いが、実際に書いた人に聞くと『前向きに生きられるようになった』と答える人が多い。このイベントが遺言書を考えるきっかけになれば幸いです」と話しました。

第1部は「マンガで考える遺言」と題して、マンガを通じたコミュニケーション・ユニット「マンガナイト」代表の山内康裕さんと、著作権や知的財産権に詳しい水野祐弁護士によるトークディスカッションが行われました。山内さんは「マンガを使って遺言書のハードルを下げ、身近なものにしていきたい」と話し、水野弁護士も「毎年正月に一家そろって書初めを書くように遺言書を書いている家族を知っています」と語っていました。

相続などを扱ったマンガ本を示す山内さん

相続などを扱ったマンガ本を示す山内さん

相続を巡る争いを解説する水野弁護士

相続を巡る争いを解説する水野弁護士



続いて2人は有名なマンガのキャラクターを例に取り、遺言の効力や相続争いを避けるための方法などについて討論しました。山内さんが、サザエさん一家の祖父波平さんが遺言書で長男カツオさんに全財産を相続させることが可能かどうか、また、波平さんの愛人が突然現れ、全財産を相続させるという遺言書を書いたら、妻や子どもは何ももらえないのか、などと質問しました。水野弁護士は「カツオさんは遺言書があれば可能だ。愛人も同様だが、妻や子どもも民法で守られていて、遺留分はもらえます」と説明しました。

水野弁護士は、相続を巡る争いが相続する金額が少ない場合も多いことを指摘、「相続争いをするのは人類の大きなムダです。厳しく言えば、亡くなっていく人がそういう状況を作らないようにするのが責務です」と述べ、遺言書を書くか、生前贈与をしておくのが大事だと強調しました。

ユーモラスに遺言書の書き方を説明する佐山さん

ユーモラスに遺言書の書き方を説明する佐山さん

第2部では、「相続ゆいごんエンターテイナー」としてテレビなどでおなじみの佐山和弘さんが登場し、野球のバットなどの小道具を使って楽しく、ユーモラスに遺言書の書き方を講演しました。佐山さんが遺言書の大切さを痛感したのは、実家の寿司屋を継いで12年目、父親が急死したときでした。佐山さんは「腹違いの姉が見つかったが、父の遺言書がなかった。あればあんなことにはならなかった。寿司を握っている場合ではない」と一念発起し、寿司屋をたたんで相続遺言専門の行政書士を開業しました。

佐山さんは遺言書の要件として、次の事項を挙げました。
1. 遺言書を自分で書く場合、全文・氏名・日付を自筆で書く。印鑑を自分で押すことが肝心です。
2. 遺言書の話をすると「縁起でもないから」という人が多いが、遺書と遺言書を間違えている人が少なくない。遺書は法的効力がないが、遺言書には法的効力がある。遺言書は「相続トラブル病の予防注射」といえ、遺言書を書くとみんな笑顔で帰っていきます。
3. 相続でトラブルになるのは、法的相続人以外の応援団が出てくるから。遺言書の良いところは、話し合う場をなくすことになるからです。


さらに、佐山さんは遺言書の書き方のコツとして、以下のことをあげました。
1. 本文以外に「付言」を書くことです。ハートを使って家族への自分の思いをつづって欲しい。付言の要素として(1)財産を分ける理由(2)昔の思い出(3)財産のストーリー(4)感謝のメッセージ(5)仏事の希望を挙げました。
2. 「おひとりさまだから」と言って遺言書を書かないと遺産は国に取られてしまうと述べ、知人やNPO法人に財産を遺贈したい場合、その旨を遺言書に書くよう勧めました。
3. 親に遺言書を書くよう、子どもが勧めて欲しい。それでも嫌だという人には理由を聞いて欲しい。それによって対応の仕方があると述べました。


対談のやり取りを熱心に聴く参加者

対談のやり取りを熱心に聴く参加者

最後に佐山さんは千数百件を超える相続遺言の実務経験から「ハートあっての遺言書です。心をこめた思いを綴ってあれば、遺言書に不満のある人でも必ず説得できます」と強調しました。

この後、質疑が行われましたが、中高年の男性らから「借金を遺言書に書いたほうがいいのか」「高価な骨董品はどうしたらいいのか」など、具体的な質問が多く寄せられました。

<ゆいごん大賞の応募先>
〒107−8880 赤坂郵便局止留 日本財団「ゆいごん大賞」。
またはウエブサイト「遺言の日.jp」より応募できます。
タグ:遺言の日







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