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2017年10月10日(Tue)
【職員レポート】環境DNAラボに最優秀賞
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「マリンテックグランプリ」
海の産業と雇用を生み出す



海に関連する技術ベンチャー企業の育成支援をしている日本財団と株式会社リバネス(本社・東京都新宿区)は9月30日(土)、コクヨホール(東京都港区)で、世界を変える海洋技術イノベーションに挑戦する「マリンテックグランプリ」を開催。全国の研究者や経営者約30組から選抜した12組が最終発表を行い、最優秀賞1組に環境DNAラボ(京都市)を選びました。

最優秀賞に選ばれ、喜びと決意を語る、環境DNAラボ代表の山中裕樹氏

最優秀賞に選ばれ、喜びと決意を語る、環境DNAラボ代表の山中裕樹氏


このアクセラレーション(育成)プログラムは日本財団が今春、リバネスと開始した助成事業で、専門性の高いスタッフが研究者や経営者に伴走しながら事業計画の立案や起業、資金調達を支援するものです。日本財団は1967年の設立以来55年間にわたり、船舶・関連工業の技術開発や海洋の人材育成などに力を入れていることもあり、今回のプログラムは中核となる技術が海に関連のあるものだけを対象としています。

あいさつをする日本財団の海野光行・常務理事

あいさつをする日本財団の海野光行・常務理事


発表会の冒頭、あいさつに立った日本財団の海野光行・常務理事は、十代の約4割は海に親しみを持っていないという「海と日本に関する意識調査」(7月に日本財団が発表)の結果を紹介した上で、「夢があるからこそ人が感心し、集まる。夢を与える人になってほしい」と発表者を激励しました。

MarinBioはロート賞を受賞した(左が代表の八木寿梓氏)

MarinBioはロート賞を受賞した(左が代表の八木寿梓氏)


ロート賞を受賞したMarinBio代表の八木寿梓氏は、海藻の有用成分をこれまでの何倍も早く分析することができる技術を用いて機能性食品を開発することを発表。これにより地場産業の活性化とともに「医食同源」のもと健康寿命の向上など、地元である鳥取を創生する夢を語りました。

環境DNAラボ代表の山中裕樹氏は、自身の研究テーマである生物の生息する水のDNAを分析するだけで水中に生息する生物の特定や資源量のモニタリングを可能とする技術を紹介。この技術を全国多地点で適用することで、テレビで天気予報を見るぐらい気軽に、水中生物の状態を把握し、環境保護や養殖の効率化、安全管理などを実現する、将来構想を語りました。

全チームと審査員の記念撮影

全チームと審査員の記念撮影


当日は審査員として日本財団とリバネスだけでなく、日本たばこ産業(株)、ヤンマー(株)、大日本印刷(株)、三井化学(株)、日本ユニシス(株)、新日鉄住金エンジニアリング(株)、ロート製薬(株)、ツネイシホールディングズ(株)、古野電気(株)、(株)グローカリンク、(株)浜野製作所からの審査員が審査を行い、環境DNAラボを最優秀賞に選びました。

今回最終まで勝ち進んだ12組は今後も支援を受けながら事業化を目指します。

審査委員長を務めたリバネスの丸幸弘代表取締役は「地球規模で世の中を変えていくという、大きなビジョンや夢を見せてくれた。そしてその可能性も感じられた」と受賞理由を説明し、今後の協力と連携に向けエールを送りました。これを受けて環境DNAラボの山中氏は、本来人前で話すことは苦手としつつも「思いはかなうと思っています。この技術を一緒に育てていく仲間を見つけ夢の実現に向けて頑張りたい」と決意を表明しました。

懇親会では活発な交流も

懇親会では活発な交流も


今回のようなアクセラレーションプログラムは通常、ハイリターンを狙い積極的な投資を行うベンチャー投資会社が実施する仕事と思われがちですが、研究が進んでいてもビジネスモデルが未発展であったり、販売を行った実績が少なかったりするなど、収益面でリスクの高い初期段階の支援は極めて限られており、ベンチャー投資が活発な欧米などでも歴史の浅い取り組みです。

(海洋事業部/石川 陽介)








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