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2014年01月17日(Fri)
放送倫理・番組向上機構に申し入れも 慈恵病院理事長、講演後に語る
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講演する蓮田理事長

「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」の設置で知られる熊本市の慈恵病院・蓮田太二理事長が1月17日、東京都内で開催された公開研究会で講演、この後、日本テレビに放送中止を申し入れた同系列のドラマ「明日、ママがいない」について「今後、どういう内容になっていくのか知りたい」として、週明けにも日テレを訪問する意向を示すとともに、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会への審議申し入れについても前向きに検討する考えを明らかにした。
「明日、ママがいない」は、児童養護施設を舞台に親と離れて暮らす子供の目線から「愛情とは何か」を問い掛けるドラマとされ、1月15日の第1回放送分では、「赤ちゃんポスト」に預けられた子に「ポスト」のあだ名をつけ、施設長が「お前たちはペットショップの犬と同じ」と暴言を吐くなどのシーンがあり、慈恵病院は16日、「偏見に満ち誤解を招く内容だ」として放送中止を申し入れていた。

これについて蓮田理事長はこの日、慈恵病院がハンセン病患者の救済を起源としている点に触れた上で、「私は子どもの頃、ハンセン病の療養所前を通る時は息を詰め、子供同士のいじめも経験した。児童養護施設で暮らす子どもが、そういう目で見られるようなことは止めなければならない」とドラマの内容に疑問を投げ掛けた。その上でBPOの申し入れについては団体で行うのが原則とも聞いており、さらに検討した上で問題を提起したい、と語った。

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会場の日本財団ビルは120人近い人で満席となった

この日の公開研究会は特別養子縁組の普及に向け、日本財団を事務局に発足した「社会的養護と特別養子縁組研究会」の一環。講演で蓮田理事長は、2007年の赤ちゃんポスト設置後、全国から92人の子供が預けられたほか、併設されている「SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口」には1092件に上る養子希望相談も寄せられ、これまでに190件の特別養子縁組が成立していることなどを紹介した。

これを受け、赤ちゃんポストと連携して活動する「命をつなぐゆりかご」の大羽賀秀夫代表理事は「子どもができない夫婦が(子供の親になるという)新しいステップを踏める時代がようやくきた。養子縁組に対し“捨て子を助長する”、“家族関係が崩壊する”といった批判があるが、すべての子供は施設ではなく家庭で育つべきだ」と強調した。

また養子縁組などで問題となる「出自」について、会場から実際に養子として育ったという男性が「高校時代に自分が養子であったことを知り、また親を失うのではないかと不安になった。子どもが自らの出自を知る権利がさかんに議論されているが、知らない方が幸せなこともたくさんある。知らされない権利があっていいのではないか」と問題を投げ掛け、蓮田理事長も「一律に論じられない難しい問題。検討会議の場にも伝えたい」と答えた。(宮崎正)
タグ:特別養子縁組
カテゴリ:こども・教育




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