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南国の陽気な風:地域活動支援センターかふぇらて

南国宮崎から精神障がい当事者が地域で自分の持っている特性を活かすことを、お互いサポートしたり、支え合うことを、日々実践する居場所としての地域活動支援センター「かふぇらて」から発信するブログ


困っている課題を事業として起業する! [2014年12月21日(Sun)]
精神障がい者自立支援ネットワーク宮アの賛同者・西畑良俊さんが実施しているコーチングは、一般の方にも精神疾患を持っている方にも効果があるということで、フリーの立場になったのを機会に1000人の無料体験を実施されていますが、いつまでも無料ということでは継続できないのも現実なので、そこをどのような事業として成立させるかというとこに課題があるわけですけど、障害を持って勤めるとこもない人には、有料ということで改善の可能性があっても受けられないというのも現実です。

精神疾患者(県内4万1千人)の経済的現実は、疾患があっても一般就労している方は100人ほどで、働きたくても働くとこがない現実の中で生活保護か障害年金か家族の支援で生活している方が大半であることを考えれば、誰もが平等に医療は受けられるための保険制度を利用した安くて診療が受けられる制度が必要とされています。

自由診療だと経済格差によって病気の治療を受けられる方と受けられない方が存在することはおかしいというのが誰もが認識しているコンセンサスではないでしょうか。

イギリスでは、認知行動療法というカウンセリングによる療法が精神疾患者に対して効果があることを実証しているので医療として推進しているのを、我が国も参考にしてうつ病の増加に対する対策として認知行動療法を医療に組み込んで推進することで保険が適用されることになり、今までの自由診療(オープンプライス)だと1時間1万円が千円で受けられるようになったことは素晴らしく前進ではありますが、病院サイドとしては担当者が精神科医でなくてはならないという条件がついていることから認知行動療法を熟知した精神科医を雇用しなければならないのと、精神疾患は即効果があり改善するものではないので費用対効果を考えると積極的に推進する病院がないというのも現実です。

宮崎の病院で保険を適用して医療として実施しているとこはないのも現実です。

日本では、認知行動療法を熟知しているのは心理療法士なので、彼らが担当できるシステムであれば最善なのですが、医師法でそこにバリアが請じているということです。

改善が見込める療法があっても誰もが受けられるシステムではないということで、日本では、絵に描いた餅という施策になっているとこです。

ただ、現実的には改善する方法があるのにそれが活かされていないとこに憤りを感じますが、個人として多くの方が困っていることを社会的課題として気付くことがまず大事で、その次にはどうしたらこの課題を解決につなげることができるか、多くの方が抱えている課題を解決するのに社会的起業として考えなければならない現実だと思っているとこです。

続きは、社会起業が成立つことに関して、明日記載します。

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