2016年01月19日(Tue)
節目迎えるハンセン病との戦い
イベントは、ハンセン病患者・回復者に対する偏見・差別の撤廃を訴えるグローバル・アピール宣言式典が中心。世界の回復者と語るワールドカフェ、ハンセン病の歴史の保存を探る人類遺産世界会議、ハンセン病文学の書評合戦、写真展なども予定され、関係者は一人でも多くの参加を呼び掛けています。 2月以降も各国の国際青年会議所やハンセン病の回復者団体と協力、日本財団が作成した「THINK NOW ハンセン病」関連の2本の動画(下記)を活用してインドやブラジル、インドネシアなどで啓蒙活動を行うほか、国立ハンセン病療養所の入所者が残した絵画などの展覧会開催も検討されています。主なイベントは以下の通りです。 グローバル・アピール2016 1月26日午前10時 笹川平和財団ビル(東京都港区虎ノ門1-15-16)11階国際会議場 2006年から毎年、世界ハンセン病の日に合わせて出されており、11回目となる今年は、国際青年会議所とともにハンセン病患者、回復者に対する偏見・差別の撤廃を世界に訴えます。併せて「ハンセン病から差別を考える」国際シンポジウムも予定され、「若者の視点・ハンセン病問題から学べるもの」をテーマにしたパネル・ディスカッションなども開催されます。 ワールドカフェ〜さあムーブメントをおこそう〜 1月27日午後6時半 日本財団ビル(東京都港区赤坂1-2-2)1階バウルーム 世界のハンセン病回復者と日本の若者が直接、対話・交流することで、差別の撤廃に向け何ができるか、考えます。カフェには日本、インド、インドネシア、エチオピア、ナイジェリア、フィリピン、ブラジル、中国から20〜40歳代を中心にした回復者の参加が予定されています。 偏見や差別のない世界に向けオレンジ色のリボン型バッジも作られた 人類遺産世界会議(笹川記念保健協力財団主催) 1月28日午前9時半〜 笹川平和財団ビル11階国際会議場 29、30日 午前9時半〜 日本財団ビル2階大会議室= ハンセン病の歴史保存に取り組んでいる世界20カ国のNGO関係者らが集い、失われつつあるハンセン病の歴史をどう保存し、後世に伝えていくか探ります。初日の28日には「となりのトトロ」、「もののけ姫」などのアニメ映画で知られる宮崎駿監督の出席が予定されているほか、最終日には「東京宣言」が発表されることになっています。 ハンセン病文学の書評合戦“ビブリオバトル” 1月31日午後1時 六本木・多目的スペースumu(東京都港区六本木6-9-1) ハンセン病文学をテーマにビブリオバトルと呼ばれる知的書評合戦でハンセン病に対する知識の啓発を目指します。当日は予選会を勝ち抜いた5人の出場者がそれぞれ5分間、自らが選んだ本を紹介、参加者全員で「どの本が一番読みたくなったか」投票を行い、最多票を得た作品が「チャンプ本」となります。併せて当日は、ハンセン病回復者の森元美代治氏、作家のドリアン助川氏、女優の中江有里氏によるトークショーも予定されています。 写真展 東京会場:1月29日〜2月2日、丸の内オアゾ(東京都千代田区丸の内1-6-4)OO(おお)広場 大阪会場:3月1日〜3月5日、ツイン21 アトリウム(大阪市中央区城見2-1-61 福岡会場:3月9日〜3月13日、イムズプラザ(福岡市中央区天神1-7-11 午前11時〜午後7時 表題は「ハンセン病を考えることは、人間を考えること」。日本財団フォトグラファーの富永夏子さんが過去14年間、ハンセン病患者・回復者が暮らす世界各地のコロニーなどを回り撮影した膨大な写真の中から17カ国46枚を精選、写真家の八重樫信之、黒崎彰両氏による国内写真25枚に年表など資料を添え、ハンセン病をより身近な問題として考える構成となっています。 写真展には2010年、インドのコロニーで撮影された作品も 各イベントに対する問い合わせ等は日本財団コミュニケーション部まで。 電話03-6229-5131、E-mail:pr@ps.nippon-foundation.or.jp。 |