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「室内楽って、そもそもどういう意味なんですか?」[2016年02月29日(Mon)]
〔室内楽入門講座 その1〕
「質問:室内楽って、そもそもどういう意味なんですか?」
 
 それはね……と即答できればいいのですが、これが意外にも少し複雑。何故かといえば、「@本来の意味」と「A現在の意味」が、やや異なっているからです。でも、順を追って理解していけば大丈夫。ここからは2つの観点で、「室内楽」の意味に迫っていきましょう!(※最後に「まとめ」付き)
 
【@本来の意味】
 “室内楽”というのは、イタリア語の“musica da camera”やドイツ語の“Kammermusik”(どちらも日本語に直訳すれば「室内の音楽」の意)に対する訳語です。この“musica da camera”という言葉は16世紀半ば以降に使われはじめたのですが、18世紀初頭――J.S.バッハが活躍していた頃――になると、演奏される場所によって、音楽が3つに分類されるようになります。

・ひとつめは「教会」で演奏される音楽
・ふたつめは「劇場」で演奏される音楽
・みっつめは「室内(※小規模な部屋)」で演奏される音楽

つまり、教会で演奏されるような宗教的な内容を扱った音楽でもなく、劇場で大きな編成のオーケストラが演奏するような音楽でもなく、室内で演奏される少人数の演奏者による音楽が「室内楽 musica da camera」と呼ばれるようになったのです。

 しかしながら、この分類方法だと、「小編成の宗教的ではないカンタータ」や「小編成の交響曲や協奏曲」が、室内楽に分類されてしまいます。ここが、次に説明する「現在の意味」との違いとなります。
 
【A現在の意味】
 現在、図書館やCDショップの棚に「室内楽」と書いてあるときに意味するものは「@本来の意味」とは少し違います。時代が進むと、先ほどご紹介した18世紀初頭における「3つの分類(教会/劇場/室内)」では、うまく音楽が分類できなくなっていったのです(理由は様々ありますが、例えば「室内で演奏される音楽」といっても多種多様なものが増えたことが主な理由と考えられます)。現在、「室内楽」という言葉が意味する音楽の定義は次の通りになります。
 
・声楽を含む場合もあるが、あくまでも器楽が中心となった編成であること
・管弦楽〔オーケストラ〕のように1つのパートを複数の人が演奏せず、1パートを一人だけで演奏する。
・2人以上の演奏者(1人の場合は、独奏に分類される ※注)。
 
うーん…。正直、難しいですよねえ。
 
厳密な定義でなくてよければ、「歌ではなく、楽器を中心とした編成で、オーケストラほど大きくもなく、一人でもないのが室内楽」…という理解でもおおよそ間違っていません。

 ただ、2人で演奏していても「独奏」に分類されたり、オーケストラと室内楽の間にある「室内オーケストラ」という分類があったりと、なかなか一筋縄ではいかないのが実情なんですよね。室内楽、あなどるべからず。
 
多い  ・管 弦 楽〔Orchestra〕
↑  (・室内管弦楽〔Chamber Orchestra〕)
↓   ・室 内 楽〔Chamber〕
少ない ・独   奏〔Solo〕
 
 
【まとめ】
 ・もともと、室内で演奏する音楽という意味で「室内楽」という名称が登場。
 ・厳密な分類は難しいが、「歌ではなく、楽器を中心とした編成で、オーケストラほど大きくもなく、一人でもないのが室内楽」とご理解いただければOKです。
Music Dialogue@東京国立近代美術館が終演しました[2016年02月29日(Mon)]
ご来場いただいた方々、また当日はいらっしゃれなかったけれどご興味をもってくださった皆さま、有難うございました。
 
今回の企画は「2つの初めて」がありました。ひとつは、東京国立近代美術館の講堂で初めてコンサートが開催されたことです。記念すべき最初の演奏曲目となったのは、1960年(昭和35年)に作曲されたショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番。美術館に合わせた近代の作品です。演奏してくださったのは、水谷晃さん、枝並千花さん、加藤文枝さん、そしてMusic Dialogueの理事長である大山平一郎でした。

もうひとつの初めては、Music Dialogueの企画として初めて管楽器が入ったことです。演奏されたのはモーツァルトのクラリネット五重奏曲。クラリネットを演奏してくださったのは、若きホープとして注目を集めている吉田誠さんでした(翌日にはテレビ朝日『題名のない音楽会』で「世界が認めた新世代」としてご出演されていましたね)。

休憩を挟んだ後、お馴染みのアーティストとお客様とのダイアローグの時間。「美術館で音楽を演奏するということ」にはじまり、「本日演奏した曲目」や「演奏中の奏者同士のやり取り」について、果ては「オーケストラと指揮者の関係」についてまで、様々なダイアローグが繰り広げられました。

お客様のアンケートでは、「“室内楽”を聴いたのは人生初でしたが、大変満足しました」「ステージの演奏家の方々と観客は、全く接する機会は無いねと思っていましたが、御会のような試みをされている会があったのだと知り感動いたしました。」等などと、大変有り難い感想を頂戴しました。
 
今回の演奏会をもって、今年度のすべてのイベントが終了となります。音楽を聴いてくださる方がいらっしゃらなければ、我々の活動は成り立ちません。皆さまのご支援やご声援があったからこそ、来年度もまた様々な企画に取り組むことができます。

次回のコンサートは、南麻布セントレホールを会場に、5月27日(金)19時に開演する予定です。出演者や演目については追ってお知らせいたしますが、お気にかけていただければ幸いに存じます。来年度も、どうぞよろしくお願いいたします!
〔メディア掲載〕次世代育成へ「対話こそすべて」[2016年02月22日(Mon)]
本日2月22日の朝日新聞夕刊に、Music Dialogueについての記事を掲載していただきました。

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編集委員の吉田純子さんがMusic Dialogue芸術監督の大山平一郎や2月27日の東京国立近代美術館でのコンサートについて書いてくださいました。(すぐ上にはマドンナ、その上がムーティという、なんだか贅沢な紙面です。)
〔モーツァルトとクラリネット〕[2016年02月19日(Fri)]
 モーツァルト(1756-1791)が晩年にクラリネットという楽器のために作曲した《クラリネット五重奏曲(1789)》と《クラリネット協奏曲(1791)》はいずれも、彼の遺した作品のなかでも最上級の評価をなされている傑作として知られています。

 しかしながら、モーツァルトにとってクラリネットは、もともと親しい楽器ではありませんでした。いくつかの理由が考えられますが、そもそもクラリネットという楽器は木管楽器のなかでも後発の楽器であり、(より後発のサクソフォンを除く)他の木管楽器に比べてオーケストラのなかに定着するのも遅かったのです。

 加えて、モーツァルトはクラリネットの低音音域に魅力を感じており、同じクラリネット属のなかでより低い音域のでる「バセットホルン」を好んでいたといいます。その傾向は、モーツァルトが20代半ばに出会ったクラリネット奏者であるシュタードラー兄弟によって決定的なものとなります。

 特に兄のアントンはバセットホルンを得意とした「低音吹き」で、クラリネットでもバセットホルンと同じ音域の出るオリジナルの――後にバセットクラリネットと呼ばれる――楽器を職人と共同で開発したことにより、モーツァルトがクラリネット属を用いた作品を数多く手掛けるきっかけを与えました。モーツァルト自身、アントン・シュタードラーに対し、最大級の賛辞(英語に訳すと"glorious and great , excellent and sublime !")を贈っているほど彼の演奏に心酔していたのですから、当然といえましょう。

 そのような経緯で、モーツァルトはシュタードラーと彼のオリジナル楽器のために、《クラリネット五重奏曲(1789)》と《クラリネット協奏曲(1791)》という稀代の傑作を作曲しました。めでたし、めでたし。
 
…となれば良かったのですが、このエピソードには大変残念な後奏が続きます。シュタードラーは、当時最高の腕をもっていた音楽家には違いなかったのですが、残念ながら身の回りには大変だらしなかったようで、彼のために書かれた作品の、「モーツァルト自筆による楽譜(自筆譜)」を無くしてしまったのです(なんと、現在も行方不明のままです)。

 モーツァルトの妻であるコンスタンツェが出版社に宛てた手紙によれば「シュタードラー本人は旅先で盗まれたと主張しているが、他の人からは借金の形にとられたと聞いている」といった有様。真偽の程は不明ですが、疑われても仕方ない人物であったことは間違いないようです。実際、あれほどの腕前をもちながらもシュタードラーは身を持ち崩し、最後は貧窮のなか亡くなります。モーツァルトが彼のために作曲した天上的な音楽とのギャップには、やっぱり驚かされてしまいますね。(小室敬幸)
 
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⇒モーツァルト室内楽作品の最高峰《クラリネット五重奏曲》が聴けるコンサートはこちら!

【公演概要】
 Music Dialogue@東京国立近代美術館
 日時…2016年2月27日(土)15:00開演 (14:30開場)
 会場…東京国立近代美術館 講堂(東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
    http://www.momat.go.jp/am/visit/
 出演…水谷晃(ヴァイオリン)、枝並千花(ヴァイオリン)、
    大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)、吉田誠(クラリネット)
 曲目…ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 料金…一般 4,000円/学生 2,000円
 お申込み… https://pro.form-mailer.jp/fms/904c5e4691068
 お問い合わせ… info@music-dialogue.org
〔ショスタコーヴィチ作曲《弦楽四重奏曲第8番》(1960)について その2〕[2016年02月14日(Sun)]
 作曲家ショスタコーヴィチが自分自身の思い出に捧げたという《弦楽四重奏曲第8番》。でも「自分自身の思い出に捧げる」とは、どういうことなのか? その秘密をとく鍵は、作品の冒頭でチェロが演奏する「4つの音からなる音型(※譜例の画像参照)」に隠されている。

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 譜例の画像にもあるように、この4つの音(レ・ミ♭・ド・シ/DSCH)は、ロシア語のキリル文字をドイツ語のアルファベット転写したDmitri SCHostakowitschというスペルから抜き出したもの。こうした手法は「音名象徴」と呼ばれ、古くから用いられてきた作曲手法であるのだが(とりわけ知られているのは「BACH音型」であろう)、これが偶然ではなく確かに彼の名前に由来するものであることはショスタコーヴィチ本人が明言しているので間違いない。この彼自身を表す「DSCH音型」が変奏(変装)しながら、全5楽章にわたって登場する。これにより、この楽曲の主人公が自分自身であることを暗示しているのだ。

 加えて「DSCH音型」と共に、過去の様々な作品から「引用」された旋律などが登場するのも興味深い。例えば第1楽章では、ショスタコーヴィチが19歳の頃に作曲された「交響曲第1番(1926年初演)」の冒頭が引用されている。つまりは自分の若い頃、もっとはっきり言えばソビエト連邦の実権をヨシフ・スターリンが握り、大粛清をはじめる1930年代より前を暗示しているように思われる。ショスタコーヴィチはこうした方法をもちいて、「自分自身の思い出に捧げる」作品であることを暗示的に表現したのだ。

 そのような音楽であるから、実際に作品を聴くと人それぞれ異なる、様々なストーリーを頭のなかに思い描かれることになろう。例えば、第1楽章は「思索的な作曲者自身の自画像」、第2楽章は「大粛清による恐怖政治のはじまり」、第3楽章は「悪魔(スターリン)と踊る死の舞踏(ワルツ)」、第4楽章は「秘密警察(KGB)による粛清の静かなる恐怖」、第5楽章は「生き残るため、共産党に迎合」といったように。

 とはいえ繰り返しになるが、音楽が表現しているのはあくまでも暗示的な範囲にとどまっているため、ストーリーに答えがあるわけではない。でも、だからこそ自由に聴くことも出来るともいえるのだ。生前、作曲者自身は個人的内情を公にせずに、(ドイツでの東京大空襲にあたる)ドレスデン大空襲に触発された「ファシズムと戦争の犠牲者に捧げる」作品だと表向きには語っていたし、事実そのように聴くこともできる。
 
 2月27日、実際にこの作品を聴いてどのようなことを感じたのか。是非皆さまと演奏後のダイアローグで語れれば幸いである。


♪《弦楽四重奏曲第8番》ボロディン弦楽四重奏団による演奏(1987年10月録音)

 
 
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⇒ショスタコーヴィチ室内楽作品の最高峰《弦楽四重奏曲第8番》が聴けるコンサートはこちら!

【公演概要】
 Music Dialogue@東京国立近代美術館
 日時…2016年2月27日(土)15:00開演 (14:30開場)
 会場…東京国立近代美術館 講堂
    東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
    http://www.momat.go.jp/am/visit/
 出演…水谷晃(ヴァイオリン)、枝並千花(ヴァイオリン)、
    大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)、吉田誠(クラリネット)
 曲目…ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 料金…一般 4,000円/学生 2,000円
 お申込み… https://pro.form-mailer.jp/fms/904c5e4691068
 お問い合わせ… info@music-dialogue.org
〔ショスタコーヴィチ作曲《弦楽四重奏曲第8番》(1960)について その1〕[2016年02月14日(Sun)]
 1954年、ドミトリー・ショスタコーヴィチが48歳のとき、妻ニーナが癌で死んだ。夫婦仲は決して良好ではなかったものの(実のところ「W不倫」状態に近かったという…)、2人の子供を育てながら家庭を守り、浮世離れしているところのある夫ドミトリーの創作活動を支えたのは紛れもなく亡き妻ニーナだった。さらに翌1955年には女手一つでドミトリーを育てた母ソフィアも死去。こうした諸々が重なったためか、ショスタコーヴィチの創作活動は停滞期に突入してしまう。
 
 それから6年の歳月が経ち(その間、ショスタコーヴィチは再婚し、わずか3年ほどで離婚している)、創作のペースも戻り始めた頃、彼に新たな試練がのしかかった。つかず離れずの関係を維持してきた共産党が「党の役職を与えるから入党しろ」と強く要請してきたのだ。抵抗むなしく、共産党員にならざるをえない状況に追い込まれたショスタコーヴィチは精神的に衰弱してしまい、仕事に手がつかなくなってしまう。そんな状況の中、わずか3日間のあいだに作曲されたのが《弦楽四重奏曲第8番》だ。その経緯について、作曲者自身が次のように手紙にしたためている。

「映画の仕事をスケッチしようとどんなにがんばっても、ちっとも出来ませんでした。その代わり、だれにも不必要で、思想的にも有害な弦楽四重奏曲を作曲しました。よくよく考えましたが、もし、私がいつの日か死んだとしても、だれかが、私の思い出に捧げる作品を書いてくれることは、とてもありそうにないでしょう。だから、私自身がそれを書こうと決心したのです。表紙には、こう書くこともできます――「この弦楽四重奏曲の作曲者の思い出に捧げる」と。(千葉潤 訳)」


♪《弦楽四重奏曲第8番》ボロディン弦楽四重奏団による演奏(1987年10月録音)

 
 
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⇒ショスタコーヴィチ室内楽作品の最高峰《弦楽四重奏曲第8番》が聴けるコンサートはこちら!

【公演概要】
 Music Dialogue@東京国立近代美術館
 日時…2016年2月27日(土)15:00開演 (14:30開場)
 会場…東京国立近代美術館 講堂
    東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
    http://www.momat.go.jp/am/visit/
 出演…水谷晃(ヴァイオリン)、枝並千花(ヴァイオリン)、
    大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)、吉田誠(クラリネット)
 曲目…ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 料金…一般 4,000円/学生 2,000円
 お申込み… https://pro.form-mailer.jp/fms/904c5e4691068
 お問い合わせ… info@music-dialogue.org
〔作曲家ショスタコーヴィチについて〕[2016年02月14日(Sun)]
 クラシック音楽の熱心な聴き手にとっては、名実ともに「20世紀の古典」を占める作曲家としてショスタコーヴィチは既にお馴染みの存在かと思います。しかし、そうではない方にとっては、いまいち聞き馴染みのない名前かもしれません。教科書に名前が載っていたわけでもないですし、音楽室に肖像も飾られていませんでしたから。

Shostakovich ドミトリー・ショスタコーヴィチは1906年、ロシア帝国に生まれました。彼が10代の頃にロシア革命が起きて、ソビエト連邦が成立。以後、1975年に68歳で亡くなるまで社会主義国家のなかで、思うように自由な表現活動が出来ないことに悩み抜きながら創作を続けた「苦悩の作曲家」です。

 数ある代表作のなかでもとりわけ人気の高いのは《交響曲第5番》でしょう。この作品は、20世紀に生まれた作曲家による交響曲のなかで、最も演奏頻度の高いものといってほぼ間違いありません。まるでベートーヴェンのように苦悩を乗り越え、歓喜のファンファーレに至るこの音楽は、世界中の音楽家と聴衆に感動を与えているのです。

♪初演者ムラヴィンスキーの指揮による《交響曲第5番》より第4楽章

 
 
 ところが感動話も一筋縄でいかないのが、ショスタコーヴィチらしいところであります。なんと彼の死後に出版された回想録において「歓喜のファンファーレ」が単なる歓喜ではなく社会主義国家によって「強制された歓喜である」、そう作曲家自身が主張していたと書かれたのです。生前、ショスタコーヴィチは社会主義国家に従順な体制派の作曲家としての地位にいたため、これにはソビエト連邦政府も大慌て。ソビエトだけでなく、世界中で論争を巻き起こしました。

 ソビエト連邦も崩壊した現在においては、「強制された歓喜」と主張していた回想録は「偽書」であると結論づけられました。しかし他の多くの作品においてもショスタコーヴィチの音楽には含みが有るため真意がどこにあるのかはっきりとせず、21世紀の現在においても人々を戸惑わせています。謎も含めて、この作曲家の魅力なのです。(小室 敬幸)
 
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⇒ショスタコーヴィチ室内楽作品の最高峰《弦楽四重奏曲第8番》が聴けるコンサートはこちら!

【公演概要】
 Music Dialogue@東京国立近代美術館
 日時…2016年2月27日(土)15:00開演 (14:30開場)
 会場…東京国立近代美術館 講堂
    東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
    http://www.momat.go.jp/am/visit/
 出演…水谷晃(ヴァイオリン)、枝並千花(ヴァイオリン)、
    大山平一郎(ヴィオラ)、加藤文枝(チェロ)、吉田誠(クラリネット)
 曲目…ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op. 110
    モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 料金…一般 4,000円/学生 2,000円
 お申込み… https://pro.form-mailer.jp/fms/904c5e4691068
 お問い合わせ… info@music-dialogue.org
Music Dialogue@National Museum of Modern Art, Tokyo[2016年02月04日(Thu)]

Music Dialogues is proud to present the first concert at the National Museum of
Modern Art, Tokyo, Japan’s first national museum with more than 60 years of
history.

The program will include String Quartet No.8 in C-Minor op.110 by Shostakovich and Quintet in A major for Clarinet and Strings, K. 581 by Mozart. String Quartet by Shostakovich is a piece that is often said to be one of the greatest among all the quartets written during the 20th century. The Clarinet Quintet by Mozart was written towards the end of his life and is known as his greatest masterpiece.

We will welcome Makoto Yoshida, the first wind player to perform in Music Dialogue’s concert. Mr. Yoshida is one of today’s most recognized clarinet players in Japan.
We hope you enjoy his performance on Mozart’s greatest masterpiece, together with our regular members, Akira Mizutani, Chika Edanami, Fumie Kato, and Heiichiro
Ohyama.

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Music Dialogue @ the National Museum of Modern Art,Tokyo
Saturday, February 27, 2016 3 pm (Doors open at 14:30)
Venue: the National Museum of Modern Art Tokyo, Auditorium
http://www.momat.go.jp/am/visit/

Artists:
Makoto Yoshida (clarinet)
Akira Mizutani (violin)
Chika Edanami (violin)
Fumie Kato (cello)
Heiichiro Ohyama (viola)

Program:
Shostakovich: String Quartet No.8 in C-Minor op.110
Mozart: Quintet in A major for Clarinet and Strings, K. 581

Tickets: Adults 4,000 JPY/Students 2,000 JPY
To reserve a seat, please contact:
info@music-dialogue.org

Artist Biographies
am.jpgAkira Mizutani (violin)
Akira Mizutani started playing the violin under Jiro Kimura’s tuition at the age of three. He won the 1st prize at the 56th Japan Student Music Competition in Nagoya and graduated top of his class at the Toho Gakuen School of Music where he continued his study under Kenji Kobayashi. Mr. Mizutani further studied chamber music under Koichiro Harada, Hakuro Mouri and the Tokyo Quartet. While in the college, he formed the Verus String Quartet. It won the 3rd Prize in the String Quartet division of the 57th ARD International Music Competition in Munich which was the first Japanese medal since the Tokyo Quartet 38 years ago. Since April 2010, he is the concertmaster of the Gunma Symphony Orchestra and since April 2013, a concertmaster at the Tokyo Symphony Orchestra.


ce.jpgChika Edanami (violin)
Graduate of the Toho Gakuen Collage of Music, Chika Edanami is the first prize winner at the junior high school section of the 52nd Student Music Concours of Japan. In 2001, she won the third prize at the 10th Japan Mozart Music Competition. After winning the first prize and the sonata prize at the 24th Michelangelo Abbado International Violin Competition in 2003, Ms. Edanami performed with the Tokyo Symphony Orchestra conducted by Naoto Otomo. She has also played as a soloist with Toho Gakuen Orchestra conducted by Michiyoshi Inoue. In April 2006, Ms. Edanami joined the Tokyo Symphony Orchestra as a member and has been active both as a soloist and a chamber musician. She was recently invited by the Japan Philharmonic Orchestra as a guest concert master. She performed with the Nagoya Philharmonic Orchestra and the Tokyo Symphony Orchestra in July 2013. So far she released two albums and has been teaching at the Toho Gakuen School of music for children.


ho.jpgHeiichiro Ohyama (viola)
Graduate of the Guildhall School of Music & Drama in London, Heiichiro Ohyama was appointed as the Principal Violist of the Los Angeles Philharmonic in 1979. Mr. Ohyama held prominent positions such as a professorship at the University of California, an Artistic Director of Summer Fest in La Jolla, the Santa Fe Chamber Music Festival, the Nagasaki Music Festival, and a Chief Conductor of Kyushu Symphony Orchestra and the Osaka Symphony Orchestra. Today he serves as a Music Director of the Santa Barbara Chamber Orchestra (USA), an Artistic Director of CHANEL Pygmalion Days Special Concert Series, and as an Artistic Director of “Music Dialogue”.


fk.jpgFumie Kato (cello)
Born in Kyoto, Fumie Kato graduated from the Department of Instrumental Music, Faculty of Music of Tokyo University of the Arts. With the unanimous agreement of the
Conservatoire, she also graduated at the top of her class at the Conservatoire à Rayonnement Régional de Paris. She has studied under the late Minoru Sugiyama, Donald Litcher, Fumiaki Kono and Raphaël Pidoux. Among the many awards she has received are the 1st prize at the 8th Viva Hall Cello Competition, 2nd prize in the string section at the 7th and 8th Tokyo Music Competition, and 3rd prize at the Concours FLAME, Paris. She was a recipient of the 2011 Kyoto City Special Bounty Program for Arts and Culture. She was also a Music Foundation scholarship student in 2011 and 2012.


my.jpgMakoto Yoshida (clarinet)
Makoto Yoshida started playing the piano at the age of 5, clarinet at the age of 15, and has embarked on conducting when he was 22. As a Rohm Music Foundation scholarship student in the year 2009, 2010, and 2012, he won the audition for the conducting class of Seiji Ozawa Music Academy co-hosted by the Rohm Music Foundation. He continuously attends the class since then. Mr. Yoshida performs at “L'Histoire du soldat” co-produced by the Saito Kinen Festival Matsumoto and Matsumoto Performing Arts Center ever since and has also been selected as a soloist of the Toyota Masters Players Wien. So far he has performed at prominent halls in Japan including the Suntory Hall, the Tokyo Bunka Kaikan. Today he is active as a producer of the Tokyo Omotenashi Otoemaki, a project aimed to offer both domestic and foreign visitors to Kyoto the Japanese hospitality spirit also known as “Omotenashi” through various music festivals.