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2013年11月28日(Thu)
自分らしい生き方を求める/東京で「ママカレッジ」
 出産・育児休業中のお母さんに復職や再就職、地域での活動に取り組むための知識や情報などを提供する「ママカレッジ」(日本財団主催)が11月20日、東京・赤坂の同財団ビルで開かれた。子育て中の母親ら20人が参加し、ゲストトークと子どもを育てながらの働き方について話し合った。社会復帰への不安などを出し合う中で、子育てと働き続けることをどのようにして折り合うのか、参加した女性にとって、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方の多様性をくみ取るきっかけとなった。

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赤ちゃんばぁ。ママたちはこれからお話し合い
 冒頭あいさつした同財団の笹川陽平会長は「女性をもっと活用するよう企業に対し啓発活動を進め、働きやすい職場環境づくりに向けた情報発信のリーダーになってほしい」と期待を述べた。

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情報発信のリーダーにと、激励する笹川会長

 「ママカレッジ」が開かれた会議室には、2畳ほどのマットが敷かれ生後6カ月ぐらいの赤ちゃんが保育士さんに見守られながらハイハイしたり、和やかな雰囲気の中、集いが始まった。ゲストトークは「モーハウス」(茨城県つくば市)代表の光畑由佳さん。子育て真っ最中だった16年前、電車の中での授乳に困った体験を基に、人前でも気にならない授乳服を開発。子連れ出勤を実践して「産後の新しいライフスタイル」を提唱している。

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マット敷きの保育エリア。ママから離れ泣き顔

 光畑さんのこの日のテーマは「川下りのライフデザイン」。目標を立てて一所懸命に頑張る「山登り型」ではなく、どう進むかゆっくり考え周りの景色を楽しむ「川下り型」の生き方を説いた。上流から下流へ重力に逆らわずに進むので力が要らない。どこの支流に入っても必ず海に出ることができ、失敗はない。結婚・出産・育児と女性には思い通りにならないことが付き物だが、「自分で持っている無限の可能性を信じて、さまざまなことに取り組み中で、進むべき方向性を見いだせる」とエールを送った。

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川下りのライフデザインを提唱する光畑さん

 この後、「子どものいる暮らしの中で“はたらく”を考える」と題したワールド・カフェが行われた。参加者は7、8人ぐらいのグループに分かれ、与えられた3つのテーマについてメンバーを替えながら自由に話し合う方式だ。進行役は非営利型株式会社「Polaris(北極星)」代表取締役の市川望美さん。女性が地域と触れ合うコミュニティーづくりなどに取り組んでいる。市川さんは「特別にスキルがなくても良く、普通であることを価値にすることが大事だ。意識を変えて人と違ってもよいと思うことだ」と指摘した。

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普通であることに価値をと市川さん

 与えられたテーマは「現代の日本社会で子どもを育てながら働くことにどんな問題があるか」「実際に働くことでネック、不安に思うこと」「何をすれば、何があれば、心地よく働くことができるのか。そのために自分ができることは」の3項目。参加者からは「日本の会社は残業する人が優遇され、効率よく短時間で働いても評価されない」「子どもがいるから特別待遇されていると、同性の女性から冷たく見られる」「100%の力で働くと子どもにしわ寄せがいく」など様々な悩み、不満が出された。最後のテーマで出された意見は「(出産・育児中の)時期にはこれだけしかできない。出世は遅くなってもゆっくりと人生を歩みたい」。肩に力が入っていた参加者も心の内を話すことで、少しずつゆとりが出てきたようだった。

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赤ちゃん交えて和やかに話が進む

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テーブルの下で赤ちゃん交流も?

 港区在住の宮崎由紀子さん(43)は生後8カ月の長男玄ちゃんを連れて参加した。来年2月に育児休暇の期限が切れるが、まだ子どもを預ける所は見つかっていない。「今まで育児に追われて社会との接点が希薄になっていた。気持ちを切り替えなければと少し焦っている」と語る宮崎さんだが、実は迷っている。「生活を楽にするためキャリアを活かし、子どもを預けて復職するのがいいのか」「母親は専業主婦で私を育ててくれた。乳児期の今でないと関われない子育てもある。この子を犠牲にしていいのか」と。何かヒントをつかみたいと参加した。宮崎さんに終わった後、何を得たのか聞いた。「自分の評価は会社ではなく、自分でしかできない」。これからもママカレに参加し、生き方を定めたいという。

 「ママカレッジ」は11月9日に名古屋市で開催されたのを皮切りに、今回の東京は2か所目で群馬県でも開催準備が進められている。東京では4か所で月30回のペースで開かれる。日本財団は女性が子供を産み、育て、活躍しやすい社会を実現するため「ママの笑顔を増やすプロジェクト」」を2012年にスタートさせた。「ママカレッジ」をはじめ育児の悩みや保育園不足など母親の想いを葉っぱ型のカードに書き込む「ポストツリープロジェクト」や、NPO法人などで週3日程度働いて復職への足慣らしをする「ママインターンシップ」など様々な活動を展開。母親の働きやすい環境づくりを目指して、NPOや企業、自治体・関係省庁などと協力し課題解決に向けて取り組んでいる。(花田攻)
カテゴリ:こども・教育




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