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2018年12月03日(Mon)
“革命の聖地”延安の大学にも
日本語図書寄贈先 計75大学に
中国の若者の日本理解に一役


中国の大学に日本語図書を贈るプロジェクトの新たな寄贈先に中国陝西省の延安大学が決まり11月29日、プロジェクトを進める日本科学協会(大島美恵子会長)と延安大学(張金鎖学長)の間で贈呈式が行われた。1999年にスタートし、20年目を迎えた同プロジェクトの図書寄贈大学はこれで計75大学、寄贈図書も計374万冊に上り、日本科学協会が進める日本知識クイズ大会や作文コンクールと併せ中国の若者の日本理解に一役買っている。

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図書寄贈の調印式:左から王建新・中国教育図書輸出入有限会社総経理、張学長、大島会長、笹川陽平・日本財団会長


延安は中国共産党が1937年から10年間、活動拠点としたことから中国では“革命の聖地”と呼ばれる。延安大学は中国共産党が初めて作った総合大学で、大学名は故毛沢東主席の命名とされる。現在、学生数は約1万5000人、80人が日本語を専攻、170人が第2外国語として日本語を学ぶ。贈呈式は学生や関係者約300人が出席して行われ、張学長は「図書寄贈を機に双方の協力が強まり、人材育成ひいては中日両国の民間交流も強固になる」と期待を述べた。

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会場には日本語を学ぶ学生ら約300人が



これに対し大島会長は「図書寄贈や日本知識クイズ大会は日中友好、両国の未来を担う青年の交流を促進するのが狙い」と語り、プロジェクトを支援する日本財団の笹川会長は「日中間には時にトラブルもあったが、2000年の歴史で見れば世界でも稀有な穏やかな関係で推移してきた」とした上で「若い人には両国が相互補完関係にあり、世界平和の実現に大きな責任と義務を負っていることを自覚してほしい」と語り掛けた。

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日中関係の将来語る笹川会長



プロジェクトは日本科学協会が日本国内の大学や出版社、企業などから寄贈図書を集め、中国・天津港に陸揚げした後、中国教育図書輸出入有限会社を通じて中国の各大学に送られ、延安大学には近く1万3000冊が第一陣として届けられる予定。

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学生を代表して日本語専攻の高夢媛さんが感謝を述べた



現在、世界の大学で日本語を学ぶ学生は104万人に上り、うち62万人を中国の学生が占める。日本知識クイズ大会は日本語図書寄贈大学を中心に昨年は116大学が参加する大きなイベントに成長しているほか、2013年から中断されていた作文コンクール「感知日本」も来年から復活される見通し。同コンクールは日本科学協会と中国青年報社の共催で、日本に対する印象を中国語で募集していたが、尖閣諸島問題に伴う反日感情の高まりで中断された経過があり、一連の動きは最近の日中間の緊張緩和が反映した結果とみられる。

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延安は“革命の聖地”、旧跡には指導部の銅像も



カテゴリ:世界







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