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2015年09月16日(Wed)
拡大続ける西之島
今後、北側に広がる可能性も
既に噴火前の12.3倍


2013年11月の噴火以来、活発な火山活動で拡大を続ける小笠原諸島の西之島(東京)の現状と今後について、9月11日、東京・赤坂の日本財団ビルで開催された海洋フォーラムで、海上保安庁の春日茂・海洋情報部長が講演した。西之島は今年8月時点で、噴火時に比べ12.3倍、2.71平方キロメートルまで拡大しており、春日部長は今後、水深の浅い島北側に溶岩が流れれば、さらに面積が広がる可能性があると語った。

講演する春日部長=左=、右は寺島鉱士・海洋政策研究所長
講演する春日部長=左=、右は寺島鉱士・海洋政策研究所長
海洋フォーラムは笹川平和財団・海洋政策研究所が海洋の関するテーマを中心に、ほぼ毎月1回、開催しており今回で124回目。春日部長によると、日本には活火山と認定されている火山が110カ所あり、うち南方諸島や南西諸島の計39カ所について海上保安庁が監視・観測を行い、必要に応じて船舶に航行警報を周知、火山噴火予知連絡会にも観測結果を報告している。

昨年10月、上空から見た西之島
昨年10月、上空から見た西之島 =海上保安庁提供、以下同じ=


西之島に関しては13年11月20日、南南東500メートルに新島が誕生しているのが確認され、その後の活発な溶岩流出で約1カ月後には当時0.22平方キロメートルだった西之島と合体。今年8月の最新の観測では東西、南北各2キロメートル、面積も東京ドームの約58倍に当たる2.71平方キロメートル、モナコ公国(2.02平方キロメートル)を上回る広さに拡大した。標高も150メートル前後に達している。

西之島と周辺の海底地形
西之島と周辺の海底地形


海面に出ているのは全体が3,000メートルを超える高い山の頂上部分で、春日部長によると今後も、溶岩流出が続いた場合は、海底地形が急深な南側よりも海底が20〜40メートルと比較的浅い北側の面積が増える可能性が高い。

島を断面図で見ると・・
島を断面図で見ると・・


噴火が沈静化した後、精密な測量を行い海図を改訂することになるが、現時点の暫定値でも領海の増加分は約70平方キロメートルと山手線の内側面積(63平方キロメートル)を超え、EEZ(排他的経済水域)も約50平方キロメートルに達する。

続く活発な火山活動=今年7月3日
続く活発な火山活動=今年7月3日


西之島は1973年に初の噴火活動が確認され、今回で2度目。また日本では噴火に伴う新島は20世紀以降、4カ所で計8回観測されているが、2カ所は1年以内に消滅し、新島として残るのは、西之島と鹿児島市の南約90キロメートルにある昭和硫黄島に限られる。このため海域の火山活動によって新たに陸地が形成される過程を観察できる機会は極めて少なく、春日部長は「今後について予測するのは難しいが、海上保安庁として引き続き観測を強化していく」としている。

(宮崎正)









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