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2014年09月04日(Thu)
「にっぽん文楽」プロジェクト立ち上げ 普及目指し五輪まで年2回公演
 人形浄瑠璃「文楽」の普及を目指す「にっぽん文楽」プロジェクトが立ち上がり、8月27日、プレスプレビューが行われた。2020年の東京五輪まで年2回、全国各地で公演を重ねる予定で、プロジェクトを支援する日本財団の笹川陽平会長は「世界の人形劇の中でも一際、高い芸術性を持つ文楽の素晴らしさを日本人自身が知らないのは惜しい。少しでも多くの人に接してもらいたい」と語った。

プロジェクト公演予想図
プロジェクト公演予想図
 プレビューは来年3月の初公演会場となる六本木ヒルズ(東京都港区)で行われ、メディア関係者ら約70人が出席。会場には300年前、大阪で庶民芸術として生まれて以来、小屋掛けと呼ばれる仮設の劇場で、飲食も自由な開放的な雰囲気の中で育った文楽本来の姿を模して弁当や酒も用意され、仮設舞台では「団子売」の上演も。人形遣いの桐竹勘十郎さんが技芸員を代表して「今は劇場公演中心で敷居が高くなっているが、本来は大道で行われた。食事や買い物のついでに、ちょっとのぞいてみていただきたい」と抱負を述べた。

抱負を語る桐竹勘十郎さん
抱負を語る桐竹勘十郎さん

 総合プロデュサーを務める中村雅之・横浜能楽堂館長は「文楽の観客席は青天井にゴザを敷いただけ、飲食も自由な開放的な空間だった。今回の企画では、そんな文楽の本来の姿を是非、再現したい。その結果“文楽を残すべき”といった運動が広がれば・・」と意欲を語った。

披露された「団子売」
披露された「団子売」

 プロジェクトでは今後、約1億円を掛け、移動式の組み立て舞台が作成される。奈良・吉野のヒノキを福岡に運び、宮大工の手で来年2月にも完成する予定で、関係者によると「仮設舞台」というより「移動式の本格的な舞台」となる見通しだ。

客席には昔ながらに弁当、酒も用意された
客席には昔ながらに弁当、酒も用意された

 来春の初公演では門出を祝い「寿式三番叟」、さらに和歌山県・道成寺の僧侶・安珍と清姫伝説で知られる「日高川入相花王・渡し場の段」が上演される予定。客席は屋外、約300席、雨天の場合は中止、場外からの観劇も歓迎という。10月をめどに大阪公演も計画されている。

 太夫の語り、三味線、人形遣いが一体となった文楽は09年、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されたが、客の伸び悩みで大阪市の橋下徹市長が補助金の見直しを打ち出すなど“経営難”に直面している。国立文楽劇場(大阪市)と国立劇場(東京)での本公演や地方公演を合わせ年間140〜150回の公演が組まれており、今回のプロジェクトの公演はこの枠外。一人2000円程度の席料を予定しているが、日本財団では組立舞台の建設費、興業費用の不足分も合わせ全体で1億5000万円程度の支援を予定している。(宮崎正)




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