MFCGモニターツアーレポートD【9月18日 カンコース村での活動に同行】 [2015年10月29日(Thu)]
MFCGの活動を支援しているミッチーです。 今回は、モニターツアーレポート第5弾です。 【D9月18日 カンコース村での活動に同行】 今日はいよいよカンコース村(105世帯501人の村)での活動に同行。 村の実態が見られること、村人と交流ができることなどを考えると、期待で心が高鳴る。 現地でのスケジュールは@名知代表による前回の健康セミナーの振り返り Aツアー参加者からの話 BDr.イェ・トゥエとスウェ・スウェさんによる健康セミナー C家庭訪問をしての健康確認である。 村々をつなぐ幹線道路から集落に入ると、密に木は茂り木陰が多く薄暗い印象を受けた。 進むにつれ住居を見かけるが、事務所のあるエリアとは違い全ての家がヤシの木で作られている。 間もなくこの村の村長宅に到着。ここが今日の会場となる。 中に入ると、すでに村人達は集まっていた。 奥に車用のバッテリーが置いてあった。これを使って、電気をつけるのだろう。水道はなく、入ってすぐのところに甕に汲んだ水が置いてあった。 MFCGスタッフが手際よく準備をし、早速名知代表の挨拶、村長の挨拶に続き、名知代表から前回セミナーの振り返りとヒアリングが行われる。 (大人を中心に総勢88名の参加) 村人たちの姿は真剣、時折笑顔ものぞかせる。 「夏は飲み水が足りなくなる」「井戸・池を整備したい」「3歳の子供がMFCGに以前診てもらって良くなった」「薬の飲み方教えてもらった。高血圧だったが言われたように薬を飲み、食事も気を付けた。今はとても調子が良い」「教えを守って蚊帳でいつも寝ている。トイレの後、食事の前には手を洗うようになった。前より体調良くなった。」などの話も村人から出ていた。 皆、感謝の言葉を口にしていた。 (理学療法士の参加者による肩こり体操講座) その後、Dr.イェ・トゥエとスウェ・スウェさんの健康セミナーとなる。パンフレットを配布してそれに沿って進める、読み書きができない人が多くいるので、一字一句読んで伝えていた。 その後、名知代表から健康知識の確認Q&A。手を挙げて答える形式で、正解すると石鹸とスプーンがもらえる。皆一生懸命取り組み、最終的に全員に行き渡った。 内容は「手の洗い方」「手を洗う事の効果」「飲み水の扱い方」「栄養バランスの取れた食事」等。内容は、日本では当たり前のことだが、この地域では当たり前ではない。幼少期からの教育の重要性をつくづく感じた。 終了後、村長宅で昼食がふるまわれた。 午後は家庭訪問の前に村長からの井戸の修繕に関する相談があり、現況を見に行くことになった。 その井戸は、60年前に作られた井戸で淵が崩れている。湧き水であるが、屋根などなく雨ざらし。村人の飲み水はここから汲んだものとのこと。 (飲用の際には一度煮沸してから飲むように話しても徹底されないとのこと、 栄養失調の状態でこの水を飲み、下痢を起こし死に至ることもある。) この修繕に関しては、計画、その後の管理方法などが曖昧であったため、協力の意思はあるが、相談は次回に持ち越しと伝え終了。 MFCGとしてのこのようなケースでの寄付活動には、その後の明確な運用方法を同時に求める。それがないと、良い状態を維持することができないとの考えから。 これも生活水準の向上につながる対応、その場限りではない寄付活動の大切さを知った。 その後家庭訪問。2軒に同行した。 ここに集まった子供のうち2人は1カ月前にデング熱に感染。又、ビタミンB1補給に効果のある、米のとぎ汁を飲むという指導を守って飲んでいると答えた子は1人。 一方、別の家庭ではとぎ汁を飲み続けた妊婦さんが出産したところ、生まれた子はほかの子よりも大きく元気で色艶も良かったとの声を聞いた。活動の成果が確実にあることを実感した。 多くを見て、聞いて、感じた1日だった。 特に「貧困」という事。 自分の考える「貧困」とは教育を受けられない、適切な情報を得られない、労働に見合った報酬を得られない等の環境にあることと考える。しかし、ここには助け合って生きようとする人々の姿があった。子供たちには、無垢な心からの溢れんばかりの笑顔があった。 一方それらが満たされていくと、競争社会となり希薄な人間関係になりストレス社会となる。今の日本を含め先進国にその傾向は多々あるように感じる。 いったい何が幸せなのか?よく議論される難しいテーマである。 人それぞれの解釈はあると思うが、置かれた場所で懸命に生きたときに感じられるそして、その環境で新たな何かを得たときに感じるものが幸せなのだろう・・・。 この村の空気を肌で触れ、あらためて考えさせられる。 帰りの車に揺られながらそんなことを想った。 さあ、明日はMFCGが支援する孤児院への同行と、菜園見学だ! *さらにレポートは第5弾に続きます。お楽しみに! --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)への参加方法(寄付または会員)はこちらです。 http://mfcg.or.jp/donation/ ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)の団体ホームページはこちらです。 http://mfcg.or.jp/ また、ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)のfacebook公式ページ もご覧ください。 http://www.facebook.com/mfcg.or.jp/ --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |
Posted by
伊藤
at 08:00