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2016年03月03日(Thu)
「職親プロジェクト」設立3周年
少年院や刑務所を出た人の更生支援
日本財団が記念シンポジウム開催


対談する堀江貴文さんと中井政嗣さん。左は司会の中村すえ子さん
対談する堀江貴文さん(中)と中井政嗣さん(向かって右)。左は司会の中村すえこさん

少年院や刑務所を出た人が再び罪を犯すことがないよう、日本財団が企業と連携して、仕事に就く機会や、教育の機会を提供する、更生支援の取り組み「職親(しょくしん)プロジェクト」を始めて丸3年がたちました。日本財団は3月1日、このプロジェクトの一層の発展と、少年院や刑務所を出た人の更生支援に対する社会の理解促進を目指して、東京都港区の日本財団ビル1階のバウルームで、職親プロジェクト設立3周年記念シンポジウムを開催しました。

日本財団は2013年2月から関西地域で、同年12月には関東地域で、15年11月からは九州地域で、それぞれ職親プロジェクトを開始しました。教育事業を新たに展開するなど現在、支援の強化を図っています。

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あいさつをする尾形武寿・日本財団理事長

シンポジウムでは冒頭、尾形武寿・日本財団理事長があいさつに立ち、職親プロジェクトを3年間実施した結果として、多くの企業が出所者を受け入れ、何とか社会に復帰させようと努力したにもかかわらず、なかなか仕事に定着してくれない現状を紹介。「率が悪いからこのプロジェクトがいけなかったかというと、そうではなく、そういう状態であることに対して、今後どうしていくべきか、官民挙げて総合的な政策を考えていく時期にきている」と強調しました。その上で「このプロジェクトを日本財団の柱の一つとして、これからも企業、政府、官庁と協力し、地域の方々とも話し合って、出所者の社会復帰を図っていきたい」と述べました。この後、職親プロジェクトの誕生から今日までの道のりについて日本財団の担当者が報告しました。

記念シンポジウム全景
記念シンポジウム全景

続いて「更生した人たち・報告」のテーマで、それぞれ自分の会社を設立して頑張っている、「雲水」代表の立花太郎さんと、「ニューフラワー」代表の川島光一朗さんが、自らの更生体験や今後の思い、などについていて話をしました。立花さんは「企業が面接する際、こいつ本当のことを言っているのか、面接するだけで来ないのではないか、などと面接する側に少しでもそんな気持ちがあったら、その人は来ない。疑いがない状態で、本気で、100パーセント、最初から心を開いてみてほしい。それができたら裏切らない。情のあつさに負ける。最初から情で攻めよう。こいつのおやじになってやる、というぐらいの気持ちで面接してみてほしい。素直に接したら、素直に返してくれる。そうすれば、勤めてもいなくなる、ということは減ると思う」と呼び掛けました。

報告をする「雲水」代表の立花太郎さん

報告をする「雲水」代表の立花太郎さん

報告をする「ニューフラワー」代表の川島光一朗さん

報告をする「ニューフラワー」代表の川島光一朗さん




登壇者と職親企業の皆さんで記念撮影
登壇者と職親企業の皆さんで記念撮影

最後に「矯正施設と更生支援のあり方」のテーマで、実業家の堀江貴文さんと、職親企業の草分け的存在であるお好み焼き店チェーン「千房」(本社・大阪)社長の中井政嗣さんが講師として対談。堀江さんは「刑務所から出てきた人たちを、いかに社会がサポートできるか、優しくしてあげられるか、ということが、再犯率低下に役立つということを、社会全体が共有することが大事だ。仕事先を提供するのもその一つ。それに、出所しても家がないという状況があるので、更生保護施設はもっと拡充していかなければならない。圧倒的に数が足りない」と指摘しました。

中井さんは「25人雇用して今残っているのは5人。われわれは身元引受人になって、衣食住の全てを取り揃えて、着の身着のまま出てきた人を迎え入れている。それほどのところに入ってきたにもかかわらず、なぜ飛ぶ(逃げる)のか」と容易でない実情を披露した上で「反省は一人でできるけど更生は一人ではできない。受刑者に対する社会の偏見をなくしていくためには(更生の)成功事例を一人でも多くつくっていくことが大事だ」と訴えました。




● 日本財団再犯防止プロジェクト ウェブサイト






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