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2015年06月30日(Tue)
チャリティTシャツ 展示・販売イベント開幕
会場に展示されているTシャツはまさにアート作品。
会場に展示されているTシャツはまさにアート作品。


プロのクリエーターがデザインしたTシャツを展示・販売して被災地の復興を支援する「クリエーターズチャリティアート展」が29日、東京都・赤坂の日本財団ビルで始まった。10年目となる今回が最終開催。未来に希望を込めたテーマ「Hop Step Next!」に合わせ53点の図柄が集まった。関係者は「多くの人に立ち寄ってもらい、オリジナルのTシャツを手に入れる楽しみも味わってほしい」と話している。7月5日(日)まで。
日本財団日本メディアアート協会が主催。会場には全53点の図柄が完成Tシャツとなって展示されているほか、選んだ図柄を好みの色と形の無地Tシャツにプリントし、自分だけのオリジナルTシャツを作るコーナーも設けられている。このTシャツを購入することで、1枚につき売上の10パーセントが日本財団に寄付され、東日本大震災の被災地復興を支援する事業に活用される仕組み。これまでの寄付総額は98万7776円(2015年3月現在)で、延べ600人を超えるクリエーターが参加している。

図柄とインクの色、そしてTシャツの色と形を選んだら、目の前でプリントしてもらえる。(中央は竹本さん)
図柄とインクの色、そしてTシャツの色と形を選んだら、目の前でプリントしてもらえる。(中央は竹本さん)

シルクスクリーンプリントで、あっという間にオリジナルTシャツの出来上がり。
シルクスクリーンプリントで、あっという間にオリジナルTシャツの出来上がり。


このイベントは、クリエーターで同協会代表理事の竹本明子さんが2004年、横浜市で企画したチャリティのアート作品展をきっかけに始まった。竹本さんはこの年、公益事業を行う団体のパンフレット制作を引き受け、多くのNPOが資金難にあえいでいることを知った。そこで、クリエーターとして何かできないかと作品展を発案し、仲間に呼びかけて開催。ポストカードなどを購入してもらうことができたが、単価が大きくないため売上の10パーセントとしていた寄付金も思うように増やせないなど課題が残った。

そこで、より単価の高いTシャツにクリエーターがデザインした図柄をプリントする現在の方式を思いつき、「クリエーターズチャリティアート展」として第一回を開催した。Tシャツを採用することで、寄付金集めが充実したほか、クリエーターのデザインする面を広くできたり、より多くの人に作品を見てもらったりすることができるようになった。

会期中は午前10時から午後6時まで、図案作りに参加したクリエーターのうち10〜15人が日替わりで接客を担当。訪れた人がオリジナルTシャツづくりのために色などを選ぶ作業を手伝ったり、図柄について説明したりする。竹本さんは「お客さまと直接話ができるので、クリエーターにとっても貴重な機会」と笑顔で話し、「ファイナルの今回はテーマをざっくりとしたものにしたため、より広いバリエーションの図柄が集まりました。お近くの人にはぜひ実際に会場を訪れてもらい、作品の数々に触れていただけたら嬉しい」と期待を込めている。

図柄のエピソードを聞くのも楽しみの一つ。「これは珍しい迷路のデザイン。クリエーターが実際にやってみたら出口につながらなかったので、迷路から出られるよう完成直前に変更を加えた作品です」(竹本さん)。
図柄のエピソードを聞くのも楽しみの一つ。
「これは珍しい迷路のデザイン。クリエーターが実際にやってみたら出口につながらなかったので、
迷路から出られるよう完成直前に変更を加えた作品です」(竹本さん)。


会場で作れるオリジナルTシャツは、インターネットでも同じように組み合わせを選んで注文・購入が可能。展示Tシャツが見られる公式サイトの購入カートに、シミュレーター機能があり、図柄と色などの組み合わせを選んで注文前に確認することもできる。ポリエステルのスポーツTシャツのみ会場限定で販売。(益田美樹)

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