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2018年06月21日(Thu)
「ひと踏ん張りして、乗り越えて」
障害者が働く生花店&カフェ開設から1年
ローランズグループ福寿満希さんに聞く(上)


障害のあるスタッフが中心となって働く生花店&カフェ「ローランズ原宿店」が、日本財団との共同事業で東京・原宿エリアに誕生して1年余。「ひと踏ん張りして、乗り越えて」。ここを含めフラワーショップ3店舗の経営に全力を挙げる「ローランズグループ」の代表・福寿満希さんは、原宿店の道のりをそう振り返った。インタビューを上下2回に分けて紹介する。

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開店1年余。ローランズ原宿店の前に立つ福寿満希さん



― この1年どうだったか。
「原宿店をオープンさせていただいたことが、ローランズの存在を知ってもらう大きなきっかけになりました。それを強く感じる1年でした。障害がある人が働いていることを知らずに来店される方も多く、そのことがすごくうれしい」


― 難しかった点は。
「障害があるスタッフが働いているお店だと極力伝えない方向で運営しているので、スタッフによっては、早くお話をいただくとスピードがついていかなったり、情報が複数量になると混乱してしまったりする場合があります。福祉を売りにしないスタンスと、サービスの質を保つことのバランスをどう取るか、難しさを痛感しました」


― どう対応したか。
「もちろん、一般レベルの接客やサービス提供レベルに近づける努力は欠かさぬ中で、今も模索中です。『このお店では、ゆっくりとしたコミュニケーションを取らせていただいています』『一つひとつの商品に心を込めてお作りしているので、少々お時間をいただく場合もありますがおくつろぎになってお待ちください』と、店頭にさりげなくディスプレイすることなどを工夫しました」

「店では難聴のスタッフも接客を担当することがありますが、お客さまの声が届かない時があることをどうしていくかを、めいめいで検討し『私は耳が聞こえないのですが、それでもよければ、おうかがいしてもいいですか』などという指差しカードを見せる方法はどうか、と本人からアイディアがあり、導入準備を進めています。現場からそうした意見が生まれてくるのは、すごくいいことです」


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原宿店の店内で福寿さんとスタッフ



― 店の経営は順調だったか。
「正直に言うと最初の半年はとても大変でした。日本財団との共同事業の声掛けをいただき、本当にありがたいことに原宿に店舗をオープンさせていただきました。しかしまだ会社も3年目に入ったばかりの時で、過去、都心での店舗オープンにこぎ着けたことがありましたが、事業がスタートできないという苦い経験もあり『都心での店舗オープンはまだ先の夢』と思っていたため、当時、潤沢な資金が準備できていたわけではありませんでした」

「その中で借り入れをせず、ぎりぎりの中で資金を工面していったので、オープンから店が回りだすまでのさまざまなコスト。これが実のところとても大変でした。オープン後、お客さまが少ない時期も続き、あと1年もつかな、と思ったこともありました」



― 併設カフェの看板メニュー、スムージーの評判は。
「食べられるお花で彩られたオープンサンドとスムージーをセットで購入される方が多い。スムージーショップにいらっしゃったことがきっかけで、お花を買ってくださる方もいて、スムージーのショップが花を手に取るきっかけ作りの場にもなっていると感じます」

「働いているスタッフのさまざまな特性上、マニュアルをしっかり作っているつもりでも、サービスの質にばらつきが出てしまうこともあり、お客さまからクレームをいただくこともあります。つい事情を説明したくなる気持ちをみんなでぐっとこらえて、周りのショップと同じフィールドで勝負するんだ、と改良・改善を続ける毎日です。でも、改良・改善の終わりはお店の終わり。まだまだ良くしていけると思っています」



ローランズ原宿店
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3-54-15 ベルズ原宿ビル1F
電話:03(6434)0607
FAX:03(6434)0608



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