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ハートさんの 《活動だより》
「なら犯罪被害者支援センター」の事務局・支援員スタッフが、
日々の支援活動のようすを報告いたします。
ブログを通じて、犯罪に遭って困っている方々にセンターの存在を
知っていただきたいと願っています。
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「犯罪被害者支援 奈良県民のつどい」を開催しました[2012年03月11日(Sun)]
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                    写真:ウエルカムコンサートで演奏する県警音楽隊

とき   :平成23年11月25日(金) 13:30〜16:40
ところ :やまと郡山城ホール 小ホール
主催 :奈良県・奈良県警察・(公社)なら犯罪被害者支援センター
内容 ◇オープニング 奈良県警察音楽隊によるウエルカムコンサート
    ◇開会式典   主催者挨拶 等
    ◇基調講演   講師:鈴木共子氏
    ◇映画上映   「0からの風」(主演:田中好子、監督:塩屋 俊)
            鈴木共子氏の実話をもとに制作された映画です。

鈴木共子さんの1人息子零さん(れい・当時19歳)は2000年の春、大学に入学したばかりの時に飲酒・無免許運転の暴走車にはねられて命を奪われました。


交通事故の遺族となった鈴木さんは気が狂うほど自分を責め続けましたが、一方で加害者を裁く「業務上過失致死罪」では、最高刑がたった5年間であることを知り愕然としました。


やむにやまれぬ「怒り」の気持ちで自ら街頭に立ち、「悪質ドライバーに対する量刑見直し」の署名活動を始めました。他の交通事故遺族らとの連携も始まり、その結果2年間の活動による署名は37万5000人に上りました。これにより2001年「危険運転致死傷罪」(最高刑期20年、併合加重刑期30年)の改定を成し遂げました。これは一般市民による初めての法改正となりました。


 鈴木さんはなぜ行動ができたのかについて、「友達のお父さんが支援員活動をしていたこと、担当の支援員も交通事故被害者であったこと、そして早期支援(早い時期からの支援)を受けることができた、こうしたラッキーなケースだったので結果的に今の私がある」と説明されます。


 事故当初に強かった「怒り」感情は、現実から目を逸らさせ、行動のエネルギーになったことは事実ですが、一方で心身ともに消耗し、疲れてしまいます。鈴木さんはやすらぎを求めている自分に気づき、アーティスト(造形作家)の才能を生かして、「生命(いのち)のメッセージ展」を始めました。


メッセージ展では犠牲者の等身大パネルに事故のようすを記したボード、写真、遺族のメッセージ、そして足元には生きた証である遺品の靴が置かれ、パネルの前に立つと「生きたくても生きられなかった被害者の想い」がひしひしと伝わってくるのです。


全国各地で巡回展を行っている「いのちのメッセージ展」のメッセンジャーは146名となり、開催は103回を迎えます。「こうした犠牲者の存在を通じて、生きていることの奇跡、命の輝きを感じ取って欲しい」と話されます。


そして「メッセージ展には『犠牲者の生命を無駄にしない』『犠牲者の分まで生きる』という誓いが込められています。ひとりひとりが生きることに誠実であれば、無謀な交通事故やさまざまな犯罪やいじめなども起こらないと信じています」と聴衆に訴えました。

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                      写真:講演する鈴木共子氏
【犯罪被害者支援 県民のつどいの最新記事】
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