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1500円のご支援でマラリアにかかった子ども10人分を治療する薬が買えます。

【お知らせ】
テレビ東京世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜」に 代表名知の現地の活動紹介されました
放送局:テレビ東京
番組名:「世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜」
日時: 2015年6月15日(月)
詳しくは こちらです
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総選挙前のミャンマーで感じたこと [2016年11月24日(Thu)]

こんにちは、Keikoです。皆さんにとって旅って何ですか?私は「行ってみなきゃ分からない」。すべてが発見。そう、まさにDiscovery journeyです!

ちょうど1年ほど前もミャンマーで発見の旅をしていました。東南アジアの人と空気が大好きで、カンボジアやタイなどあちこち訪れていたのですが、ミャンマーは初めて。きっかけもとてもシンプルで、とある朝「あ、ミャンマー行こう」って思い立ったからです。

時は総選挙直前。ヤンゴンに降り立ってすぐにアウン・サン・スー・チーさんへの期待感が想像以上であることを感じました。それにしても…なぜ? なぜ、ミャンマーの人たちはここまでスー・チーさんのリーダーシップを望むの?…それが分かりませんでした。しかし、町を歩き回り、色んな人と会うにつれ、その答えは自ずと出てきました。たくさんの人が真の変化を望んでいたのです。「これまでの生活を変えたい」「国の未来を担うのは子供。だから教育を変えたい」「ヤンゴンで高騰する不動産価格をどうにか変えたい」。しかし一方で「スー・チーさんに期待をし過ぎることはとても危険。彼らの思いを彼女がなし得なかったときに大きな問題が起こる」と危機感をもって見つめる人もいました。この微妙な感覚、日本では絶対に感じることはできませんでした。

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そして、MFCGの拠点がある(日々奮闘しながら名知が暮らしている)ミャウンミャも訪れました。ご存知の方も多いと思いますが、ここはヤンゴンの西、バスと軽トラの荷台と自転車タクシーを乗りついでおよそ6時間、農業を中心とする稲作地帯です。

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ここでまず知ったのは、住民の笑顔のかわいらしさ!早朝ひとりでぷらぷら散歩をしていると、当然ながら多くの人とすれ違うのですが、皆さん、じーっといぶかしげな顔…。そこで勇気を出して「ミンガラバー(こんにちは:私が知っている数少ない単語のひとつ)」と言ってみると、はにかみながらもびっくりするくらいの満面の笑み。道路建設の作業員、主婦っぽいお母さん、妹や弟の世話をする子供たち…、みんな笑ってくれるんです。この何とも言えない幸福感、これはそこでしか味わえません!

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ネガティブな「なぜ?」にもぶつかりました。それは町中で食堂に入ったとき。平日の昼にもかかわらず、メニューを差し出し、オーダーを取り、料理を運び、伝票を持ってくるのが、子供たちだったのです。「学校に行っている時間なのになぜここにいるの?」と、一緒にいたMFCGのスタッフや通訳さんに尋ねました。すると「彼らはミャウンミャの町から更に車で数時間ほどの小さな村から出稼ぎに来ている」と。MFCGでボランティアをしていることからミャンマーについてはそれなりに調べているため、いわゆる小学校の中等レベルまでしか学校に行かれない子供たちがいることは知っていました。しかし、旅行者である私のために給仕をしてくれる子供たちを目の当たりにして初めて、ヤンゴンで聞いた「教育を変えて欲しい」という市民の言葉が腑に落ちました。

更に、名知が以前から交流をしている孤児院を訪れることもできました。ここでは、日本からふらりとやって来た私を手厚くもてなしてくださる姿にびっくり。なんと50人くらいの子供たちが先生の指導のもときちんと席に座り、私を待っていてくれたのです。そして、到着したばかりの私を壇上に促しどうぞ一言、と…。特別な準備もしていない私をまっすぐに見つめる子供たちを前に「どうしよう」と気後れしつつも、「こんな機会はない」と思い、ずっと気になっていたこと…「あなたたちの夢は何?」と質問しました。すると、5歳くらいの男の子が手を挙げて「コンピューターの仕事」と。そこで「コンピューターで何をするの?」と聞くと「文字を打つの!」と。「文字を打って何を作るのだろうか」と疑問に思っていると、今度は15歳くらいの女の子、「外国に行きたいです」「へー、どこの国?」「イギリス」「イギリスで何をするの?」「キリスト教を教えます」。この孤児院はキリスト教系の施設なので、彼女たちにとってキリスト教の教えは体に染み付いたとても大切なものです。しかし、日本から来た私にとっては彼らの夢は想定外のもので、子供が育つ環境の違いを改めて感じました。

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そしてそして、何よりも嬉しかったのは子供たちの自然な顔を見られたこと。席についてまじめに話を聞いているのはやはり退屈だったことでしょう。まだ少し時間があったので、子供たちとボール遊びをすることにしました。「1、2、3、4、5、6…」とボールを何回みんなで打ち続けられるか、必死にボールを追いかけ、落としては残念そうな顔をする子にみんなで笑いかけ、とても温かい時間を過ごすことができました。

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「動きさえすれば絶対に発見がある」これは私のモットーですが、この言葉通り、ミャンマーでもたくさんの発見をしました。もちろん日常生活でも発見は色々とあります。しかし異国の旅なら発見の種類は倍増します。

実はMFCGでは2月に「名知仁子と行く無医村の旅」と題してスタディツアーを開催する計画です。普段、外国人の立ち入りが制限されている村で名知や現地スタッフがどんなことをしているのかを見学すると同時に、住民の方たちと直接交流し、ミャンマーの色・におい・風をそれぞれの肌で感じていただければと思っております。
詳細は後日、MFCGのホームページに掲載予定です。もしくはどうぞ事務局までお問い合わせください。
ホームページ http://mfcg.or.jp
お問い合わせ http://mfcg.or.jp/inquiry/

Let's have a nice trip!!


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Posted by 戸村 at 23:25
ヤンゴンで見た職業訓練施設・療育施設 [2016年09月14日(Wed)]

こんにちは。MFCGボランティア会員の鈴木一登と申します。ふだんは栃木県の病院で作業療法士として働いています。

今回はヤンゴンにある職業訓練施設と療育施設を見学した時のことを書きます。

だいぶ前のことになりますが、今から8年前、私は日本でリハビリテーションの学校に通っていました。

リハビリの学生になる前は会社員でしたが、28歳の時に仕事を辞めて半年ほどアジアを旅行しました。半年の最後にはじめてミャンマーを訪れ、多様で独自性のある文化にすっかり虜になりました。もう10年も前のことになります。

日本に帰国してからリハビリの学校に入り直し作業療法士となり今に至っています。そのリハビリ学校の春休みを利用して2回目のミャンマー旅行をし、ヤンゴンの療育施設を訪れたのです。

せっかくリハビリの勉強をしているのだから、旅行をしている時もリハビリに関係があるところへ行ってみたくて、ミャンマーでリハビリに関係した活動をしているNGOに問い合わせをしました。自分がリハビリの学生でヤンゴンの施設を見学させてもらいたいと説明すると、快く承諾してくださり、現地のスタッフと連絡をとってくれました。

現地のミャンマー人スタッフの女性が日本語が堪能で、出発前にメールでていねいにガイダンスをしてくれたおかげで、ヤンゴンの施設まで市バスで行ったにもかかわらず、ほとんど迷うことなくたどりつくことができました。

     ※

職業訓練施設では、中途障害者に対して理髪または縫製を教えていました。どちらの仕事も歩くことや立つことが困難でも行うことができる仕事です。

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リハビリがまだまだ一般的ではないミャンマーでは、交通事故で障害を負った場合、受傷前に近いレベルまで機能回復ができないことがあり、そういった人たちの中でも特に職業復帰への意欲が高い人に対して職業訓練を行っているようでした。

現地スタッフが「意欲が高い」と言っていたことをよく覚えています。障害者のための職業訓練校の数が希望者の割合に対して少なく、多くの希望者の願いをかなえることが難しいため、ふるいにかける必要があるのではないかと思いました。

理髪業を習得中の男性はシャン州の田舎のほうから出てきたと言っていました。実際に訓練をしている人たちに会って話していると、すべての訓練生の表情が明るく、顔つきを見ただけで意欲にあふれていることがわかりました。



股関節以下の機能障害があり立つことができない男性は、お客さんのイスの周りをぐるりと囲った台の上を、腕で自分の身体を持ち上げながら移動し、髪を切る技術を習得していました。
2本の足の長さが異なるため足踏みミシンをリズミカルに踏むことが難しい男性は、足踏み台の上に充て木をしてミシンを踏みやすくしていました。

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今はわかりませんが、当時のミャンマーは日本のように各国の福祉用具がかんたんに手に入る国ではなかったから、創意工夫の数々はみなスタッフや訓練生の手作りでした。

ミシンをふんでいた女性に、どんな服を作っているのか聞いてみたら、ブラウスが多いとのことでした。本棚に並んだ服飾本は四半世紀以上前の古い日本のものが多かったです。(もちろん夏服の本ばかり)なんでこんなに古い本が多いんだろうと思いましたが、ブラウスの袖はふっくらとした”ちょうちん袖”が好まれると聞いて、だから古めの本が多いのか! と納得がいきました。

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     ※

発達障害児の療育施設では、ちょうど曲芸を行うボランティアが来ており、母親と子どもたち楽しんでいました。訓練の様子を見ることは出来ませんでしたが、外国製の訓練用具やおもちゃ(子どものリハビリで使います)がたくさん置かれており充実しているようでした。

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利用している子どもは、脳性麻痺やダウン症の子が多いと聞きました。発達障害の子どもを支援する施設はミャンマーでは極端に少なく、ヤンゴンのこの施設とマンダレーにもうひとつあるくらいと聞きました。ちいさめの幼稚園くらいの敷地しかないので、とてもミャンマーの半分の障害児に対応することはできないでしょう。

療育施設では、子ども達のリハビリと同時に母親や地域への啓蒙活動に力を入れていると聞きました。というのも障害を持った子どもが産まれると、子どもを家から外に出さずに隠してしまう風潮があるということでした。田舎のほうでは特に、子どもが障害を持ったことを親の責任ととらえてしまう過った考えがまだまだ根強いそうです。

そう言われてみれば、近隣国のタイやインドに比べて、ミャンマーでは障害を持った人を街で見かける機会は少ないかもしれません。その背景には障害に対する考え方の違いもあるのかもしれません。

     ※

今ミャンマーは転換期にあり、経済をはじめあらゆることが大きく変化しています。障害者をめぐる状況も8年前とはきっと異なっているでしょう。見学当時私はまだ学生でしたが、仕事をするようになった今、ふたたびミャンマーのリハビリテーションを見てみたいと感じています。


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Posted by 鈴木 at 21:52
ヤンゴンの若者に人気のJunction Squareへ [2016年08月16日(Tue)]


ブログメンバー/理事の亀山です。
8/5から8/14まで約2年ぶりにミャンマーへ行って来ました。ミャンマーと言ってもMFCGの活動しているミャウンミャでは無くインレー湖とヤンゴンに滞在してきました。私自身、2005年から9回目のミャンマーで元々インレー湖に写真撮影に通っていました。インレー湖で撮影した写真で写真展を開催したり、写真集を出版したりと写真作家活動をしているため今回は次回写真展(2017年12月)に向けての撮影が目的でした。ミャウンミャへは別の機会で行こうと計画中です。
そんな中、今回はヤンゴンの若者に人気の場所、Junction Square Shopping Centerへ行って来ました。
私は撮影を続けているインレー湖やMFCG活動地ミャウンミャは都市部では無いですが、今のミャンマーを知るためにこのような場所を見ておくのも意味があると考えました。
ダウンタウンからタクシーに乗り若い運転手さんに行き先を告げると、なんとも楽しそうに車をスタートさせ、こちらも期待が高まりました。タクシーを降りてまず目に入ってきたのがKFCの文字。牛肉をほとんどたべないミャンマーの人たちにも鶏肉メインでヤンゴンでも人気のお店だそうです。

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店舗のメインエントランスには巨大広告や電光掲示板などバンコクやシンガポール、香港のショッピングモールを変わらない雰囲気でした。

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エントランスを入ると高い吹き抜けにエスカレータと派手な装飾、程よい空調や無難なBGMが流れ完全に今風の世界が広がっていました。

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建物の1階にはCity Martが入り輸入品中心の高価な品揃えででした。エスカレータで上がると専門店が建ち並び、奥には和食、洋食中華、ビルマ料理の並ぶレストラン街がありました。

若い客層は7割くらいロンジーでは無くジーパンや短めのスカートなどでタナカを顔に塗っている人もあまり見かけませんでした。店内を歩き回る人の手にはスマートフォンとヘッドホン、ベンチで休む友達連れと数人組も話をするより各々スマホの画面に夢中の様子でした。

そしてバーゲン品らしき売り場の店員さんたちも接客は緩めでスマホの画面に。

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ヤンゴンの街中はもとより、インレー湖の市場でも若者だけで無く中年層もスマートフォンが普及し始めているのを沢山目にしました。聞けば安いモデルで6000円程度、一般的な売れ筋で15,000円~20,000円くらいはするそうです。彼らの収入から考えると安くは無いですが、手が出ないほどでも無く、便利で楽しさを知れば手放せなくなるのはどの国でも同じようです。

数年前までミャンマーでは加入電話はほとんど普及すること無く、電話といえば街中の店頭にあった貸し電話でした。私も何度かヤンゴンからインレー湖へかけた記憶があります。そしていわゆる携帯電話も高価でごく一部の人たちしか持っていませんでした(聞いた話ですが$5,000くらいだったそうです)。PCのインターネットもネットカフェが一般的でした。
そのような状況が一変し一気にスマートフォンが普及し始めています。

今回の撮影で私は何人かに今のミャンマーが良くなるために何が必要かという質問をしてきました。その中である村のリーダーの男性が「知識」、「何が最善か判断する知識が必要」と答えてくれたのが印象深かったです。スマートフォンはその知識を得るに有効な手段にもなるはずです。軍事政権から民政移管と過渡期にあるミャンマー、次に訪れるのがとてもたのしみです。
ミャンマーに古き良きアジアの世界を求める観光客が居るのも事実だろうと思いますが、私はそこに暮らす彼らの望む方向に変わっていくことを願いつつ、撮影を続けて行きたいと改めて思いました。

ヤンゴン滞在最終日、ミャウンミャからMFCGカーで来た名知と合流し、私は初めてMFCGカーに乗ることが出来ました。てっきりバスで来るのだと思っていたのですが、ちょうど車の保険の更新などあり車で来たそうです。ただヤンゴンの渋滞は聞いていたとおりで動かないときは本当に動きませんでした。20~30分の距離でも1時間以上かかってしまうのは日常茶飯事だそうです。
車も人も多く、賑やかなヤンゴン、いろいろと課題問題は山ほどあると思いますが大きな可能性を持っていると実感出来ました。

最後の写真はJunction Square の反対側、ここにも大きな建物がいくつも建設中でした。名知が活動報告などで口にする「変わる都市部と取り残される農村部」のフレーズが頭に浮かんできます。

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Posted by 亀山 at 22:38
私が体験したミャンマーのダジャン(水かけ祭り) [2016年05月04日(Wed)]


ミンガラバー。MFCGボランティア会員の鈴木一登と申します。ふだんは栃木県の病院で作業療法士として働いています。

4月15日のブログで、日本で開催されたダジャン(水かけ祭り)のことを書きました。
今回は、私が体験したミャンマーのダジャンについて書こうと思います。

2005年の冬から2006年の春にかけて、私は働いていた会社を辞め、東南アジアをめぐる長期旅行をしていました。日本から香港へ飛行機で飛び、香港から中国をまわってベトナム・カンボジア・タイ・ラオスをめぐり、そして最後にミャンマーを訪れました。

ミャンマーに着いたのは2006年3月のなかば頃、日本を出発してから5ヶ月ほど経っていました。ミャンマーのことは旅行の先輩から「人間がすごくいい国だから、ぜったい行ったほうがいいよ」と言われていました。

ヤンゴンから長距離バスや鉄道を乗り継ぎ、バガン・マンダレー・インレー湖・チャイティーヨー(ゴールデンロック)をめぐりまたヤンゴンへ戻る、定番の「ゴールデンルート」を約1ヶ月かけてまわりました。ふたたびヤンゴンへ戻ってきた時には、すっかりミャンマーのとりこになっており、先輩が言っていたとおり「人間がすごくいい」と感じていました。

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それは4月のはじめ頃、たしかバゴーからチャイティーヨーへ向かうローカルバスに乗っていた時のことでした。とつぜん、私の前の座席に座っていた男性に、大量の水がひっかけられて水びたしになりました。

バスの中で水をひっかけるような行動を起こした人はおらず、なにごとかと窓の外を見たら、数人の子どもが空になったバケツをかかえて笑っています。水をかけられた男性はとくに怒るわけでもなく、やれやれという顔つきで髪からしたたる水を手で払っていました。

いったいなにが起きたのかわからずあたりを見回すと、私のとなりに座っていた初老の男性と目が合いました。男性は真顔でひとこと「ティンジャン」と言いました。
その頃はミャンマーのことはなにも知らなかったので、子どもたちの度を越したイタズラなのかと思っていました。

しかし、また同じようなできごとに遭遇しました。今度はヤンゴンへ戻ってきて、ヤンゴン環状線と呼ばれる鉄道に乗っていた時です。ヤンゴン環状線はものすごくゆっくりと走る列車で、走っている客車に飛び乗ったり、飛び降りたりする人がいるくらいです。客車といっても見た目は貨物車に毛が生えた感じで、座席は50センチくらいの高さに長い角材が渡してあるだけのかんたんなものです。車両の両側にある出入り口に扉はなく開けっ放しなので、あぶないのですが風もよく入ってくるので気持ちがよいものでした。

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ヤンゴンの郊外は緑も多く、風も気持ちがよく、私は窓から外を眺めていました。列車が駅に近づいてくると、プラットホームに数人の子どもたちがいて、なみなみと水が入ったバケツや手桶を持っていました。今度は何が起きるのか私にもわかりました。列車がプラットホームにすべりこんでくると、子どもたちはバスの時と同じように、おかしくてたまらないという表情で、バケツの水を開けっ放しの扉や窓をめがけて、つぎつぎに放りこんでいきました。

水がかかった乗客は、バスの時と同じように「まいったなあ」という表情をしてから、服や顔についた水をはらい、またなにごともなかったかのように座り直しています。やはり怒りだす人はおらず、みんなどことなく楽しそうです。

そのような光景が、駅に着くたびに繰り返されるのを見ていて、ようやく私もこれはイタズラではなく、なにかのイベントなのだなと思い始めていました。

そしてダジャンはある日とつぜんに始まりました。ヤンゴン環状線に乗った数日後の朝、宿泊していたダウンタウンのゲストハウスを出て大通りに出ると、車道ではピックアップ・トラックの荷台にずぶ濡れの若者たちが水鉄砲を持って立っており、そんなトラックがすずなりに何台も並んでいました。(ちょうどヤクザ映画の「出入り」のシーンのような感じです)

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歩道では子どもたちが手桶やバケツやおもちゃの水鉄砲をつかって、手当たり次第に通行人に水をかけています。通行人はみな覚悟を決めており、逃げることもせず水をかけられながら平然と歩いています。

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私ももちろん、出かける先々でずぶ濡れになるほど水をかけられました。当時はミャンマー人の誰も携帯電話は持っていなかったので、水をかけたりかけられたりしても、なにも心配はありませんでした。旅行者の私だけがカメラを持っているので、水をかけられることにビクビクしていたと思います。

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街のいたるところではステージが設けられ、ステージ上からホースを持った若者が、路上の人やトラックに乗った人たちに、水をかけまくっていました。
生まれてはじめて、なんの予備知識もなく見たダジャンでした。

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バンコクに戻ってくると、ミャンマーと似たお祭りをしていました。安宿街のカオサンの近くにある大通りは人々であふれかえり、タイ人や旅行者が手桶に入った泥水(?)をおたがいの顔に塗りあっていました。

水をかけあって新年の訪れを祝う「水かけ祭り」をミャンマーでは「ダジャン」とか「ティンジャン」といい、タイでは「ソンクラン」ということを知ったのは日本に帰ってきてからです。


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Posted by 鈴木 at 22:14
ミャンマーのだるまを探しに [2015年12月21日(Mon)]


ミンガラバー。MFCGボランティアスタッフの鈴木一登と申します。普段は栃木県の病院で作業療法士として働いています。趣味は貧乏旅行です。

今回はミャンマーの「ピッタインダウン」について書きます。

ピッタインダウンはミャンマー語で「転んでも起きる」という意味のようです。かたちはまるく色は赤い色が多く、日本のだるまによく似ています。
作家の宮田珠己さんが『東南アジア四次元日記』のなかでピッタインダウンを紹介しています。私はその個性的な容貌に魅了されてしまいました。百聞は一見にしかず、ピッタインダウンはこのような姿をしています。

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今から10年ほど前、会社を辞めて半年ほど東南アジアをぶらぶらとしていました。その頃、前述の『東南アジア四次元日記』は私のバイブルであり、ミャンマーへ行ったらピッタインダウンを実際に見てみたいなあ! と強く思っていました。
ピッタインダウンを見ることがミャンマーを訪れる主目的であったわけではないのですが、動機の1割くらいにはなっていたかもしれません。そしてバンコクのミャンマー大使館でビザを取り、ヤンゴンへ飛びました。
ヤンゴンに到着した翌朝、どこへ行ったらピッタインダウンに会えるのかと思いながらスーレーパゴダに行くと、まるで「待っていたぜ」と言わんばかりに堂々と鎮座するピッタインダウンがいました。

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『東南アジア四次元日記』にはポッパ山のふもとにピッダインダウンがたくさんいると書かれていたので、バガンからラインカーを乗り継いでポッパ山へ行ってみました。たしかに本に書いてあったとおり、ポッパ山のふもとには多種多様のピッタインダウンがいて、「来てよかったなあ」とたいへん満足しました。冒頭のピッタインダウンの写真はポッパ山で撮ったものです。

 ミャンマーを旅していると、街のあちこちでピッタインダウンの意匠を見かけることに気づきました。お菓子の包み紙やお米のポスターにも使われており、親しまれているキャラクターであることがわかります。そんなところも日本のだるまと似ています。

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 不思議なのは、ピッタインダウンの由来がよくわからないということでした。
宮田珠己さんもミャンマー人にピッタインダウンとは何か? を聞いてまわったけれどだれもその由来を知らなかったそうです。私も出会ったミャンマー人に聞いてみましたが、「転んでも起きるから縁起がいい」「ラッキーになる」くらいの情報しか得られませんでした。

 ピッタインダウンはお寺で見かけることが多いので、仏教と関係があるのかなとも思われますが、実際はピッタインダウンがいるお寺のほうが少ないと思います。
 また、仏教国のミャンマーにあるのだから、タイにもピッタインダウンに似たものがあるのだろうかと思いましたが、タイでピッタインダウンを見かけたことはありません。日本のだるまと同じように中国から伝わってきたのでしょうか。

ともあれ、ミャンマーのお寺や街角で、思いがけずピッタインダウンに出会えることがあり、そんなときは「やったー!」とちいさくガッツポーズをして写真を撮ります。

 これからミャンマーへ行く予定のあるかたは、ぜひ街でピッタインダウンさがしをしてみてください。「ラッキーになる」かもしれませんよ。

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Posted by 鈴木 at 13:12
洪水災害支援 MFCGの取り組み [2015年08月22日(Sat)]

MFCGボランティア会員の鈴木一登と申します。

まずはじめに、2015年7月から8月にかけて発生したミャンマーの洪水による災害に関して、MFCGの活動を報告させてください。

MFCGでは、ご寄付いただいたお金で支援物資を購入し、後方支援を行っております。

8月5日には260個の懐中電灯をミャウンミャの病院へ寄付しました。
8月6日には1106人分の雨合羽(モンガー)を被災地に直接届けました。
8月13日には102本の飲料水と180個のインスタントヌードル、それに着物(ロンジー)を被災している人々に配りました。

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ミャウンミャでは2000人以上の人々が避難されており、まだまだ着物を買うお金が不足している状態です。

洪水による水害が一段落した後も、インフラの整備や伝染病の予防など、復興には長い道のりが予想されます。状況は刻一刻変わりますので、みなさまからのご寄付は必要に応じて物資配布や医療支援に使わせていただきます。

みなさまのご協力をお願いいたします。

[1]ゆうちょ銀行から
記号・番号 00210−1−50242
口座名 ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会
郵便振替書の備考欄に「洪水」とご記入ください。
ゆうちょダイレクトの場合は「コウズイ」を加えてください。


[2]その他銀行から
ゆうちょ銀行 〇ニ九店
種別 当座預金
口座番号 0050242
口座名 ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会

ゆうちょ銀行、郵便局からお名前の前後などに「洪水」もしくは「コウズイ」を加えてください。

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Posted by 鈴木 at 21:19
ミャンマー大洪水支援のご報告と寄付のお願い [2015年08月06日(Thu)]

いつもMFCGミタァース便りをご覧いただきありがとうございます。

前回もお伝えいたしましたが、ミャンマーの洪水の被害が拡大しています。
MFCGの活動の拠点であるミャンマー南西部ミャウンミャでも被害が確認されており、
MFCGとして、昨日必要とされていた懐中電灯を260病院に届けました。

現地から、名知のレポートです。

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本日 我々は 注文した懐中電灯を260病院に届けました。 明日(8月5日)には被災者の手元に届く予定です!

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でも避難している方の数が増えています。1107名に 1日で300人位増加しています。明後日には レインコートを注文したいです 皆さんのお力添えをお願いいたします

【 The situation and the donation 】
MFCG donated 260 touch light today
Yet we got the correct information : now. The number of displaced people 1107. It is increasing. 275house hold

ご寄付の振り込み先は以下の通りです。

@ゆうちょ銀行から・・・・・・・
  記号・番号 00210−1−50242
  口座名   ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会
 郵便振替書の備考欄に「洪水」とご記入ください。
 ゆうちょダイレクトの場合は「コウズイ」を加えてください。

Aその他銀行から・・・・・・・
  ゆうちょ銀行 〇ニ九店
  種別   当座預金
  口座番号 0050242
  口座名  ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会ゆうちょ銀行、郵便局からお名前の前後などに「洪水」もしくは「コウズイ」を加えてください。

寄付の詳細はこちらのページをご覧ください。
ミャンマーの洪水、MFCGの活動現場ミャウンミャでも浸水



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Posted by 伊藤 at 10:06