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2015年04月08日(Wed)
宮城県女川町にフューチャーセンター New Day基金 第3弾
オープニング式典でのテープカットの様子
オープニング式典でのテープカットの様子


 震災で津波の被害を受けた女川町に、復興まちづくりの拠点となるフューチャーセンターが完成、3月30日から営業を開始した。アート企業「カイカイキキ」(村上隆代表)から寄付された約3億4000万円を基に日本財団が立ち上げた「New Day基金」による事業の第3弾。21日に再建開業したJR女川駅に隣接し、町内外の人が集う場としても機能する。
施設の全景
施設の全景


 施設名称は「Camass(カマス)」。“かき混ぜる”という意味の女川弁「かます」が由来。ユニットハウスとトレーラーハウスをウッドデッキでつなぎ、海と駅に向かって開けたデザインが特徴的だ。約130平方メートルのユニットハウスにはシェアオフィスと会議室があり、インターネット環境も完備。新規起業や事業の相談など、有料で会員が利用できる。またトレーラーハウスには一般開放の5つの部屋があり、大きなこたつのある部屋など、それぞれ地元の中高生の意見を内装に反映した。

 総事業費は約6,000万円。土地やトレーラーハウスは町からの無償貸与で、スタートアップのための運営費を含めて5,643万円を日本財団がNew Day基金から拠出した。

 女川町は、町の建物の7割が津波で流出か全壊している。フューチャーセンターがある場所は7〜9メートルかさ上げされた土地で、町の中心となる駅前商店街通りの建設もこれからだ。そこに先駆けて設置されたこのフューチャーセンターには、町の関係者の本気が詰まっている。「町内外の人をかき混ぜ、新しい産業や文化を生み出したい」運営に当たるNPO法人アスヘノキボウ小松洋介代表は話す。

アスヘノキボウの小松代表 カイカイキキの綛野さん
アスヘノキボウの小松代表(左)、カイカイキキの綛野さん


 完成を記念して28日に開かれた式典では、女川町長はじめ、商工会、観光協会、復興まちづくり合同会社、水産事業者など、復興を牽引する地元官民のリーダーらに加え、町外の応援企業や支援者ら約80名が一堂に集った。カイカイキキの綛野匠美氏はNew Day基金設立の経緯に触れ、「寄付金が、駅舎とマッチした素晴らしい施設に結実した」と喜びを語り、須田善明町長は「フューチャーセンターという名の通り未来への種を植えて欲しい。ここから女川発が沢山生まれれば」と新生女川の町づくりに意欲を見せた。

女川町の須田町長 日本財団の笹川会長
女川町の須田町長(左)、日本財団の笹川会長



 また日本財団の笹川陽平会長は、「困難な状況の中、このスピードでここまで形にするのは大変なこと。代表の小松さんと町の皆さんの意欲とエネルギーに感動した。終着駅という素晴らしいロケーションを活かして、季節の花が咲き誇る、また来たくなるような町にしてほしい」と述べた。

最後まで盛り上がったパネルディスカッション
最後まで盛り上がったパネルディスカッション


 また、式典後には、町のこれからを考えるパネルディスカッションが開かれた。3時間超のセッション。ベンチャー企業経営者、著名なジャーナリスト、大企業の副社長ら町外からの豪華ゲストに交じり、地元は町長から高校生まで女川を代表する若手リーダー達が登壇した。会場は参加者の熱気に最後まで包まれた。

「LONDON」「ONAGAWA」「NEW YORK」3つの時計
室内には3つの時計


 今後この施設では、月1回、町の課題を専門家と住民が話し合う「フューチャーセッション」が開催される予定だ。「行政・議会・産業・住民の4輪駆動」をはじめ、独自の様々な理念が共有され、実際に機能している町、女川。そこに魅力を感じ、ヒントを求めて集う外者たち。被災地から、日本の未来が生まれている。

 New Day基金による事業では昨年6月、福島県・猪苗代町に築20年の元酒蔵を改造した「はじまりの美術館」が完成、今年3月26には福島市にコミュニティを醸成する町の遊び場「CHANNEL SQUARE福島」もオープンした。このほか福島県郡山市では若者の活動拠点「福島コトひらく」、宮城県七ヶ浜町では菖蒲田浜地域復興拠点施設、さらに福島県二本松市では都市と農村の新しい関係の構築を目指す体験交流施設の整備が進められており、今秋までに相次いでオープンする。(樋口裕司)

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カテゴリ:地域・まちづくり





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