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2017年12月01日(Fri)
日本財団DIVERSITY IN THE ARTS「パフォーミングアーツ」
アジア太平洋障害者芸術祭に向け
メンバーが活動をスタート


日本財団とユネスコ(国連教育科学文化機関)は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせ、障害者による国際舞台芸術祭を開催するが、それに先立って2018年3月にシンガポールでアジア太平洋障害者芸術祭「TRUE COLOURS」を開催する。これに向けて日本財団DIVERSITY IN THE ARTSのパフォーミングアーツ部門は今秋から活動を開始した。12月3日の国際障害者デーを前に、この活動を紹介する。

横浜のパラトリエンナーレで熱演するパフォーマーたち

横浜のパラトリエンナーレで熱演するパフォーマーたち


インタビューに答える金井ケイスケさん

インタビューに答える金井ケイスケさん

パフォーミングアーツ部門で作品を演出するのは、日本人で初めてフランス国立サーカス大学に留学し、サーカス・アーティストとして世界で活躍する金井ケイスケさん(44)。出演者には、義足の女優・ダンサーとして活動する森田かずよさん、ダンサーとして活動しながら障害者をサポートするアカンパニストも務める定行夏海さん(27)らがいる。

金井さんは中学時代から大道芸を始め1997年、文化庁国内研修員として能を学んだ。1999年、文化庁海外派遣研修員として、フランス国立サーカス大学に留学した。卒業後、サーカス「CYRK13」の一員として2年間、ヨーロッパを回った。その後、フランス現代サーカスカンパニーを立ち上げ、ヨーロッパ、中東など35カ国で公演した。2009年に帰国後、舞台、大道芸など多方面で活躍している。

金井さんは「パフォーミングアーツは障害のある、なしを感じさせない。サーカスも一輪車や空中サーカスがあり、みんながひとつの家族のように有機体になって参加している。基本的には観客と、どう一体になれるかです」と語った。

行定さん(左)と一緒にダンスを踊る森田さん

行定さん(左)と一緒にダンスを踊る森田さん

森田さんと定行さんは10月7〜9日の3日間、横浜市横浜港にある象の鼻テラスで行われた「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017」に出演した。この催しは、障害のある人と多様な分野のプロによる国際芸術祭で、横浜ランデブープロジェクト実行委員会とNPO法人スローレーベルが主催、横浜市の共催で行われた。ウサギの扮装をした人たちによる「不思議の森の大夜会」と、空中ブランコや森田さんと定行さんによるデュオ・ダンスなど盛りだくさんの「現代サーカス」の2部構成で、集まった観光客らが盛んに拍手をしていた。

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インタビューに答える森田さん

来年3月のアジア太平洋障害者芸術祭には、デュオ・ダンスを踊った森田さんと定行さんが出演する予定で、今回は芸術祭に向けての試演といえる。森田さんは生まれつき、背骨や手足に障害があるが、ミュージカルを見てあこがれ、18歳から芝居を始めた。義足をつけながら、女優だけでなくダンサーとしても活躍。2011年には北九州&アジア全国洋舞コンクールでバリアフリー部門チャレンジャー賞を受賞した。NPO法人ピースポット・ワンフォー理事長でもある。

 森田さんは、パフォーミングアーツの魅力について「たぶん違う身体を持っているので、自分の身体の開拓、自分を知ることになり、新たな発見があるからだと思う」と語った。

一方、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSは、2020年の国際障害者舞台芸術祭に出演するダンサー、俳優、パフォーマーを発掘・育成するプログラムを11月から開始した。ともに金井ケイスケさんが講師を務め、日本財団が助成する。

トップ・アーティストの育成プログラムは、11月18日から東京都江東区豊洲にある新豊洲Brilliaランニングスタジアムで始まった。来年2月まで計5回行われ、欧米のサーカスメソッドをベースに、表現力の向上を目指す。

また、トップ・アーティスト発掘のためのワークショップは12月3日、大阪市北区扇町のカンテレ扇町スクエア1階イベントスペースで行われる。これからの舞台芸術を担う人材として活躍できるよう、様々なジャンルの人との協働の場を提供する。



● 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS パフォーミングアーツ・グループ ウェブサイト
● 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS ウェブサイト
● 国際障害者舞台芸術祭(日本財団公式ウェブサイト)







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