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2014年01月20日(Mon)
「街の課題を解決するために」 小学生と楽団による異色のコンサート開催
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小学生165人が参加、迫力あふれるステージ


「私たちの住む街のために〜エールコンサート」と銘打ったチャリティ企画が1月11日、名古屋市の日本特殊陶業市民会館で開催された。次世代の子どもたちが自分たちの住む街の課題を知り、その解決に何ができるか、考えるきっかけを提供する異色の試み。2月20日に子どもたちが投票を行い、地元のNPO5団体の中からコンサート収入で支援する団体を選ぶ。
この取り組みは将来を担う子どもたちが日本ファンドレイジング協会による「寄付の教室」の授業を受ける一方、交響楽団の楽団員による本格的な音楽教育を受けコンサートに参加、入場料の売り上げを地域の課題解決に役立てることで社会貢献や寄付に対する意識を高めるのが狙い。

2012年度から日本財団が、名古屋フィルハーモニー交響楽団と地元の椙山女学園大学附属小学校、広島交響楽団と福山暁の星女子中学・高等学校の2グループを支援してモデル実施しており、今年度は2年目。コンサートでは名フィルと椙山女学園大附属小の児童165人が精力的な演奏を行い、会場には子連れの親子など約1350人が詰め掛けた。

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左から佐野さん、山口さん

公演では、「ポロネーズ」、「ラッパ吹きの休日」などの演奏に加え、「ピーターと狼」では女優・小島範子さんの語りも行われ、会場から盛んな拍手を浴びた。コンサートに参加した6年生の佐野茉鈴さん(12)は「寄付先はこれから決める。街のために役立つことができて嬉しい」と笑顔を見せ、山口乃愛さん(12)は「普段、自分が歌を歌って寄付することなどないので貴重な体験ができた」と語った。

会場入口にはNPO団体のブースも設けられ、名古屋市内を中心に活動する「全国こども福祉センター」、「アクスネット」、「こどもNPO」、「ひろがり」、「楽知ん研究所」の5団体が最近の活動紹介を行った。

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着ぐるみ姿の井上さん

このうち全国こども福祉センターは学生ボランティアとともに繁華街などをパトロールし、同世代の少年に非行防止の呼び掛けを行っており、メンバーのひとり井上奈津さん(15)は子どもに親近感を持ってもらおうと着ぐるみ姿で参加。2月のプレゼンについて「小学生に対してプレゼンするのは初めて。良い機会を与えてもらった。とにかく興味を持って私たちの活動を見に行きたいと思ってもらえるようにしたい」と意気込みを語った。(枡方瑞恵)



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