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2018年04月26日(Thu)
日本の生薬づくりや棚田保存に歓声
ミャンマー・カレン州の13人来日
薬草資源開発の拡大に向けて


ミャンマー・カレン州で日本財団が支援する薬草事業の関係者13人が4月中旬来日、8日間にわたり日本の薬草生産の取り組みや世界農業遺産となっている石川県輪島市の白米千枚田などを見学した。現地でプロジェクトを指導する日本財団の間遠登志郎職員は薬草の輸出に向けた品質管理基準づくりにも意欲を見せ、東京農大の鈴木健一郎教授も「豊富な薬草とともに事業にかける関係者の高い熱意がある」とプロジェクトの将来に期待を寄せている。

東京農大の関係者も交え記念撮影

東京農大の関係者も交え記念撮影


一行はカレン州の州都パアンにある薬草資源開発センターのセンター長ら6人とカレン州政府の森林局長、ゾー・ミン前カレン州首相(知事)ら計13人。ミャンマー東部のタイ国境に位置するカレン州は、つい最近まで小数武装勢力と政府軍の内戦が続いたこともあり、地域の復興や産業の育成が大きな課題。今回の訪問も日本における薬草の活用や地域づくりが視察の目的となった。

4月10日の来日後、長野、石川、富山3県を回り、養命酒・駒ヶ根工場や養命酒の原材料の一つクロモジを出荷する白峰産業(石川県白山市)、輪島塗で有名な藤八屋(石川県輪島市)、「反魂丹」の製造販売で知られる池田屋安兵衛商店や広貫堂資料館(いずれも富山市)を視察した。

白峰産業の薬草処理を見学

白峰産業の薬草処理を見学



さらに石川県立自然史資料館では2011年に国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の取り組み、輪島市の観光課では白米千枚田の保存に向けた棚田オーナー制度について説明を受け、最後に東京で薬草事業の指導に当たる東京農業大学でのセミナーにも出席、精力的なスケジュールをこなした。

反魂丹製法の歴史を聞く

反魂丹製法の歴史を聞く



池田屋安兵衛商店では親方の指導で昔の反魂丹の製法も体験。きれいな反魂丹の粒が出来上がると歓声を上げ、能登の里山里海や白米千枚田についてメンバーの一人は「山岳地帯の多いカレン州にも棚田に似た段々畑があり、棚田を支えるオーナー制度など参考になる点が多かった」と感想を漏らした。

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輪島塗の作業も見学した



帰国に先立ち日本財団を表敬訪問、笹川陽平会長は「カレン州では少数武装勢力との停戦も実現し、これからは州全体が良くなる」、「薬草は近い将来大きな輸出産業になる可能性を秘めている」と一行を激励した。

薬草資源開発センターの事業は、センターで栽培されたノニ(ヤエヤマアオキ)の出荷が始まっているほか、近隣の農家から集め一次加工した乾燥ショウガやウコンに中国や日本などから大口の引き合いも来始めている。

多くの国が残存農薬などの基準を設ける中、輸出を伸ばしていくには国際的にも通用する品質管理基準が必要で、間遠職員はできる限りセンターが基準作りの主導的役割を果たせるよう頑張りたい、と語っている。
タグ:薬草 ミャンマー
カテゴリ:世界







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