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2015年07月01日(Wed)
郡山市に若者の交流と活動の拠点
多目的施設「福島コトひらく」オープン 全面開業は8月の予定

くす玉を割って開業を祝う尾形日本財団理事長
くす玉を割って開業を祝う尾形日本財団理事長=右から3人目=ら


若者の新たな交流・活動の拠点を目指す多目的施設「福島コトひらく」のオープニング式典が6月27日、福島県郡山市富久山町で行われた。式典には施設改修費を助成した日本財団の尾形武寿理事長、地元郡山の品川萬里(まさと)市長らが出席、福島県では最大規模のコワーキング型施設の開業を祝った。
この施設づくりを推進しているのはNPO法人コースター(岩崎大樹代表理事)で、2008年から若者の活動を支援するコミュニティースペースを運営してきた。その経験を元に今回、築30年以上の3階建て倉庫(延べ床面積636平方メートル)を借りて改修した。1階には交流場所や食事スペース、2、3階には会議室や個室オフィスを設置。また、3Dプリンターを備えたデジタル工房やトレーラーハウスのカフェも配置した。

式典当日はあいにく雨模様だったが、コースター会員のほか、福島県内のNPO会員ら約30人が出席した。岩崎代表理事は「作業が遅れ、完成前にオープニングになってしまったが、8月には全面開業します。地域の若者が集う活力ある施設を目指していきたい」と抱負を語った。尾形日本財団理事長は「若い人が元気にならないといけない。国全体をもっと明るく、誇りの持てる日本に立て直すためにがんばっていただきたい」と激励した。

オープニング式典で挨拶する岩崎コースター代表理事
オープニング式典で挨拶する岩崎コースター代表理事


また、品川郡山市長は「口を開くのは楽だが、コトを開くのは大変です。物事に完成はない。この施設は未完成とのことですが、これから未完の完成を見守っていきたい」と期待を寄せた。この後、出席者は地元の高瀬小学校の有志で結成した「こおりやま福来(ふっこう)応援隊」が手作りしたギョウザやお茶のサービスを受け、歓談した。午後には、基調講演やパネルディスカッションが行われた。

お手製のギョウザなどを出席者に振舞う福来応援隊の小学生ら
お手製のギョウザなどを出席者に振舞う福来応援隊の小学生ら


日本財団は東日本大震災の復興支援事業として、アート関連企業「カイカイキキ」(村上隆代表)から交付された3億4,000万円を基に「New Day 基金」を立ち上げた。すでに福島県で2棟、宮城県で1棟のコミュニティ施設の支援を行い、利用されている。今回の郡山市が4棟目で、助成金4,076万円を拠出した。(飯島一孝)

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