Music Dialogue@MOMAT「主題と変奏 ― トーマス・ルフ展によせて」[2016年09月21日(Wed)]
去る9月11日に、東京国立近代美術館で「主題と変奏 ― トーマス・ルフ展によせて」と題したコンサートを開催しました。
東京国立近代美術館での演奏会は2月に続き、ニ回目。今回は、美術館で催されいる展覧会「トーマス・ルフ展」の関連イベントとして開催しているため、演奏の前に弊団体理事でもある小川敦生さん(美術ジャーナリスト/多摩美術大学美術学部芸術学科教授)がレクチャーを行いました。
「変奏は楽しい」という切り口で、美術における「変容」の楽しみ方、「変容」という目線でみたルフの作品について、分かりやすく解説していただいた上で、今度は音楽の「変奏」へバトンタッチ。
演奏の前半はモーツァルト、ブラームス、ウェーベルンと、18世紀から20世紀にかけてウィーンの音楽家を通して変奏曲の移り変わりを聴いていただき、後半ではチャイコフスキーの作曲した30分近くある変奏曲、ピアノ三重奏曲から第2楽章をお聴きいただきました。演奏してくださったのは、ヴァイオリンの水谷晃さんと直江智沙子さん、チェロの金子鈴太郎さん、ピアノの永野光太郎さん、そして弊団体のアーティスティックディレクターであるヴィオラの大山平一郎です。
演奏の後は、恒例の「ダイアローグ」の時間。短い時間ではありましたが、演奏家や聴衆の皆さまから自由闊達な対話が繰り広げられ、色んな角度から「変奏は楽しい」を実感いただいたようでした。
(撮影:平舘 平)