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2019年10月15日(Tue)
東京2020オリンピック・パラリンピック ボランティア研修スタート
東京2020オリンピック・パラリンピックの運営を手伝うボランティアの研修が始まった。初日の4日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年センターで開かれた研修会には午前、午後合わせて約550人が参加、約3時間にわたって活動する上でのルールや心構え、オリンピック・パラリンピックの歴史などを学んだ。

Volunteer_Trainingtext.jpgボランティア研修テキスト

楽しく学び、一体感の醸成を

報道陣に公開された大会ボランティア「フィールド・キャスト」の研修では、基礎知識を得るための講師によるわかりやすい歴史の紹介やeラーニングを取り入れたダイバーシティの講義、グループワークによる一体感の醸成などが行われた。グループワークでは隣り合わせた3人が1組となり、出題されたクイズに答えたり、障害者理解を深めるための課題を話し合ったり、残り300日を切った大会開幕にむけて意識を高めた。

研修内容は日本財団ボランティアサポートセンターが中心となって検討され、全180ページにわたるテキストも作成、参加者に配布された。テキストはボランティアとしての心構えやオリンピック・パラリンピックの歴史と意義、大会の基本コンセプト実現に向けたダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包括)など6章で構成。リオデジャネイロ2016大会のボランティア経験者のインタビューや車いす利用者へのサポートの方法などが写真、イラスト入りで紹介されている。

参加者の間からは「大変解りやすく、大会でもやれると自信がわいた。本番が楽しみ」という声が聞かれた。

大会組織委員会の坂上優介副事務総長は、「過去の大会にはなかった障害当事者からの説明や、ゲーム感覚で学べる企画もあってわかりやすく、楽しい内容になっている。参加された皆さんの熱気を感じた。この研修を通じてワンチームとしての機運を醸成していきたい」と述べた。
研修は来年2月末まで11都道府県13会場で順次開催される。

この日は東京都オリンピック・パラリンピック準備局による都市ボランティア「シティー・キャスト」の研修も同じ内容で行われた。

大会を盛り上げていくことは光栄だ

ボランティアへの研修プログラムやテキストなどは日本財団ボランティアサポートセンター、通称ボラサポが中心になって練り上げられた。会場に足を運んだ日本財団の笹川順平常務は、「みんながみんなを支える社会、インクルーシブな社会の実現を目指す日本財団にとっては、東京2020オリンピック・パラリンピックは願ってもない機会。大会を盛り上げていけることは大変、光栄だ」と述べ、改めて大会への期待をにじませた。

「ボランティアは奉仕活動ととらえられがちだが、『自ら楽しんで』というのが一番大切なキーワード。選手、観客、ボランティアがともに喜びをわかちあい、楽しむことが大会の成功につながると思う」

ボラサポは2017年、大会組織委員会と日本財団とが締結したボランティアの連携・協力に関する協定に基づいて設立され、ボランティアに関する情報発信やイベント・フォーラムなどの実施、研修プログラムの作成や講師の育成、平昌2018冬季大会での調査などを通して東京2020大会の機運醸成に努めている。

研修プログラムやテキスト作成の中心的な存在であるボラサポ参与の二宮雅也・文教大学准教授は具体的な工夫をこう話す。

「わかりやすさ、読みやすさを意識して内容を考えた。研修では聴覚に障害のある方むけに手話を用い、テキストでは2次元コードで音声ガイドが流れるよう視覚障害の方にことも意識した。研修、テキストを通して多様性の大事さを理解し、ますます大会に関心をもっていただきたい」


2020ボランティアとは…

ボランティアには選手村や競技会場などで運営を手伝う「フィールド・キャスト」と呼ばれる大会ボランティア、国内外からの訪問者を空港や駅、観光地や街なかで案内などの活動をする都市ボランティア「シティー・キャスト」がある。

フィールド・キャストは20万4680人の応募者から選ばれた約8万人が案内、運営サポート、競技、ヘルスケア、移動サポートテクノロジー、アテンド、メディア、式典の9つの分野で活動する。募集主体の組織委員会によれば、参加者は10代から80代まで年齢層は幅広く、50代が22%、40代が19%と多く女性が61%を占める。全体の12%は外国籍で120カ国・地域から集う。活動時間は1日8時間、ユニホーム一式と弁当、交通費1日1000円分のプリペイドカードが支給される。

シティー・キャストは約1万1000人の登録者を誇る東京マラソンボランティアに加えて3万6649人の応募者から選ばれた約4万人、東京都など競技会場のある自治体が募集した。

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