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2017年09月29日(Fri)
「失った時間を埋めてほしい」と激励
一時帰国の比残留2世、沖縄知事を訪問
国籍取得し親族との交流深める


日本の国籍を取得し一時帰国したフィリピン残留日本人2世、仲地リカルドさん(83)と岸本ヤス子さん(80)が29日、沖縄県庁に翁長雄志知事を訪問、翁長知事は「皆さんの戦争中のご苦労は知っています。これからも親族と交流を深め、失った時間を埋めてほしい」と励ました。これに先立ち2人は27日、父親の生家などを訪問、亡き父への思いをはせた。

翁長知事(前列左から4人目)とともに記念撮影も

翁長知事(前列左から4人目)とともに記念撮影も


翁長知事とは開会中の沖縄県議会の合間を縫って約20分面会。2人が「日本の家族と会えてうれしい。日本人の血が流れていることに感謝している」(リカルドさん)、「父が住んでいた場所が分かり感謝している。戦後長い時間が経ったが、故郷が分かりうれしい」(ヤス子さん)などと語ると、翁長知事も「新聞のニュースで皆さんのことはよく知っています。こうして会えてうれしい」と歓迎。同行した仲地さんの息子のラウエルさんも「沖縄とフィリピンはとてもきれいでよく似ている。貧困だった沖縄が戦後、こんなに復興したのはすごい」と印象を語った。

同席したリカルドさんの姪にあたる比嘉淑子さんは「父が亡くなった時、大切なものが仏壇の下にあると聞いていたので開けてみたら戸籍謄本が出てきた。そこに(リカルドさんの父)仲地平次郎さんの名前も載っていた」と明らかにするとともに、「父親が生きているうちに平次郎さんとの対面を実現したかった」と語った。

これに先立つ27日、リカルドさんは平次郎さんの出身地、沖縄県本部町を訪問、親族が見守る中、祖父の仲地平太郎さんら一族が眠る墓にフィリピンから持参した菓子などを手向け、帰国を報告。この後、平次郎さんの生家や地域の公民館で親族や区長から伝統民謡や踊りの歓迎を受け、「父の故郷に来れて嬉しい」「みなさんのおもてなしに感謝する」と喜びを語った。

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親族ら関係者とともに墓参


リカルドさんの長年の夢だった「父のルーツ」は、就籍をめぐる一連の調査でようやく判明したが、平次郎さんは戦中、フィリピン・クヨ島でゲリラに襲われ亡くなったとされ、その後の詳細は不明。リカルドさんは「父の亡骸がどこにあるのかも分からないが、わたしがこの歳まで生きてこれたのは神が私を家族と引き合わせるためだった。本当に感謝している」と述べた。

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関係者を前に帰国の挨拶


稲嶺市長を中央に記念撮影(左がエバさん)

稲嶺市長を中央に記念撮影(左がエバさん)

一方、ヤス子さんは父の出身地・名護市の市役所に稲嶺進市長を訪問。ヤス子さんが「父の生まれ故郷に来ることができうれしい」と語ると、稲嶺市長も「昔、フィリピン沖縄協会の一員として(ミンダナオ島の)ダバオに3回、植林に行ったことがある」と応じ、同行した娘のエバさんも入れ記念撮影し二人を励ました。

この後、ハワイ・ヒロ市に住んでいることが判明したイトコの岸本タカヤスさんに電話。ヤス子さんが「沖縄にあなたを探しに来た」と語り掛けると、タカヤスさんは「沖縄には親族がいないと聞いている。でも、こうしてイトコであるあなたと話せて夢のようだ」と喜びを語った。この後、父親の岸本伊祐さんが通った小学校を訪問。改築され当時の面影はなかったが、創立100周年を記念した冊子に伊祐さんや伊祐さんの兄の名があるのを見つけ、エバさんとともに喜びの声を上げた。仲地リカルドさんと岸本ヤス子さんは30日にフィリピンに戻る。







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