CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

前の記事 «  トップページ  » 次の記事
2016年11月30日(Wed)
聴導犬の育成など51件を表彰
報われる機会の少ない功績ねぎらう
社会貢献支援財団


隠れた功績や善行などを称えて広く世間に知らせている社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)は11月28日、都内のホテルで、平成28年度(第47回)受賞者の表彰式を開きました。今回は4月末日までに寄せられた推薦173件から79件を選考し、このうち、聴導犬の育成団体など社会貢献に顕著な功績があった51件(団体36件、個人15件)を表彰しました。受賞者にはそれぞれ、「日本財団賞」として副賞50万円を贈りました。残る28件は来年夏の次回に表彰する予定です。

表彰状贈呈の様子

表彰状贈呈の様子



同支援財団は、モーターボート競走法制定20周年を記念し1971(昭和46)年に設立された民間の公益法人です。日本財団の助成を受けて、社会の各分野で顕著な功績を挙げながら社会的に報われる機会の少ない団体や個人をねぎらうために、表彰・支援をする活動を続けています。その分野は、緊急時の人命救助、社会福祉の増進や青少年の育成などへの多年にわたる功労、国際協力、海の環境保護と安全保持、こどもの読書推進など多岐にわたり、過去45年間の表彰件数は12,210件に上ります。その功績をまとめた記録集も作成し、全国の都道府県立図書館などに贈っています。

式典の全景

式典の全景



表彰制度の功績区分は大きく分けて「人名救助」と「社会貢献」があり、社会貢献の功績は(1)精神的、肉体的な著しい労苦、危険、劣悪な状況に耐え、他に尽くした(2)困難な状況の中で黙々と努力し、社会と人間の安寧、幸福のために尽くした(3)先駆性、独自性、模範性などを備えた活動により社会に尽くした(4)海の安全や環境保全、山や川などの自然環境や絶滅危惧種などの希少動物の保護に尽くした━功績を対象にしています。

候補者の推薦は、個人・団体を問わず広く一般から集め、今回は脚本家の内館牧子委員長、ノンフィクション作家の吉永みち子さんら委員計4人が選考に当たりました。推薦に当たっては、候補者の年齢、職業、性別、国籍などの制限はありません。表彰は本年度から夏と冬の年2回行うことになり、夏は7月に実施しました。

主催者あいさつをする安倍昭恵・社会貢献支援財団会長

主催者あいさつをする安倍昭恵・社会貢献支援財団会長

表彰選考委員を代表してあいさつをする内館牧子委員長

表彰選考委員を代表してあいさつをする内館牧子委員長

表彰式では安倍晋三首相夫人の安倍会長が最初に「過去に受賞された皆さまや今回表彰された人の現場におじゃまし、長い時をかけて積み重ねられてきた活動を、敬意と感動をもって拝見させていただいています。世の中にはさまざまな壁に助けを必要とする人がいて、そこに手を差し延べる皆さまがおられることで社会が成り立っていると実感いたします。本日の式典が出席者の皆さまをはじめ多くの人の誠意や勇気への働き掛けとなり、少しでも明るく住みよい社会になっていくことを心から願っています」とあいさつをしました。

続いて選考委員を代表して内館委員長が「本日受賞されたのは、国内における困難な状況の中で社会や人々のために尽くされた皆さま、そして海、山、川など自然環境や絶滅危惧種などの希少動物を保護していろいろと力を尽くしている個人および団体の皆さまです」と紹介し「最初は小さな、小さな活動だったと思いますが、ここに立つまでの間、どれほどのご苦労とご努力があったことか」と労をねぎらいました。

その上で内館さんは「社会に貢献するという活動は、何よりも長く続けることが難しいと思われます。途中でやめていく人たちを前にして気持ちがなえてしまうことも多々あったかと思います。活動をしていると、必ずといっていいほど売名行為だとか、裏で甘い汁を吸っているのではないかとか、そういうことを言う人たちが出てくるものです。このいわれのない風評にも、なえることがあったかと思いますが、長く地道に続けていると周囲がやがて分かってくれ、手伝おうかと言ってくれるものです。非常に大変だと思いますが、どうぞ臆することなく支援の輪を広げていってください」と励ましました。

内館さんはまた「皆さんのことですから、本日の賞金は支援のために使わなければ、と思うかもしれませんが、その必要はありません。ぜひ個人やご家族、関係者、グループの皆さんで、お好きなようにお使いください。それが皆さまの明日の活力になれば、財団としてもこれほどうれしく力になることは、ほかにございません」と祝福しました。

受賞者を代表してあいさつをする水越みゆき・日本聴導犬推進協会常任理事。足元にいるのは候補犬(訓練犬)

受賞者を代表してあいさつをする水越みゆき・日本聴導犬推進協会常任理事。足元にいるのは候補犬(訓練犬)

スクリーンで紹介された社会福祉法人「太陽の家」(大分県)の敷地・建物配置図

スクリーンで紹介された社会福祉法人「太陽の家」(大分県)の敷地・建物配置図

この後、今回の受賞者に安倍会長から順次、表彰状が授与されました。受賞者を代表して一般社団法人 日本聴導犬推進協会(埼玉県ふじみの市)の水越みゆき常任理事が、実際に働いている聴導犬とユーザーさん、そして来年から聴導犬として仕事を始める候補犬(訓練犬)とともに登壇し、お礼のあいさつをしました。

「私たちの団体は聴導犬といわれる、耳の聞こえない人の手助けをする犬を育てています。聴覚障害がある方が自立と社会参加ができるようにと普及活動も行っています。盲導犬や介助犬に比べ、まだまだ認知度が低く、社会での受け入れや支援が進んでいないのが現状です。聴導犬は日常生活で発生する音からもたらされる情報を聞こえない人に伝えることが仕事になります。安心して安全な生活ができるようにしてくれています。インターホン、目覚まし時計、火災報知機、後ろから来る自転車、車の音、ユーザーさんを呼ぶ声、など聞こえる私たちが当たり前に聞いて、判断して、行動していることを、聞こえない人が聴導犬のサポートを受けて判断し、行動ができるようにしてくれています。聴導犬は今、日本全国で64頭しかいません。一頭でも多くの聴導犬を耳の聞こえない人にお渡しし、たくさんの人に聴導犬を知っていただくことで、聴導犬と聴覚障害のある人が社会に出やすい環境づくりを目指していきたいと思います」

祝辞を述べる笹川陽平・日本財団会長

祝辞を述べる笹川陽平・日本財団会長

この後、会場を移して祝賀会が開かれました。笹川陽平・日本財団会長は、お祝いと感謝の言葉を述べた上で「日本人は困難から立ち直る素晴らしい復元力を持った国です。さまざまな社会課題のあるこの日本という大きな船の復元力の原動力を、既に皆さまが示してくださっています。本当に誇りを持っていただくと同時に、仲間を広げていただき、草の根から日本の変革、より良い日本、世界に誇れる日本をつくるための礎としてご活躍くださるよう、心からお願いをします」とあいさつしました。

【受賞者(所在地または活動地)は次の通りです】(敬称略)
1 塗魂ペインターズ( 群馬県)
2 田中 三紀子(福井県)
3 特定非営利活動法人 日本喉摘者団体連合会(東京都)
4 更生保護法人 函館創生会(北海道)
5 だんだん こども食堂(東京都)
6 認定特定非営利活動法人 アレルギーネットワーク京都 ぴいちゃんねっと(京都府)
7 NPO 法人 ワンファミリー仙台(宮城県)
8 住田 佳子(東京都)
9 特定非営利活動法人 宮前ふれあいの家(神奈川県)
10 花と一万人の会(茨城県)
11 川口自主夜間中学(埼玉県)
12 町田市民間交番運営委員会(東京都)
13 丹沢 こと子(山梨県)
14 特定非営利活動法人 SOS 子どもの村JAPAN(福岡県)
15 大牟田 一美(鹿児島県)
16 NPO 法人 ポケットサポート(岡山県)
17 NPO 法人 札幌チャレンジド(北海道)
18 NPO 法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ (兵庫県)
19 認定 NPO 法人 ロージーベル(宮城県)
20 岐礼さくら会(岐阜県)
21 社会福祉法人 太陽の家(大分県)
22 NPO 法人てーねん・どすこい倶楽部(東京都)
23 多田 千賀子(兵庫県)
24 池上 千寿子(埼玉県)
25 矢澤 健司(東京都)
26 滝口 仲秋(千葉県)
27 特定非営利活動法人 珊瑚舎スコーレ(沖縄県)
28 岐阜県立岐阜高等学校 自然科学部 生物班(岐阜県)
29 特定非営利活動法人 クックルー・ステップ(福岡県)
30 一般社団法人 海っ子の森(三重県)
31 特定非営利活動法人 反貧困ネットワーク広島(広島県)
32 社会福祉法人 仙台いのちの電話(宮城県)
33 大山の頂上を保護する会(鳥取県)
34 NPO 法人福岡すまいの会(福岡県)
35 新宮山彦ぐるーぷ(和歌山県)
36 鈴木 都(兵庫県)
37 矢満田 篤二(愛知県)
38 中川原町連合町内会(兵庫県)
39 聖明福祉協会・盲大学生奨学金事業(東京都)
40 社会福祉法人 温友会 いずみ通所センター(大阪府)
41 生田 武志(大阪府)
42 社会福祉法人 アンサンブル会(長野県)
43 さいもんめ(京都府)
44 一般社団法人 日本聴導犬推進協会(埼玉県)
45 社会福祉法人クリスト・ロア会 児童養護施設 聖ヨゼフホーム(東京都)
46 田中 元介(神奈川県)
47 特定非営利活動法人 チームふくしま(福島県)
48 井本 勝幸(ミャンマー)
49 田中 幸子(宮城県)
50 故 荒岡憲正 故 荒岡正宏 荒岡倫子(静岡県)
51 公益財団法人 どうぶつ基金(兵庫県)


● 社会貢献支援財団 ウェブサイト
タグ:社会貢献
カテゴリ:地域・まちづくり







 比残留2世の永田さん熊本に  « トップページ  »  隣国との対立に益なし 民間交流で相手知る努力を