CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

前の記事 «  トップページ  » 次の記事
2018年05月01日(Tue)
日本財団DIVERSITY IN THE ARTS
フリーペーパー第3号5月発行
特集は「売ること、買うこと」


障害のある人たちのアートと多様性(ダイバーシティ)をアピールする日本財団DIVERSITY IN THE ARTSでは、タブロイド版のフリーペーパー第3号(03)を5月の連休明けに発行する。特集は「売ること、買うこと」で、アート作品の売買に関して複数の角度から取り上げる。ページ数は24ページで、文化施設や福祉施設、大学、全国の書店などに配置する。

001.jpg

フリーペーパー創刊号(左)と第2号の表紙



日本財団では、2016年に事業「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS」を立ち上げた際、ウエブメディアとフリーペーパー(タブロイド版)の両方を通じて情報発信を強化することにした。障害のある人のアート作品や、それを取り巻く文化を広く紹介し、新たなプラットホームを作り出すのが目的。ウエブサイトだけでなく、紙の新聞を発行することで、幅広い年齢層に届けていこうというのが狙いだった。これまでに創刊号(01)を昨年6月、第2号(02)を同年10月に発行した。部数はともに1万5千部で、ページ数は各24ページ。
第3号の発行を前に、編集者兼ライターの石田エリさんと佐藤恵美さんに改めてフリーペーパーの編集方針を聞いた。石田さんらは事前に障害者の人たちとやりとりし、要望を聞いたところ、文字はゴシック体が読みやすく、むずかしい漢字にはルビを振ってほしいという声が多かった。そうした要望に応えつつ、字の大きさもあまり小さくしないように心がけたという。

002.jpg

インタビューに答える石田さん(右)と佐藤さん)



さらに、障害のある人のアート領域にまだなじみのない新規読者を開拓するため、毎回特集を組むことにした。創刊号の特集のテーマは「ダイバーシティをどう思う?」で、タレントのマツコ・デラックスさんと日本財団の笹川陽平会長がダイバーシティについて語り合った対談をまとめたものだった
第2号は、昨年10月に東京・青山で開催された「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS企画展ミュージアム・オブ・トゥギャザー(略称・MOTO)」に合わせて発行したため、特集のテーマも「アートは誰のもの?」とし、同展のキュレーターを務めたロジャー・マクドナルドさんと塩見有子さんとの対談が中心だった。

第3号では、障害のある人たちのアートの売買が特集のテーマになる。そのテーマを選んだ理由について石田エリさんは「昨年10月のMOTOで入場者から『この作品は買えるんですか』という質問が多かった。私自身、お金を出しても買いたいと思っていたので、このテーマを取り上げた」と語る。
そこで、長きに渡りアウトサイダー・アートや障害のある作家の作品、現代アートの作品を紹介されているインディペンデント・キュレーターの小出由紀子さんと、障害のある人たちのアートの商品化を推進している一般社団法人たんぽぽの家Good Job!センター香芝の責任者にインタビューし、記事を執筆した。石田さんは「アートの分野では、障害のある作家の作品を大切に扱う人がいる。また、作品を商品化して販売し、障害者の生活をより良くしようという障害者支援施設もある。両方の実情を聞いて読者に考える材料を提供したい」と話している。

また、石田さんは「創刊号、第2号の発行後、評判を聞くと『ウエブでは情報がどんどん流れていくが、紙はじっくり読めるのがいい』という反応が年配者だけでなく、若者の間でも広がっている。紙化することで手触りが伝わってきて、コミュニケーション・ツールになってきている」と語る。
一方、佐藤さんは「アートは、美術の歴史や時代性を踏まえたうえで鑑賞したほうがよいと思っていたが、障害のある人が係わるアート作品や活動に触れて、本来もっと自由に見ていいことに気付き、そうした固定観念から解放されるような感覚があった」と話す。創刊号の在庫はすでになくなりつつあり、第2号も順調にさばかれていることから、作品の魅力がフリーペーパーの好評につながっていると言えそうだ。




日本財団DIVERSITY IN THE ARTS ウェブサイト







 熊本城大天守のしゃちほこ2年ぶりに復活!  « トップページ  »  178自治体が手話言語条例制定